ネーネーと初めて映画を観た。観たのは「キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」。結論から言うと、本当に心の底から感動してしまい、映画館でオイオイと泣いてしまいました。
もともと映画を観る予定はなく、おつかいを頼まれたので、併せて朝食を調達するためにイオンに行ったのだった。イオンに着いたのが8時40分頃。どうやら店は9時オープンらしく、4Fの映画館に行くまでのルート以外はシャッターで封鎖されている。時間つぶしのために、映画館に向かった。映画を観なくても、チラシやグッズを見ていたら多少の時間は潰せるだろうと思ったから。
ネーネーは4歳になったところ。まだ映画を観たことがない。暗い場所と大きな音を怖がるんじゃないかしらと思い、行ったことはなかった。そのネーネーが、プリキュアグッズを眺めながら「この映画を見たい」と動かなくなってしまった。いつになく真剣な表情をしている。思いっきり駄々をこねられたりしたら「アカン~!」と言えたのだけど、いたって静かに、プリキュアのグッズを見つめながら、手をグーの形でギュッと握りしめながら言うので、これはもう行かなアカンやつやろと思い(親ばか)、チケット売り場に走った。
上映スケジュールを見ると、この映画館では1日に1回だけプリキュアの映画が上映されている。上映開始時間はなんと3分後。「暗いよ?大きい音だよ?本当に大丈夫?」と何度確認しても、首を縦にしか振らない。ならば迷っている暇はないと思い、マッハでチケットとホットドッグとオレンジジュースを購入した。早歩きでスクリーンを目指す僕の隣をソワソワしながらネーネーが歩いている。
そうして一番奥のスクリーンに到着し、会場に入る前に「この中は怖くない怖くない」のおまじないをして、入った。会場では映画のオープニングが始まったところだった。「間に合ったねえ」と言いながらネーネーの方を振り向いたら、ちょうどネーネーが大きな画面を視界にとらえた瞬間だった。ブワッと目が大きくなって、とびきりの笑顔を見せた。プリキュアの魔法にかかった瞬間だった。
そそくさと席に座り、諸々体勢を整えている時にハプニング発生。入場特典でいただいたミラクルライトが不良品で全く点灯しない。映画はもう始まっているし、終わってから交換してもらおうかなと思ったけど、なんとなくそれじゃ駄目な気がしたので、ダッシュで入り口まで戻り、良品に交換してもらう。後々分かることなんだけど、このタイミングで交換しておいて本当に良かった。
ネーネーは僕がミラクルライトを交換しに行ってたことを気づかないくらい夢中になっていた。口をポカンと開けたまま、左手に持ったホットドッグは冷めてカチコチになっている。
お話は、星シエルさん(通称キラリン、キュアパルフェ)という天才パティシエの女性が突然お菓子を上手に作れなくなり、そんな中かつての師匠であるジャン=ピエールと再会するところから始まる。彼女とピエールの出会いシーンの回想を交えつつ、パタパタと物語が進む。そのうちジャン=ピエールがおばけに憑りつかれていて、キラリンもそのおばけのせいでお菓子を上手く作れなくなっていることが判明する。そしてジャン=ピエールはおばけに洗脳されてしまい、言われるがままに超巨大なスイーツを完成させるが、最後はその超巨大スイーツに取り込まれてしまい、超巨大スイーツ怪人として街中で暴れることになる。
ここでキラリンを初めとするプリキュア達がスイーツ怪人達と戦うことになる。キラリンはおばけの力により、変身ができない。そんなタイミングでペコリン(妖精的なやつ)が映画を観ている僕達に「ミラクルライトを振って、キラリンを助けて!」と叫ぶ。
ハッとしてネーネーの方を見ると、すでにミラクルライトを力いっぱい高く掲げ、ピカピカとピンク色の光をなびかせながらキラリンを応援しているところだった。ただひたすら純粋に、キラリンを想い応援している。後ろを振り向くと、同じようにミラクルライトを掲げてキラリンを応援する子ども達がたくさんいて、会場がピンク色の光の海のようになっていた。それは今までに見たどんな夜景や星空よりも美しい、子ども達の純粋な思いがいっぱいつまった光の海だった。そしてその光の隣に、子ども達の顔を優しい顔で眺めているおとうさんやおかあさんがいる。
あまりに美しい光景だった。感動して泣きそうになったのをグッとこらえたけれど、みんなの願いが通じてキラリンがキュアパルフェに変身することができた時、我慢できずにオイオイと泣いてしまった。幸い、ネーネーは映画に夢中なので全然気づいていない。もう、めちゃくちゃ泣いた。ちょっと死ぬかと思った。
キュアパルフェと超巨大スイーツ怪人になってしまったジャン=ピエールとの対決シーンでは、二人の出会いシーンを連想させる戦いの流れだったので、ここでも泣いた。この脚本書いたん誰~!と思いながら泣いた。
最後はプリキュア達が勝利し、街に平和が訪れる。悪さをしていたおばけは一人の少女に転生し、ジャン=ピエールに弟子入りする。とても美しい物語の締め方だった。改めて、この脚本書いたん誰~!と思いながら泣いた。
エンドロールの後、3月に新たなプリキュアの映画が上映されるとの知らせ。ネーネーと「また絶対来よう」と約束して、買い物をして家に帰った。
ちなみにミラクルライトがひとつしかもらえなかったのでちょっとキレ気味に「えっ2人ですけど?」と劇場の方に言ってしまったのですが、ミラクルライトは中学生以下の方しかもらえないそうです。
ミラクルライトめっちゃ欲しい。