千葉市かずInc.(名もなきライターのブログ)

2018年は思想の最前線を追いかけていきます。すっころんだらご容赦を。連絡先:namonakiwriter@gmail.com

10年後のビジネスシーンを読み切りそこで成功するためには

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「仕事とは、来るべき未来を早めること」

 

タップスの佐藤社長は『未来に先回りする思考法』でそう書いています。仕事についてこれほどはっきりと言い切った言葉は見たことがありません。しかし10年後、不安じゃないですか?私は不安です。なぜなら、10歳年を取り、いろいろ鈍ることは明らかだからだから。10年後のビジネスシーンがどうなるか、人ごとではありません。

 

 

未来は誰にも予想できない

 

私は大学で経営学部に通い、経済学の研究室にいましたが、経済学的には、未来は予想できません。将来なにが起こるかは誰にも予測できないのです。メタップスの佐藤社長ですら、「未来はわからない」と言います。

 

そしてマーケティング用語でいうところの『イノベーター』と呼ばれる人たちは、不確実性の元に飛び込み、ゼロから作り上げていくのではなく少し未来を先回りしているとのこと。未来が誰も読めないからこそ、そこにチャンスがある。

 

飛び込まないとダメなんですね。そういえば私も、クラウドソーシングを2014年にスタートしましたが、最初は5円のタスクとかで「ちきりんさんはいけるっていうけど、ほんとうにこんなんで生計立てられるのかいな?」と思ったものです。そう思うということは、他の人もそう思うということなので、それこそがチャンスの証明だということです。

 

10年後の労働はどうなる?

 

社会の課題を解決していくことこそ、ビジネスであるといえます。そしてビジネスにおいて、大きな仕事をしようと思えば思うほど、その仕事は公共性を帯びてくる。そしてそこにイノベーションの余地があるということ。

 

たとえば、『貨幣』や『労働』すらも、私たちをしばりつけているものとして、大きな課題であると佐藤社長は言います。働くなんて当たり前で、貨幣や労働が私たちを縛り付けているなんてことは思いもよりませんでした。やはり私は労働の呪縛から逃れられない氷河期世代です。

 

お金の問題、そして働くこと。この2つは大きなテーマである一方、ブロックチェーン技術やベーシックインカムがそれを解決してくれるかもしれません。そして同時に、編集者の箕輪さんは、「お金から解放されてもやりたくて仕方がないことは何?それこそが君の仕事」といったふうな言葉(正確には下記)をツイッターで投稿しています。

 

 

話は変わりますが、それに加えて私がいま毎日取り組んでいる介護ニュースも、大きな課題を持っています。超高齢社会と介護労働者の低賃金労働は日本の大きな問題であり、2025年にピークを迎えます。つまりもうリミットが迫っているのです。しかしここも、技術的なイノベーションが起きるかもしれません。ロボットやAIなどの導入は、人手不足のなか否応なしに対応せざるを得ないかも。

 

未来とは誰かが変えるものではなく、来るべき未来の方こそが、然るべき人によって変えられるのを待っている。

 

どうやって未来で成功するか

 

では私たちに何ができるか。それは、「不確実性の中に飛び込んでいくこと」であると佐藤社長は言います。まだ海のものとも山のものともわからない状態でチャレンジすること。もちろん失敗するのではないか、という不安もあるでしょう。しかし競争を考えてみましょう。

誰かに相談して「いけるんじゃない?」といわれる行動こそすでに時代遅れで、身の回りの人に相談して「???」となられる物事のほうが、成功の可能性は高いということでした。

 

他にも、「現代のインターネットは『分散化』の時代」といった記述もあり、今後もインターネット的な分散システムの登場は続いていくだろうということが2015年の時点で予見されており、これはマストドンブロックチェーン技術のブームを言い当てているのと同様なので、さすがの先見性だと感じました。

 

 

私の未来は?

 

私の10年後はさっぱり予想がつきません。しかしこの本で考え方を教わったので、根拠なく間違った方向性に進んでいくリスクは減ったような気がします。しかしですね、「メタップス佐藤社長をペルソナに」というテーマをいただいてそれに対応しきれず、ブログでそれをやっていくというのは良いのですが、派手に宣言しすぎて期待が集まりすぎました。

 

なんか最近「影響力ありますね」といわれることが多く、もう時間を取られるネットウォッチは控えて、人様の批判も控えます。仕事して読書してブログ書いて感想聞いて、というのは時間が足りないので生産性あげていかなきゃですね。でも楽しいのでまた次回。

 

 

なんか未来に希望が持てるようになってきました。私はビジネス書を読まないとダメですね。イノベーティヴなIT企業社長の頭の中を知ることができる今はいい時代です。