【バドミントン男子団体決勝・坂出工―高松商】最終シングルスでレシーブする坂出工・新延=坂出市立体育館
第57回県高校総合体育大会第3日は3日、県内各地で26競技を行った。バドミントン団体は男子の坂出工が初、女子は英明が2年連続3度目の優勝を果たし、インターハイ切符をつかんだ。弓道は女子の志度が34年ぶり、男子の坂出が7年ぶりの頂点。柔道と剣道は高松商が男女そろって制覇し、卓球とソフトテニスは、男女ともに尽誠が連勝記録を伸ばした。フェンシングの男子は三本松が2年ぶり、女子は高松北が3年ぶりの全国切符を獲得。ソフトボール男子は多度津が7連覇した。体操は男子の高松北、女子の高松中央がそれぞれ2連覇。テニス団体は高松北が男子は11年連続、女子は5年連続で栄冠をつかんだ。少林寺拳法は男子の禅林学園が2年連続、女子は坂出一が14年連続の総合優勝を飾った。
バドミントン
(坂出市立体育館)
▽男子団体1回戦 小豆島中央3―2善通寺一 坂出3―0高松北 高松桜井3―1丸亀城西 高松一3―1高松中央 大手前高松3―2津田 観音寺一3―2高松工 三木3―0飯山 高松3―0高瀬 高松西3―1三本松 英明3―1観音寺総合 香川高専高松3―0笠田 高松南3―0香川高専詫間
▽2回戦 高松商3―0小豆島中央 高松桜井3―2坂出 高松一3―0大手前高松 高松東3―0観音寺一 坂出工3―0三木 高松西3―1高松 英明3―2香川高専高松 香川中央3―0高松南
▽準々決勝
高松商 3―0 高松桜井
高松一 3―0 高松東
坂出工 3―1 高松西
香川中央 3―0 英明
▽準決勝
高松商 3―1 高松一
坂出工 3―1 香川中央
▽3位決定戦
高松一 3―2 香川中央
▽決勝
坂出工 3―2 高松商
○新延・藤原 2―1 岡田・永岑
福崎・佐野 0―2 佐藤・佃○
中村 0―2 野崎○
○福崎 2―1 岡田
○新延 2―1 佃
(坂出工は初優勝)
▽女子団体1回戦 津田3―1高松東 飯山3―1高松工 高松桜井3―0高松 高松南3―0高松北 観音寺一3―1丸亀城西 三本松3―2三木 善通寺一3―0香川誠陵 高松西3―1小豆島中央 観音寺総合3―0琴平 坂出3―1高瀬 高松中央3―1笠田
▽2回戦 英明3―0津田 高松桜井3―0飯山 坂出商3―0高松南 高松一3―0観音寺一 高松商3―0三本松 高松西3―0善通寺一 坂出3―2観音寺総合 香川中央3―0高松中央
▽準々決勝
英明 3―0 高松桜井
坂出商 3―2 高松一
高松商 3―2 高松西
香川中央 3―0 坂出
▽準決勝
英明 3―0 坂出商
香川中央 3―2 高松商
▽3位決定戦
高松商 3―1 坂出商
▽決勝
英明 3―0 香川中央
○高瀬・吉川 2―0 谷沢・岡原
○新井田・韮沢 2―1 高尾・小野田
○小林 2―0 仲川
(英明は2年連続3度目の優勝)
絶体絶命から逆転劇 ホームの大声援受け
バドミントン男子団体決勝。坂出工はシード1位の高松商にダブルス2戦と第1シングルスを終えて1勝2敗。後がない状況に加え、第2シングルスの福崎が相手エースに1ゲームを許し、第2ゲームも先にマッチポイントを握られて絶体絶命の場面を迎えたが、ここからドラマが待っていた。
「あと1点取られたら負け。諦めそうになったけど、コートから後ろを振り返るとそんな気持ちはなくなった」。福崎の闘争心を再び奮い立たせたのは、チームのホームである坂出市で開かれた大会に集まった大勢のOBや家族の応援だった。
「坂工ファイッ!」。大声援を背に受け「いつも以上の力が出た感じだった」と福崎。第2ゲームは16―20から6連続得点で逆転勝ちし、第3ゲームも勢いそのままに21―14で制してみせた。
これで流れが変わった。第3シングルスでは、エース新延が冷静に相手のショットがアウトになるのを見極め、着実に加点。「みんなの夢(インターハイ団体出場)をかなえたかった」。第3ゲームでチームを全国大会に導く渾身(こんしん)のスマッシュを決めると、コートになだれ込んできた仲間と喜びを爆発させた。
1、2年生のみで臨んだ今大会。三井監督は「若いチームの勢いがいい方向に向いてくれた」と謙遜しながらも、「本番で力を100パーセント出し切った。本当によくやってくれた」と教え子の成長に賛辞を惜しまなかった。