Lenovoは1月8日(米国太平洋時間)、「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad X1 Yoga」「ThinkPad X1 Tablet」の2018年モデルを発表した。全モデルに第8世代Coreプロセッサと「Amazon Alexa」に対応する無指向性高感度マイクを搭載していることと、構成によってはHDR(ハイダイナミックレンジ)液晶も選択できることが大きな特徴。米国での価格はX1 Carbonが1709ドルから、X1 Yogaが1889ドルから、X1 Tabletが1599ドルからとなる。米国ではX1 CarbonとX1 Yogaは1月から、X1 Tabletは3月から販売を開始する予定だ。
(日本での発売は現時点では未定)
(Amazon AlexaとHDR表示は後日のソフトウェア更新で対応予定)
「ThinkPad X1 Carbon」は、クラムシェル型のフラグシップモデル。2018年モデルは「第6世代」に相当する。
ボディーサイズは323.5(幅)×217.1(奥行き)×15.95(高さ)mmで、2017年モデル(第5世代)と変わらない。最軽量構成の重量は約1.13kgで、先代とほぼ同じだ。
ブラックとシルバーから選べるボディーカラーも先代と同様。ただし、天板の「Lenovo」ロゴがあった場所が「X1」ロゴに置き換えられ、ブラックについてはヒンジやThinkPadロゴが黒系の色に変更されている。カラーと天板回りの仕様は、後述のX1 Yogaも同様だ。
メインメモリは最大で16GB(LPDDR3)、ストレージは最大で1TBのSSD(NVMe)を搭載できる。ディスプレイは14型IPS液晶を搭載しており、以下の通り解像度・機能を選択できる。
HDR対応のWQHD液晶の輝度は1平方メートル当たり500カンデラ(500nits)で、ノートPCとしては初めて「Dolby Vision」に対応している。
画面上部に搭載するカメラは、以下のいずれかを選択できる。
赤外線カメラを搭載しない構成では、物理的なカメラぶた「ThinkShutter(シンクシャッター)」も搭載する。「使わない時はカメラを隠したい」という要望に応えたもので、後述のX1 Yogaを含むThinkPadの2018年モデルの一部で展開されている。
本体左側面にはThunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)端子×2、ドッキング端子、USB 3.0端子とHDMI端子を備える。ドッキング端子は従来のEthernet端子の代わりに付けられたもので、隣接するThunderbolt 3端子と合わせて「ThinkPad Ultra Docking Station」と接続するときに使う。専用のドングルを介してEthernet接続に使うこともできる
本体右側面にはイヤフォンマイク端子とUSB 3.0端子を備える。背面にはSIMカードスロット(LTE/3G対応モデルのみ)とmicroSDメモリーカードスロットが付いている。これらは見かけ上先代と変わらないが、SIMカードスロットは対応サイズが「Micro」から「Nano」に変更されている。
バッテリー駆動時間は最大15時間(MobileMark 2014での計測値)で、急速充電にも対応している。
「ThinkPad X1 Yoga」は、画面が360度回転する「Yogaスタイル」を持つ2in1ノートPCのフラグシップモデル。2018年モデルは「第3世代」に相当する。
ボディーサイズは333(幅)×229(奥行き)×17.05(高さ)mmで、2017年モデル(第2世代)の液晶モデルと変わらない。最軽量構成の本体重量は1.4kgと、こちらも先代の液晶モデルとほぼ同一だ。ブラックとシルバーから選べるボディーカラーも先代と同様だ。
メインメモリは最大で16GB(LPDDR3)、ストレージは最大で1TBのSSD(NVMe)を搭載できる。ディスプレイはマルチタッチ・ペン操作対応の14型IPS液晶を搭載しており、以下の3種類解像度・機能から選択できる。なお、先代まで用意されていた有機ELディスプレイについては、この世代では選択できない見通しだ。
HDR対応WQHD液晶の仕様、搭載できるカメラの構成やThinkShutterの有無はX1 Carbonのそれと同様。
X1 Yogaでは、全モデルにデジタイザーペン「ThinkPad Pen Pro」が付属する。ペンは充電式で、本体に装着すると充電できる。
本体左側面にはThunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)端子×2を備える。右側面にはイヤフォンマイク端子、Ethernet端子、USB 3.0端子とHDMI端子を備える。背面にはSIMカードスロット(LTE/3G対応モデルのみ)とmicroSDメモリーカードスロットが付いている。
X1 Carbonとは異なり、ドングル式のEthernet端子は従来と同一形状で、ThinkPad Ultra Docking Stationには対応しない。SIMカードスロットについては、X1 Carbonと同様に対応サイズが「Micro」から「Nano」に変更されている。
バッテリー駆動時間は最大15時間(MobileMark 2014での計測値)で、急速充電にも対応している。
「ThinkPad X1 Yoga」は、キーボードを取り外せる「デタッチャブル」式の2in1 PC。2018年モデルは「第3世代」に相当する。
この世代ではボディーを一新し、従来よりも大きい13型の3K(3000×2000ピクセル)液晶ディスプレイを搭載。背面のスタンド部分のヒンジも構造を一新した。本体サイズの変更に合わせて、デタッチャブルキーボードも新型となった。
ボディーサイズは304(幅)×226(高さ)×8.9(本体のみの厚さ)/14.98(デタッチャブルキーボード込みの厚さ)mmで、重量は890g(本体のみ)/1.27kg(デタッチャブルキーボード込み)となる。
.ThinkPad X1 Tablet(第3世代)の実機(キーボード付き)
メインメモリは最大16GB(LPDDR3)、ストレージは最大1TBのSSD(NVMe)を搭載できる。ディスプレイはHDRに対応しているが、Dolby Visionには対応しない。別売りの「Lenovo Pen Pro」を用意すれば、ペン操作も可能だ。
本体の左側面にはNano SIMスロット、microSDメモリーカードスロット、Thunderbolt 3端子×2とイヤフォンマイク端子が付いている。右側面には端子類を備えていない。
バッテリー駆動時間は最大9.5時間(MobileMark 2014での計測値)となってる。
(取材協力:Consumer Technology Association)
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