一人暮らしの食事、自炊と外食で食費にそんなに差が開く?

一人暮らしの食事、自炊と外食で食費にそんなに差が開く?

自炊と外食で最も食費が開くのは、一人暮らしの世帯!なぜなら、一人だとついつい外食に頼ってしまいがちで、いつの間にか食費がかさんでしまうから。

一人暮らしの人が生活費を効率的に節約したいなら、何よりもまず「食費」に注目するのが賢い選択ですよ。

ここでは、まず一人暮らしの平均食費を他の世帯と比べ、如何に一人暮らしの外食費が高いかを知ってもらいます。そして「外食をしつつ食費を押さえる方法」「自炊するなら絶対知っておきたいコツ」をまとめましたので、実生活に応用して下さいね。

一人暮らしの平均食費はどのくらい?

モーニングセット

一人暮らしをしている世帯の平均食費をチェック。予想以上に差がある、男女別の違いも調査しました。

総務省データを分析!単身世帯の1か月の食費

平均食費の調査のために、信頼性の高い総務省のデータを参照しています。食費を占める外食費のパーセンテージも判明!これからの食費節約にたいへん役立つ数値なので、ぜひ覚えておいてください。

参考:「平成28年(2016年)家計調査報告(家計収支編) – 総務省

分類 平均食費(円) 外食費(円) 外食の割合(%)
全体 43,845 17,435 40%
男性 48,099 21,325 44%
女性 37,335 11,534 31%

※単身世帯のうち世帯主が勤労者である場合のデータ

男女を区別せずに単身世帯の食事平均を調べたところ、何と食費の40%を外食費が占めていることがわかりました。

単純に、外食抜きにすると月の食費は43,835-17,435=26,400(円)になりますね。自炊の食材費がかかるとしても、3万円前後で収まるでしょう。

【男性編】平均食費を考察してみた

男性は、食費の内ほぼ半分が外食費となっています。女性と比べて料理に親しんでいないのが原因ではないかと考えられますね。また、居酒屋などでお金を使う頻度が女性と比べ比較的多いのも大きな原因の1つです。

  • 男性は外食費がおよそ半分を占める
  • 男性は料理に親しんでいない人が多め
  • 男性は外食でお金を使う機会が多い
  • 男性のほうが自炊で大金を節約できる

男性は女性以上に、外食を工夫するor自炊の割合を増やす必要があります。工夫した分お金がどんどん貯まると思えば、自炊する気力が湧いてきませんか?

【女性編】平均食費を考察してみた

一方女性は、食費の内ほぼ30%を外食費が占めています。男性ほどではありませんが、2人世帯の家庭における外食費の割合(16%)に比べればまだまだ高い数値ですよ。

  • 女性は外食費が約30%を占める
  • 女性は外食費を減らしたらストレスになるかも
  • 女性は安くて簡単に作れる料理を極めよう

とはいえ、男性よりも比較的少なめな外食費を、さらに減らそうとするのは精神的ストレスが大きいかもしれません。女性の場合、外食回数はそんなに減らさず、安くておいしい料理を極めることをおすすめします。

自炊と外食でそんなに差が開くの?

自炊のほうが安上がりとは言うけれど、材料費がかかるしそんなに差は開かないのでは?と思う人もいるでしょう。それなら外食を楽しんだほうが良いかな……と考えるのも無理はありません。

自炊にするとお金がたっぷり節約できることを証明するために、外食から自炊に切り替えた場合の食費をシュミレーションしましょう。

まず、先述した通り単身世帯のデータは以下の通りです。

世帯 食費(円) 外食(円) 外食の割合(%)
単身世帯 43,845 17,453 40%

このデータから4STEPで外食→自炊に切り替えた場合の食費を導きますね。

  1. 【外食抜きの費用】(食費43,835)-(外食費17,435)=26,400(円)
  2. 【自炊の食材費】仮に、自炊に必要な食材費が外食費の1/3とする
  3. 【自炊費用】(外食費17,453)÷3=5,811(円)
  4. 【自炊に切り替えた場合の食費】(外食抜きの費用26,400)+(自炊費用5,811)=32,211(円)

まとめると、以下の通りです。

自炊の平均食費 32,211円
外食の平均食費 43,845円
自炊と外食の差 11,624円
  • 自炊の平均食費=外食を一切しない(自炊のみ)人の平均食費
  • 外食の平均食費=外食費が平均的な人の平均食費

「自炊は節約になるのかな?」と疑問に思っていた人も、約1万円以上も差が開くとなると、節約になると認めざるを得ないでしょう。一ヶ月一万円生活も夢じゃないですね。

外食に比べ光熱費がかかりますが、それを差し引いても十分な節約となります。

参考:「「ひと月の平均食費っていくら?世帯別の平均食費と節約方法について」 – 食材宅配サービス比較NAVI

自炊を極めるor外食を工夫するのが最高の節約術

食費は家計全体の何%を占めているか、ご存知ですか?総務省のデータより、2016年度の単身世帯における支出の割合をまとめました。

参考:「平成28年(2016年)家計調査報告(家計収支編) – 総務省

食料 25.1%
住居 12.7%
光熱・水道 6.9%
家具・家事用品 3.4%
被服及び履物 3.5%
保健医療 4.2%
交通・通信 11.7%
雑費 20.4%

家計の25%占める外食費。がっつり貯金して旅行や買い物を楽しみたいなら、ここを攻めるのが最高の節約術です。服を買うのを我慢したり、ガソリン代を気にしたりするのは二の次で大丈夫なのです。

それではどのように攻めると効果的なのか……。次の項目でニッチな情報もご紹介します。自炊はめんどくさいと思っている人のために、外食で食費を節約する方法も伝授。コンビニやファストフードが大好きな人は必見です。

外食で食費を抑える方法

ケーキを食べる女性

「外食費を抑えるなんて、ストレスが溜まる!」あるいは「まだ料理がうまくないから、外食をしつつ自炊したい」と考えている人は、外食でかかる費用を抑えましょう。

節約しつつ外食したい時のおすすめ店4選

外食費を抑えたいなら、安くて満足感の高いお店に行くのが賢い選択。しかし体を壊してはいけませんので、ヘルシーさにも注目しておすすめ店を選定しました。

丸亀製麺 一人暮らしの相棒「うどん」を安く手早く楽しめる。
シンプルなぶっかけうどんは並サイズで290円(税込)。
超大盛の得サイズでも490円!
ガスト 好きなものが何でも選べる夢のお店。
モーニングメニューの目玉焼きセットは、
野菜とパンとコーンスープがついて399円(税抜)と破格。
スシロー 女性1人なら1,000円以内でも満足できる。
季節ごとにネタが変わるので飽きない。
すき家 大量にお肉を食べたくなったときに最適。
お安くおいしいお肉をかきこめる。

いずれのお店もサイドメニューにサラダがありますから、健康面が気になる方は頼んでおきましょう。最初は1人で入るのに勇気がいるかもしれませが、慣れれば平気ですよ。まわりを見渡せば、意外に1人の人が多いことに気が付くでしょう。

また、お持ち帰りが利用できる点にも注目です。丸亀製麺はてんぷらを格安で持って帰れます。ガストはお弁当・スシローはお寿司8貫から・すき家は牛丼だけでなくうな丼やカレーもOKです。

意外とコンビニの利用もアリ

コンビニ食は体に悪くて高いイメージを持っている人がいますが、半分正解で半分間違い。

まずは健康面について。『コンビニの野菜は安全 or 危険?各社の情報を基に徹底調査!』で判明したように、各コンビニ業者は食の安全性をしっかり意識し、対策を練っているんです。

ですから、体に悪いという認識は改めましょう。もちろんスイーツや菓子パンは食べすぎると身体に悪いのですが、そういったものはスーパーにも普通に売っていますよね。

そして価格について、「コンビニ食は高い」というのは正解です。コンビニはスーパーに比べて仕入れ価格が高いため、どうしても販売価格も高くなってしまうのです。

ただし、各コンビニのPBブランドの商品(プライベートブランド商品)は比較的安価に販売されています。たとえばファミリーマートでは「ファミリーマートコレクション」というPB商品を販売しています。シールがついているためすぐに見分けがつくでしょう。PB商品=各コンビニの独自商品と覚えておいてくださいね。

24時間営業ですから、スーパーが閉まっている時間に夜ご飯や惣菜を買えるのが非常にありがたい点です。行きつけのコンビニを1種類に絞れば、ポイントが貯まりやすいのでおすすめ。クーポンを使いやすいのも大きな利点です。ぜひ通いやすいところを選んで下さいね。

【注意】外食で食費を抑えると栄養面に偏りが出るかも

外食で食費を押さえようとすると、通うお店や食べる物が偏る可能性が高くなります。例えばうどんは安くてそこまで体に悪い物ではないのですが、週に何度も食べていると栄養不足に陥るかもしれません。

外食で栄養バランスを整えようと思っても、費用面を考えると難しいところ。オーガニック食や薬膳料理店に何度も通うわけには行きませんからね。節約しつつ外食で健康面を補うのは、限界があるのです。

特に料理初心者は、外食の食費を押さえるところから挑戦するのも良い案。ただし、慣れたらいつか自炊に切り替えることも意識しておいてください。

自炊で食費を抑える方法

食費を節約したい人なら絶対に知っておきたい、自炊で食費を押さえる方法。基本から上級者向けまで網羅しました。

食費を抑えられるおすすめの安い食材6選

自炊をするなら、安く手に入る食材を覚えておくのが基本です。おおよその値段も覚えておけば、スーパーで買うのを迷わずに済みます。

卵栄養価が高い万能食。
1パックおよそ150~200円。1玉およそ180~210円。
食物繊維の宝庫。パスタカロリーたっぷりだが安価で満腹感あり。
500gおよそ180~280円。
専用グッズがあればレンジで調理可能。

もやし 激安食品の代表格。味に癖が無いため様々な料理に応用できる。
1袋およそ1~40円。
豆腐 古くから日本人の健康を支えてきた大豆食品。
1パックおよそ100~200円。
木綿豆腐のほうが歯ごたえがあり満足感高め。
鶏肉 国産でも安価に手に入る肉類。
100gおよそ60~100円。
鶏胸肉が特にリーズナブル。
豚肉 鶏肉と牛肉の中間的存在。
100gおよそ70~110円。
特に豚バラ肉が使いやすい。
キャベツ 千切りにすればお手軽サラダの出来上がり。
お米 自炊には絶対に必要な食材。
1kgおよそ550~650円。
冷凍うどん もしもの時に助かる冷凍食品の代表格。
5食分およそ180~250円。
鍋のシメなどに入れると出汁を使い切れる。
味噌 健康的生活のために備えておきたい調味料。
700g(約1パック)およそ700~900円。
生活習慣病の予防効果が期待されている。

いずれも最強のコスパを誇り、優劣をつけ難い食材ですね。お弁当の具材に使いやすく、さらにダイエットにもおすすめ。賞味期限が長いものは、業務用スーパーでのまとめがいがお得です。

もやしは賞味期限が早くすぐ変色しますが、それは「冷蔵庫」で保存した場合。実はもやしは冷凍保存野菜の一種で、冷凍庫に入れれば長期間保存できるのです。

保存方法は、買ってきた袋のまま冷凍庫に突っ込むだけ。もしも開封したなら、しっかりと水気を取ってジップロックに入れましょう。

おやつの食費も結構高いかも……?

単身世帯の食費平均43,845円のうち、菓子類は2,814円。およそ6%を占めています。わずか6%なのでそこまで神経質に節約しなくても構わないのですが、ハイレベルな節約のためにはここも押さえておきたいですね。

菓子類の費用を減らすためには、自分でお菓子をつくるのが一番。それもホットケーキミックスを作ったお菓子は、おいしくてバリエーション豊か、かつ安価です。

  • メロンパン
  • ドーナツ
  • マドレーヌ
  • スコーン
  • チュロス
  • シフォンケーキ

などなど、意外なお菓子もホットケーキミックスがあれば簡単に作れるのです。有名な森永ホットケーキミックスでも、1袋(600g)を280~320円程度で購入できます。

自分の鉄板料理を決めておこう

ササッと作れる定番料理を決めておけば、疲れている時でも自炊できます。いつも冷蔵庫にある野菜で作れる、一人暮らしの定番料理にふさわしいレシピをまとめました。

親子丼

最低限、鶏肉と卵と玉ねぎさえあれば何とかなる定番料理。レシピも簡単で15分以内に完成します。

材料 鶏もも肉(100g)、玉ねぎ小(1/2個)、みつば(適量)
卵(2個)、水(3/4カップ)、ほんだし(小さじ1/2)
●砂糖(大さじ1/2)、●しょうゆ(大さじ2)
●みりん(大さじ2)、ご飯(お好み)
作り方 1.鶏肉を2cm角に切る。
玉ねぎは薄切りで、みつばは2cm程度の長さ。
2.フライパンに水とほんだし、●を入れて煮立てる。
3.1を加えて中火で3分煮る。
4.溶き卵を入れて半熟になるまで煮る。
5.4をご飯にかけ、みつばを乗せれば完成。

※2人分のレシピ。一人暮らしなら、まとめて作って冷蔵庫に保存すると節約になりますよ。

チャーハン

男の自炊料理の定番。家にある余り物を混ぜ込んだだけで、意外とおいしくチャーハンが出来上がります。炭水化物たっぷりで、低予算でお腹いっぱいになりますよ。

ここでは基本的なチャーハンのレシピをご紹介するので、お好みで材料を追加して下さいね。

材料 ご飯(茶碗2杯)、油(大さじ1)、卵(1個)
ねぎ(1/3本)、しょうゆ(適量)、塩(適量)
こしょう(適量)
作り方 1.フライパンを煙が出るまで空焼きし、
油を入れて全体に馴染ませる。
2.溶いた卵を入れて、すぐにご飯も投入。
ヘラで手早くかき混ぜる。
3.ご飯がパラパラになったら、
ネギ・塩こしょうを加えてさらにかき混ぜる。
4.フライパンの表面からしょうゆを加えて完成。

※こちらは一人分のレシピ。掛け算をして量を調整して下さい。

※フライパンでチャーハンを作る場合、コツはフライパンを揺すったり持ち上げたりしないことです。火力を保っておいしいチャーハンを作りましょう。

もやしのツナサラダ

もやしとツナを使った超簡単&ヘルシーなサラダです。あと1品ほしい時におすすめ。

材料 もやし(1袋)、ツナ缶(1缶)
キュウリ(半分)、マヨネーズ(大さじ1~2杯)
塩(適量)、ブラックペッパー(適量)
作り方 1.もやしを1分茹でて、ざるに開ける。
ツナは油を切っておく。
2.キュウリを細切りにし、5分ほど塩もみして絞る。
3.水を切ったもやし・キュウリ・ツナ・マヨネーズを
ボールに入れて混ぜる。
4.塩とブラックペッパーを混ぜて完成。

肉団子

混ぜる→丸める→焼くだけの超シンプルな節約料理。肉だけでなく、ごまやポン酢・照り焼きソースなどのトッピングで素材が生きます。肉団子を冷凍でストックしておき、味噌汁やスープに入れるとジューシーな味わいに。

包丁を一切使わなくて良いので、料理初心者でも作りやすいおかずです。

材料 合いびき肉(500g)、●卵(2個)、●おろし玉ねぎ(1/4個)
●おろししょうが(2かけ分)、●片栗粉(大さじ2)
●酒(大さじ1)、●塩(小さじ1)
●しょうゆ(小さじ1)、サラダ油(適量)
作り方 1.ボウルに●を入れて手でよく混ぜる。
均等に混ざったら、合いびき肉を入れる。
粘りが出てくるまでよく混ぜる。
3.フライパンに厚さ2cmほど油を敷き、火にかける。
170度まで温める。
4.手に油をつけ、1を3~4cmほどの大きさに丸めて入れる。
5.油の中で肉団子を転がし、こんがりと揚げ色がついたら完成。

※このレシピは肉団子30~40個分。多いなら焼かずに冷凍しましょう。
※一度に肉団子を入れすぎると油の温度が下がるため、少しずつ入れること。

【重要】自炊しつつ外食も楽しんで!

自炊を続けられるかどうかは、ストレスなくどれだけ楽しめるかが肝心。外食費を必死に切り詰めたり、疲れているのに無理やり料理をしたり……。そんなストレスが溜まると、いつか自炊を止めてしまうかもしれません。

なにも外食は一切禁止というわけではありません。自炊の回数を徐々にふやしつつ、自分が行きたいと思ったお店でランチを楽しんだり、スーパーでちょっと惣菜を買ったりしても大丈夫ですよ。

大学生と社会人では、料理に使える時間・お付き合いのための外食回数が全く異なるもの。自分のライフスタイルに合わせて、微調整を重ねて下さい。

まとめ

一人暮らしの人は、食費のうち約40%を外食費が占めています。そのため、外食を自炊に切り替えるだけで毎月1万円以上も食費を浮かせるのです。自炊の方法を工夫すれば、より多くのお金を貯金できるようになるでしょう。

ここで紹介した節約方法を無理なく実践しつつ、自分のライフスタイルに合わせた最適な食費節約方法を模索して下さいね。

貯まったお金で旅行や趣味を存分に楽しめるよう願っています。

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