古代魚としての系統
ガーパイク(garpike) この名前は「槍」の意味をもつ2つの単語を組み合わせたもので、彼らの体型を表しています。槍のように尖って鋼のように硬い武器のようなサカナということでしょうか。
gar | 古英語由来で 槍・銛(もり) |
pike | フランス語由来で 槍・矛(ほこ) |
ガーの学名はレピソステウス科(Lepisosteidae)。
「科」の下に分類される単位「属」は2属あり、アリゲーター・マンファリ・トロピカルジャイアントはアトラクトステウス属(Atractosteus)、
ショートノーズ・スポッテッド・フロリダスポッテッド・ロングノーズはレピソステウス属(Lepisosterus)に分類されています。
これらも2つの単語を組み合わせたもので、ウロコの見た目を表しているようです。ガー科は学名を直訳して鱗骨魚(りんこつぎょ)という呼び方をされることもあります。
atractos | ギリシャ語で 紡錘(ぼうすい)、矢印の意味 |
lepis | ギリシャ語で ウロコ・鱗片の意味 |
osteus | 原意はギリシャ語のτό ὀστέον、osteosがラテン語化したもので骨格・骨のように硬いものの意味 |
プレートの上のガーパイク
地球内部の数1,000度もあるマントルによって対流が起きています。
このマントルの対流により長い歳月をかけて表面の大陸は絶えず移動を続けている説。プレートテクトニクス。 地球上に生命がいたんだか いなかったんだかの遥か遠いむかし、ヌーナ大陸が存在していました。 三葉虫あたりが登場した頃、ロレンシア大陸・シベリア大陸・バルチカ大陸・ゴンドワナ大陸を作り出し、ロレンシア大陸とバルチカ大陸が合体してユーラメリア大陸になり、全体的に集まり一続きのはパンゲア超大陸ができあがり、 やがて北半球のローラシアと南半球のゴンドワナに再び分かれ、南北アメリカ大陸・ユーラシア・アフリカ大陸へ分かれた場所には大西洋ができ、 さらに南アメリカ大陸・アフリカ大陸・南極大陸・オーストラリア大陸・インド大陸・マダガスカル島に細分化して、移動と合体しつつ現在の大陸になった…という20億年くらいを さらっと斜め読みな説。 | |
白亜紀の化石 新生代始新世の化石 最古のガーは、恐竜が栄華を誇る中生代 白亜紀の地層から発見されています。 多くの硬骨魚はペルム紀後期からジュラ紀にかけて多種多様な大きな進化があったもののそれ以降変化がないことから、ガーの起源も白亜紀以前であったと考えられています。 また、白亜紀以前に存在していた大陸と化石発見地を照らし合わせてみると、大まかな生息地が重なり、ガーが繁栄していた当時は大陸がつながっていた事が分かります。 | |
化石種は、現生種が生息する北~中央アメリカの他にインド・ヨーロッパ・アフリカなど広範囲から発見されていますが、現時点ではオーストラリアと南極大陸からは見つかっていません。 白亜紀にはインド・オーストラリア・南極大陸がそれぞれ分裂し移動したことから、それ以降生息域を広めることはできなかったようです。 | |
レピソステウス属の化石 |
古代の魚類 硬骨魚類 硬質グループ |
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