古代魚としての系統
硬骨魚の分岐点
初期の硬骨魚が登場した中生代 デボン紀。すでに海水域には捕食者が闊歩していたため、安全な大陸内部の淡水域に生息していました。 広大な海水域と異なる過酷な水域でしたが、適応した体構造を手にしたとき、地球史の中で登場したどの魚類たちも生息することのできなかった環境にも適応するようになっていました。 彼らはその骨格から硬骨魚とよばれ、筋肉と関節のヒレを持つ肉鰭綱、鰭条のヒレを持つ条鰭綱に分類されています。
肉鰭綱 シーラカンス目 1目1科2種 |
肉鰭綱 肺魚亜綱 2目3科3属6種 |
条鰭綱 腕鰭亜綱 1目1科2属 種 |
条鰭綱 新鰭亜綱 41目429科 約4000属Knightia sp. 内骨格は硬骨で形成され、多くは 3~4対のエラ、第5鰓弓が下喉頭骨に変化、歯と平たいヒレを持っている。 |
生物種の遺伝子の総和をゲノムと呼び、全ての遺伝情報はココに収められています。
遺伝子の並び順は基本的な構造や機能を保ちつつ進化の過程で一部分が逆転したり、染色体が分裂・融合しながら少しずつ変化し、
種間が近ければ少しだけ異なり遠ければ大きく異なります。例えるなら ヒトとテナガザルは似ていますが、ヒトとメダカは大きく異なっているようなもの。
近年では多くの脊椎動物・無脊椎動物ゲノムを解読し、それらを比較することで生物進化を解析する有力な手がかりとしてきました。
条鰭を持つ魚類が登場し、初期段階で肉鰭綱と条鰭綱が派生出現、その条鰭綱の初期に腕鰭亜綱が派生、続いて軟質亜綱 チョウザメ目と内骨格の硬骨化が進んだ軟質亜綱 ガー目・アミア目が同時期に派生したと考えられています。
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