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【社会】

沖縄米軍ヘリまた不時着

沖縄県読谷村に不時着した米軍のAH1攻撃ヘリコプター=8日午後6時53分

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 八日午後四時四十五分ごろ、沖縄県読谷村(よみたんそん)の廃棄物処分場に米軍普天間(ふてんま)飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)所属のAH1攻撃ヘリコプターが不時着した。県警などによると二人が乗っていたが、けが人はいないもよう。警告灯が点滅したことが原因とみられる。県によると、読谷村のホテル日航アリビラ敷地から北東に約二百五十メートル。米軍や県警が詳しい状況を調べている。

 普天間飛行場所属のUH1ヘリが八日午前、不時着した同県うるま市の伊計島(いけいじま)海岸からCH53大型輸送ヘリでつり上げて撤去されたばかりだった。同飛行場所属機はCH53の不時着、炎上や小学校運動場への窓落下、輸送機オスプレイの緊急着陸などトラブルが続いており、沖縄では安全性への懸念が強まっている。

 沖縄県幹部は八日、不時着したAH1とUH1の両ヘリに関し、原因究明までの同型機の飛行中止と在沖縄米軍機の総点検を日本政府と米軍に求める考えを示した。富川盛武副知事は取材に「想像を絶する事態だ。言葉が見つからない」と強く抗議した。

 小野寺五典(いつのり)防衛相は防衛省で記者団に「多すぎる。沖縄の皆さんの心配は当然だ」と述べ、米側に整備の徹底や再発防止を求める考えを表明。沖縄防衛局は普天間飛行場所属機の整備点検の徹底を米軍に申し入れた。県関係者によると、在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官(海兵隊中将)は富川副知事に電話で「大変申し訳ない」と謝罪した。

 県警などによると、米軍は事故を避けるための「予防着陸」と説明している。在日米海兵隊は不時着したヘリについて、修理し速やかに同飛行場に帰還させる方針を示した。

 

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