★「『右へ右へ』を打ち出した希望の党代表・玉木雄一郎が、民進系3党の統一会派問題で『できるだけ力を合わせていくことが不可欠だ』、『みんな仲間だった』、『一緒にやってきた』というような発言を聞くと本当に腹立たしい」とは、ある民進党地方議員だ。「決まったことは守る」などというものの、民進党の安保政策を否定して希望の党を作り、改革保守を宣言したのなら、仲間とか、一緒にやってきたなどというべきではないのでは。昨年の衆院選での混乱を蒸し返すような発言はやめてもらいたい、という気持ちだろう。

 ★同様に連合会長・神津里季生が「昨年は『はからずも』ということも含めて、私もいろいろな場面に遭遇した。やはり心ならずも、民進党が分裂した中で今、活動している方がいる。もやもや感が漂い、ちょっと怨念みたいなものもまだ残っているのではないか」と会見で発言したが、ここにも反発が強い。「そこに加担したのが、何より神津ではないか。連合内の右派系民間労組と、左派の官公労との長年の対立を民進党分裂に利用したのは、神津そのもの。怨念は、民進系3党の連合に向けたものが一番大きいのではないか」(立憲民主党関係者)。

 ★連合は今でも民進系3党の接着剤を買って出ているようだが、神津が会見で言うように、希望の党結党時に「合流はいいが、新しい政党が連合と政策協定を結べるのか」と、民進党前代表・前原誠司も希望の党前代表・小池百合子も、「なしのつぶて」だったという。連合も被害者だと思っているようだが、そんな理屈は通用しないだろう。民進党系3党統一会派問題は民進、希望がまとまることでなお崩壊が加速するだろう。連合と希望は、発言の資格すらないのでは。(K)※敬称略