帰化問題
ここ近年 外来生物による帰化問題をよく耳にします。外来生物とは、本来その地域に生息していなかった生物が、国外から入ってきた生物のことを示します。
渡り鳥や海流に乗って来る魚や植物などは自然の中で移動するもので含まれません。
人間の手により ペットや展示用・食用・研究用などの目的で輸入、荷物や乗り物などに紛れ込んだり付着して持ち込まれたものが外来生物に該当します。
現在 日本国内で確認できる外来生物数は約2,000種を超えました。
外来生物がもたらす問題点
在来生物を捕食する事で本来の生態系が乱れる。
在来生物と同じ生き物を捕食する事で、餌を巡る競争がおき本来の生態系が乱れる。
成長速度の違いにより、日陰を作り在来植物の場がなくなる。
近縁の在来生物と交雑し雑種がうまれ、在来生物の遺伝的な独自性がなくなる。
毒を持つ外来生物の攻撃の危険による人体への影響。
畑を荒らす、漁業対象となる生物を捕食など農林水産業への影響。 など
ガーの場合 鑑賞用として飼育してみたものの何らかの理由で飼育できなくなり、
アクアリウムショップなど引き取りも考えたけど 手っ取り早く放流しちゃおうってとこでしょうか。もちろん秘放流。
熱帯魚ですもの。普通なら越冬できないと考えますよね。
そいえば日本の本州って最寒月平均気温がマイナス3℃~18℃未満の温帯でしたっけ。ガーって種類によっては温帯魚だったりしますね。
アリゲーター ガーなどアメリカ北部に生息するガーは10℃程度の低水温にも耐えられます。
さらに それ以下の温度になるとジッとして冬眠状態になるのだとか…。
実際に琵琶湖や霞ヶ浦など、越冬や繁殖する個体も確認されるようになりました。
漁業資源への影響や人間への危害などが危惧されているほど大量に捕獲されてるようです。
飼育してみれば分かる通り臆病なサカナですし、積極的に人を襲うような事はないと思うのですが、見慣れてないとワニっぽい歯とか見た目が怖いのかもしれません。 まぁ ガーの成長速度は早いです。種類や個体によっては水槽サイズも気にせずスクスクと とんでもないサイズに成長してくれます。 購入する前に いま一度考えてみたほうがいいと思います。 |
要注意外来生物リスト
外来生物の特性から4つのカテゴリーに区分被害に係る一定の知見があり、引き続き指定の適否について検討する外来生物現在16種が選定。専門家会合などで、生態系などに対する被害があるおそれのあるもの、指定に伴う大量遺棄のおそれのあるものなど。 各生物ごとに課題があるため、現時点で外来生物法に基づく特定外来生物等の指定対象となっていないため、今後も特定外来生物の指定の適否について検討するもの。 |
被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物現在116種が選定。専門家会合などで生態系に被害のおそれなどが指摘されているものの、文献等の被害に関する科学的な知見が不足。 引き続き情報の集積に努め、その状況を踏まえて指定の必要性について引き続き検討する。また 利用に当たっての注意を呼びかけていく必要があるとされた外来生物。 |
選定の対象とならないが注意喚起が必要な外来生物(他法令の規制対象種)現在植物防疫法の規制対象となる4種が選定。他法令による規制があるため、外来生物法に基づく特定外来生物や未判定外来生物の選定の対象とはならないが、特に利用に当たっての注意喚起が必要な外来生物。 アリゲーター ガー Lepisosteus spatula 、スポッテッド ガー Lepisosteus oculatus を含む。 |
別途総合的な取組みを進める外来生物 (緑化植物)緑化植物として12種の緑化植物が選定。災害防止のための法面緑化など様々な場の緑化に用いられる外来植物。環境省、農林水産省及び国土交通省の3省が連携して総合的な取組みについて検討。 |
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 外来生物法 |
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