(3300)AMBITION 3
今回はAMIBITIONの記事の3回目です。
前回は業績やビジネスモデルについて記し、今後の見通しについても少し触れました。
【前回記事】
このブログは投資の勧誘を目的としておりません。
投資は自己判断・自己責任でお願いします。
激しく動く銘柄こそ自身のルールで売買しないと大失敗する、と私も自分に言い聞かせてます。既に、AMBITONは昨年12月下旬から30%ほども上昇してます。
前回の補足
前回までの内容で、M&Aしたヴェリタス・インベストメントがAMBITIONの成長促進のポイントになるとお話をしました。
『またこのM&Aによるプラスは一時的な売上・利益のカサ増しなどではなく、継続して売上・利益を大きくするものと考えます。』
と記しましたが、そう考える理由の一つに子会社化後の成果をあげます。
過去最高の月間申込み
ヴェリタスが開発をし、2017年12月1日から販売をスタートさせた投資用デザイナーズマンション「PREMIUM CUBE下北沢」がたったの21日間で完売しました。
キャンセル待ちもあるほどの需要の強さにより、ヴェリタスにとって過去最高の月間申込み数であったと話題になりました。
不動産SPAのAMBITIONにとっては、この物件をサブリースし、一層の売上・収益UPを図ります。
これぞシナジー効果ですね。
上記の成果によって、このM&Aが一時的なプラス要因ではなく、今後の成長につながることを期待させられます。
M&Aの成果を確認することは、他の銘柄に投資をする上でも重要なポイントですね。
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財務分析
まず簡単に確認できる自己資本比率をチェックします。
資産全体のうち、返す必要のない資本(自己資本)はどれぐらいあるのか確認する指標です。
AMBITIONの自己資本比率は24.3%です。
危険なラインと考える20%未満を超えていますが、スルーできるほど余裕のある数値でもないので、この場合はもう少し調べたくなります。
やはり、大切なお金を投資するのであれば財務面は重要です。
ただ、四季報で【不動産】の業種を確認頂きたいのですが、基本的に似たような業態の企業は自己資本比率が30%前後の企業が多いですね。
この業種特有の面はあると思います。
もう少し調べるというと、貸借対照表(BS)の内容を少し覗いてみて資産の状態を確認したり、キャッシュフロー計算書(CF)を覗いてみてリアルなお金の有高を確認したりします。
過去の数字もチェック
2014年に上場のこちらは勢いもあり、総資産はぐんぐん増加中です。
業績のところ(サブリースの見通し)でも記したように管理物件を積極的に増加させていることも大きく影響しています。
先ほどピックアップした自己資本比率ですが、前期末では31.9%と同業並みの水準でした。
M&Aや他企業にも出資したりと成長のために資金を割いたために数値が下がっているので、コントロール下にあると考えます。
自己資本と剰余金の絶対数は堅調に増加しております。
そうは言っても資金繰りが芳しくなくなったら財務リスクも高まるので、実際のキャッシュは増えているのか(減っているのか)をキャッシュフロー(CF)で確認します。
現金は増えてるのか!?
結論はしっかり増えています。
過去のブログで何度も書いてきましたが、キャッシュフロー(CF)は営業、投資、財務の3つの種類があります。
【CFの基本のき】
営業CFは本業の稼ぎ、投資CFは設備投資など、財務CFは借金したり返済したり、ざっくり説明するとこんな感じです。
営業CFはプラス、投資CFはマイナスが健全な成長企業でしょうか。
営業CFがマイナスでも、設備を売却してお金を工面したり(投資CFがプラス)、借金すれば(財務CFがプラス)、キャッシュの残高は増えます。
このケースの企業には少し注意が必要ですね。
もちろん、AMBITIONの営業CFは20億円弱のプラス。
継続して投資には力を入れているので、投資CFは13億円以上のマイナスですが、営業CFから投資CFを引いたフリーCFはしっかりプラスですね。
前回記事からも確認した成長力を鑑みれば、稼ぎは一層増加し、キャッシュは増えていくと考えられます。
企業側がそれ以上の投資をする可能性もありますが、設備投資などは経営陣の判断でどうにでもできるものです。
稼ぎは需要の問題など外部要因で色々ありますが、成長のためにお金を使うのか使わないのかはコントロールできます。
【成長する意思があるのか】
結論です。
成長のために積極的に投資をするAMBITIONの財務は無理のない状態であると考えられます。
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