インテル、VR対応で世界最小の超小型PCを発表
インテルは、ラスベガスで開催中のCES2018に合わせて、超小型PCを可能にする最新NUCであるNUC8i7HVKが発表されました。そのスペックはVR対応相当で、超小型PCでハイエンドのVR体験が可能になります。
最小のVR対応システム
NUCとは、さまざまなメモリー、ストレージ、オペレーティング・システムに対応するカスタムボードを装備した、22cm×14cm×4cmのパワフルなミニ PC です。重量は未公開。
新しいIntel NUCは以前のコードネームではHades Canyonと呼ばれています。今回発表されたのは、NUC8i7HVKとNUC8i7HNKの2機種ですが、上位モデルのNUC8i7HVKがVRに対応しています。
NUC8i7HVKは、AMD社のRadeon RX Vega M GHグラフィックスを搭載した第8世代のCPU、i7-8809Gを搭載しています。i7-8809Gは、今回のCESでインテルが発表した新世代のCPUで、AMDのハイエンドGPUを内蔵しています。その性能はCPU単体でGPU搭載のハイエンドなゲーミングPCの性能を満たし、ゲーミングPCの軽量化・小型化・低価格化に期待が集まっています。
第7世代のCPUi7-7700HQとNVIDIAの GTX 1060(薄型ノートPC向けのMax-Q版)の比較。CPU内蔵のi7-8809Gが上回る。
メモリは最大32GBまで搭載可能。処理能力とグラフィック性能をサポートするためにThunderbolt 3.0ポートが2つ、ギガビットイーサネットポートが2つ搭載されているほか、6つのモニターを同時に使用することができます。
VRヘッドセットに必要なHDMIポートとUSBポートはそれぞれユニット前面と背面にあり、VRヘッドセットを簡単に接続することができます。
NUC8i7HVKのスペック
公開されているスペックは以下の通りです。(公式より抜粋)
CPU & GFX | インテル第8世代 Core™ i7-8809G |
メモリ | Dual channel DDR4-2400+ SODIMMs, 1.2V, 32GB maximum |
ストレージ | 2x M.2 22×42/80 (key M) slots for SATA3 or PCIe x4 Gen3 NVMe or AHCI SSD, RAID-0 and RAID-1 capable |
端子 | 2x rear Thunderbolt™ 3 (40 Gbps) and USB 3.1 Gen2 (10 Gbps) and DisplayPort 1.2 via USB-C™ connector |
映像出力 | Front and rear HDMI 2.0a (4K 60Hz, HDR) connectors |
ネットワーク | 2x Intel® 10/100/1000 Mbps (i219-LM and i210-AT) Ethernet ports |
オーディオ | Up to 7.1 multichannel digital audio via HDMI or DisplayPort signals |
サイズ | 221 x 142 x 39 mm (1.2 L) |
電源 | 19VDC 230W power supply with replaceable AC cords |
NUC8i7HVKは今春から販売されるとのこと。日本国内での展開も含めて注目が集まります。
(参考)
Intel Launches Most Powerful Intel NUC: Smallest VR-Capable System Ever/Intel(英語)
https://newsroom.intel.com/news/intel-launches-powerful-intel-nuc-smallest-vr-capable-system-ever/