分類図
「ガー」とは、レピソステウス科(Lepisosteidae)を示し、現生種は1科 2属 7種で構成しています。
条鰭綱は、軟質と硬質の骨格構成をした軟質下綱、硬質の骨格構成をした新鰭下綱に分けられています。
レピソステウス類は、この新鰭下綱の原始的な特徴を持つ全骨類としてアミア類と共に分類され、現在大繁栄しているスズキ類やコイ類、その他 多くの魚類は真骨類と分けられています。
しかし化石種のアミア類と化石種の真骨類は骨格特徴が類似していることから、レピソステウス類とアミア類を個々のグループとして、
レピソステウス類を階級区分のないHalecostomi、アミア類をHalecomorphi として新鰭下綱を3つに分けるのが主流になってきました。
ところが、ややこしいことにHalecostomi は、レピソステウス類とアミア類を示したり、
レピソステウス類を除いたアミア類と真骨類を示す分類であったり研究者間での異同が大きく、文献によって分類がまちまちすぎて正解はどれだよってなり、
探せば探すほどワケ分かんないなって思うようになり、めんどくさくなったので従来の分類にしてみました。
そもそも硬骨魚綱という分類すら無いものにされ、アゴを持つものとしてサメやエイの軟骨魚綱、爬虫綱、鳥綱、哺乳綱などと肩を並べて条鰭綱として分類されることもあります。
もしHalecostomi の化石って表記されてたら、硬質骨格は確認できているけど詳細までは分からない魚類化石だと思うようにしています。
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全骨類には、古生代 ペルム紀後期ごろ出現したセミオノタス目(Semionotiformes)が含まれ、
ダペディウム科(Dapediidae)、セミオノタス科(Semionotidae)の2科で構成されています。 どちらも多種多様で現存種のような近代的な体型をしていますが、レピソステウス類と類縁関係の決め手となる点が数多く確認され、統合して、セミオノタス目のレピソステウス科として分類されることがあります。 近代的な体型をしてるものの、セミオノタス目の多くの種は菱形の厚く硬くて剥がれにくい重厚構造の硬鱗と鋭い歯を持っているのが特徴です。 レピソステウスがどこに位置するか、特徴的な頭蓋骨や脊椎骨などの骨格構成、異尾、肺の有無など さまざまな内部・外部構造を含めて 審議され続けています。 多種多様化し繁栄していたレピソステウス目とセミオノタス目は、中生代 白亜紀末の大量絶滅により恐竜と共にその姿を消しました。 絶滅を免れた現生種7種は、分かりやすいよう ガー目 ガー科 と表記が一般的なようです。 |
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