MeltdownとかSpectreとか騒ぎがあったので、Amazon Aurora(MySQL互換)R4インスタンス再テスト(mysqlslap)

以前、R4インスタンスが使えるようになったときにmysqlslapで性能テストをしたので、今回、同じ条件で再度R4インスタンスだけmysqlslapしてみました。

mysqlslapの内容

前回と同じです。

mysqlslap
$ mysqlslap --auto-generate-sql --auto-generate-sql-guid-primary --engine=innodb --number-int-cols=20 --number-char-cols=20 --concurrency=150 --auto-generate-sql-write-number=2000 --auto-generate-sql-execute-number=2000 --auto-generate-sql-load-type=mixed -u 【ユーザ名】 -h 【クラスタエンドポイント】 -p

結果

結構、衝撃的です…。
なお、暗号化の有無での性能差はわずかしかありませんでしたので、今回は暗号化ありの結果のみ掲示しておきます。
また、参考として、今回はr4.2xlargeインスタンスの結果も加えておきます。

実施時期 r4.large・バイナリログなし r4.large・バイナリログあり r4.xlarge・バイナリログなし r4.xlarge・バイナリログあり r4.2xlarge・バイナリログなし r4.2xlarge・バイナリログあり
前回(2017/10/末・Ver.1.15) 48.860 57.737 33.133 37.857 - -
今回(2018/01/上・Ver.1.16) 74.779 91.679 45.433 54.413 34.180 39.621
性能比 65.3% 63.0% 72.9% 69.6% - -

※単位は秒。すべて暗号化ありの結果。

ちょうどインスタンスタイプ1段階分ぐらい遅くなっています。
もしかして前回インスタンスタイプの指定を1段階間違えたか?と思って請求情報を見たら、間違っていませんでした。
aurora_cost.png

もちろん、クライアント側に問題がないか確認するためにクライアント側のEC2インスタンスもタイプを色々変えて試しましたが、結果は誤差の範囲でした(AZも一致していることを確認)。

ただ、実際のワークロードはmysqlslapとは違うので、プロダクト環境でどうなるかは実際の環境で確認・検証してください

※明日から私もプロダクト環境と同等のステージング環境で性能テストです…つらいことになる予感。