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2018-01-08

「関係性ショートコミック」(俺命名)についてまとめて書こうと思ったが時間ない。/その間に「からかい上手の高木さん」始まるね。Add Star

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昨年末に、こんな記事をかいたじゃないですか。

【完成】「2017年マンガ10傑」を選定します。第2回「内山安二賞」なども併せて授与。 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20171202/p1

その中で10傑のうち2つが、わたくしの定義するところの「関係性ショートコミック」だったわけです。

そこを再掲載しましょう。

再度読んでいただいても、飛ばしてもいいけど・・・。

ふたり生徒会 /ゆずチリ, かとそん

ふたり生徒会(1)

ふたり生徒会(1)

たったふたりの生徒会。でも毎日楽しい。

生徒会長

書記兼会計兼庶務の清士郎くんと

生徒会会長の水谷さん。

たったふたりだけの生徒会

忙しかったり、そうでなかったり。

提案したり、試してみたり。

ふたりだけど、毎日楽しい。


ふたり生徒会 2 (サンデーうぇぶりSSC)

ふたり生徒会 2 (サンデーうぇぶりSSC)

全国の中高生絶賛!ふたりきりの生徒会

体育祭に、プールに、

こどもまつりに。

ふたりだけの生徒会は、

ふたりだけど、

やっぱり楽しい。

そしてやってきた代替わりの季節。

会長に選ばれたのは、

やっぱり…?

まさかの…?

編集者からのおすすめ情報

読売中高生新聞サンデーうぇぶりにて大好評連載中!

中高生の方も、そうじゃない方も、ほっこり楽しめる、

ちょっと変わった学園コメディー第2巻です!


世の中グルメ漫画が多すぎるわけだけど、もはやここまでパンデミックになったら、もはや共存するしかない。…というか、あれは新聞に一紙1本ずつ「四コマ漫画」があっていいように、1誌、あるいは1サイトにひとつか二つはあっていいもんだし、実際にそうなってるから絶対数は膨大なのだ、と納得したのですよ。

・・・・で、ほぼそれと一緒の構図で、知らないうちに蔓延してパンデミックになってたのが、『少人数での、限定された場所での小粋(あるいはシュール)な会話劇を中心にしながら、そういう人物たちの”関係性”を描くショートコミック』なんですわ。

これはあとで一覧にでもしてみたいけど、知らないうちにたくさん増えてた!!!年代史的にさかのぼると、実はみなもと太郎氏がそういうのの元祖?に近く(「ふたりは恋人」)、しかもショートコミックなのに雑誌の人気トップに躍り出たこともあるとか。

自分が、実際に面白く読んだのは水口尚樹の「明日にはあがります。」だったなー。

その次は「働かないふたり」だったか。

働かないふたり 12巻 (バンチコミックス)

働かないふたり 12巻 (バンチコミックス)

このジャンルについてはモノ申したいこともいくつかあるが、それは後日のコンテンツにして、その中で最近の収穫に上げたいのが、この「ふたり生徒会」だったのです。

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話自体は単純で、この生徒会会長(兼会計兼書記兼庶務)と、副会長のふたり。

この会長は、成績も優秀(ただし副会長は超優秀で、それには負ける)だが、基本的お祭り好きのお調子者でいらんことしいイベントや新企画をいろいろと考えては、すぐに実行しはじめる。

要は究極超人あ~るの「鳥坂さん」だ(喩えが古いよ!)。

それに対して、副会長基本的常識人として突っ込むのだが、中学生でもサンタを信じていたりと、少しやはり浮世離れした面もあって、その二人の言動と会話、関係性で読ませるというストーリー

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しかしながら、遥かにここまで来たのだな、この路線が…

強大な権力を持ち、主人公ライバルになる『非実在生徒会』の歴史、元祖は?【創作系譜論】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150118/p3

非実在生徒会」の歴史や特徴について、頂いた情報をまとめます【創作系譜論】 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150119/p2

なぜ、この作品がパンデミック気味の「関係性ショートストーリー」の中で、選んだのかといえば、いろいろと理由があるのだが、それはこの今度あらためて記事にしよう。

そういえば、次の作品も「関係性ショートストーリー」だなー。



保安官エヴァンスの嘘 /栗山ミヅキ

「恋?愛?興味がないな」

…嘘だ。本当はモテたい。切実に。

強き者が掟であった頃、西の荒野のどこかで。

全ての犯罪者が最も恐れる保安官がいた。

彼の名はエルモアエヴァンス

超一流、西部最強のガンマンでもある彼は、モテたい。

幼少時から女性モテたいと強く願い、

「ガンマンはイケてる」という(時折ゲスな)父の教えを学んだ。

だが未だに、恋人いない歴イコール年齢。

女性の前でついカッコつけてしまう彼は、モテないこともないのだが、

絶妙にうまくいかず、今日モテる為に、祝福なき死闘を繰り広げてゆく。



だが彼の近くには、オークレイという賞金稼ぎ女性がいる。

エヴァンスライバルで超一流の銃の腕前を持つが、

射撃一筋でまともな恋愛経験はない。生娘である。

お互いに相手が気になりながら…

「まあ、向こうにその気があれば別だけど」と思っているがっ!?


モテる為にカッコつける保安官の西部喜劇!

西部最強ガンマンのエルモアエヴァンス

保安官として、街の治安を守っている。

寡黙でクールな彼の願いはただ一つ。『モテたい』。

合コンに誘われたいけど、誘われない。

何故ならカッコつけてるから「誘って」って言えない。

西部の悪が恐れる男は、今日もカッコつけ続ける…

恋人いない歴イコール年齢の保安官と、

同じく奥手な女性賞金稼ぎ・オークレイの、

恋の可能性を探り合う攻防戦、静かに白熱中。

モテたい全ての人たちへ贈る。

(だが特にモテる保証はない)

最強銃士の男女による、

愛すべき”カッコつけ西部喜劇”!!

編集担当からのおすすめ情報

その男は常に孤高な、最強のガンマン。

「恋? 興味がない。愛? 必要がない。」

…嘘だ。本当はモテたい。切実に。

そんなエヴァンスに、2巻でも様々な出会いが訪れます。

「逃がしてくれるなら、イイことしてあげる」という女犯罪者

色気とは何かを指導してくれる女犯罪者

結婚式破壊し、エヴァンス感情移入せざるを得ない女犯罪者

そしてライバル賞金稼ぎオークレイとの関係性はより発展。

西部劇でありながら恋愛喜劇。その真価を発揮!?

2巻も満足して、面白く読んで頂けると思います。

是非、気軽に読んで頂けますと幸いです。


始まったときから、不思議な作品でねー。

始めは、「モテたくてたまらないのにカッコつけようとしてて(逆に言うと、カッコつけつつモテようとしてて)、そのギャップで笑わせる」という、わかりやすいシチュエーションギャグだったのだが、その後、オークレイという女性賞金稼ぎが現れ、どっちも好意を持っている、という設定になる。だが両方がカッコつけで、素直に好意を表明しないのでそこから誤解や取り繕いやコミュニケーションギャップが生まれる…って、思えば高橋留美子以来のサンデー王道

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いや、硬派だったりツンデレ(デレあるか?)だったりしたキャラが、素直に好意を言わないために混乱するって、なんつーか一周回ってクラシック風味があるのだよ。

そういえばこれは、一時騒がれた「少年サンデー、最終防衛線指揮官」たる市原編集長体制になってからの連載だったはずだ

週刊少年サンデー特集、新編集長市原武法インタビュー (1/3) - コミックナタリー 特集・インタビュー http://natalie.mu/comic/pp/sunday02

思えば、上の「ふたり生徒会」もサンデーうぇぶり連載で…あれ、ゲッサンにも載ってるよな?

そして

「関係性ショートストーリー」の大ヒット作といってもいい「からかい上手の高木さん」もゲッサンだ。

こういうのが市原カラーなのかもしれませんね。

しかし、あとひとつ!!

今時、21世紀2017年にて「西部劇世界」でこのネタやってるのだよ???それがすげーと思う。

まんが道の時代なら藤子先生西部劇マンガ描いても「説明不要、おなじみの西部の世界!!!」で済んだはずだが、今、サンデー読者の中で西部劇世界を『おなじみのアレね』と受け止める層ってどれぐらいいるのかしら?

もちろん「悪と戦う正義の味方」「時にはバトルやアクションの起こる世界」が必要なのはわかるけど、

今のご時世、絶対に「勇者魔法使い」が登場するファンタジー世界のほうが簡単に読者に伝わるからね(まあ実際、だいぶそういうパロディ粗製乱造なわけだが…)

これは煽りや批判でなく、まじめに検証したい点である。時代劇やSFの「世代間伝承」が話題になる昨今、この問題が気になってしょうがない。

参考記事

意識的子供向け「入門書」や「翻案」を出さないとジャンルの将来が危うい?SFやミステリの盛衰で考える ~芦辺拓氏のツイートを中心に - Togetter https://togetter.com/li/1136717

たった30年…?で「ファンタジーお約束」を国民が共有。既に一ジャンルとなった、パロディ化の歴史を誰かまとめてください。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150314/p3

#真田丸 から見える、三谷幸喜洋画教養の蓄積~TVの洋画劇場なき今、その教養伝承可能か? - Togetter https://togetter.com/li/993390




上の記事から、重要部分を再度抜粋します

…知らないうちに蔓延してパンデミックになってたのが、『少人数での、限定された場所での小粋(あるいはシュール)な会話劇を中心にしながら、そういう人物たちの”関係性”を描くショートコミックなんですわ。

これはあとで一覧にでもしてみたいけど、知らないうちにたくさん増えてた!!!年代史的にさかのぼると、実はみなもと太郎氏がそういうのの元祖?に近く(「ふたりは恋人」)、しかもショートコミックなのに雑誌の人気トップに躍り出たこともあるとか。

自分が、実際に面白く読んだのは水口尚樹の「明日にはあがります。」だったなー。

その次は「働かないふたり」だったか。

働かないふたり 12巻 (バンチコミックス)

働かないふたり 12巻 (バンチコミックス)

このジャンルについてはモノ申したいこともいくつかあるが、それは後日のコンテンツにして

(略)


…そういえばこれは、一時騒がれた「少年サンデー、最終防衛線指揮官」たる市原編集長体制になってからの連載だったはずだ

週刊少年サンデー特集、新編集長市原武法インタビュー (1/3) - コミックナタリー 特集・インタビュー http://natalie.mu/comic/pp/sunday02

思えば、上の「ふたり生徒会」もサンデーうぇぶり連載で…あれ、ゲッサンにも載ってるよな?

そして

「関係性ショートストーリー」の大ヒット作といってもいい「からかい上手の高木さん」もゲッサンだ。

こういうのが市原カラーなのかもしれませんね。


・・・・・・・・ということで、「関係性ショートコミック」について時期が来れば書こうと思ってたのだけど、時間がとれなかったのですわ。

そして、そんなことしてるうちに放送日が迫ってしまったと。



ぶっちゃけていうと、私はこういうテーマの作品が「関係性ショートコミック」の代表となっては困るなぁ、と逆に思ってるんです。

上にも書いてるように、「明日にはあがります。」とか「働かないふたり」とか、そういう作風のが好きで、メインストリームに躍り出るべきだと思っている。

だけんども、こうやってアニメーションになるわけだし、書店を見ても、関係性ショートコミックで圧倒的に成功しているのがこの作品なんじゃろう、それは認めざるを得ない。だいたい「明日にはあがります。」の作者さんだって結局、こっちはいまいち伸びず、逆に恋愛要素を交えた作品でいまブレイクしてるんだもんな。


ま、そういうわけで、いまいち納得がいかない部分もあるのだけど、それでも…少数の人物の関係性を、短いページの中で描くことだけに重点を置く、先ほど造語しました「関係性ショートコミック」の可能性はまだまだ大きいと思うのです。

自分の好みとは別に、商業的に成功しているこの作品がテレビで放送しますよ、ということは、お伝えしたほうがいいと思い、記録した次第です。

ただこの番組って公式サイトないらしいね??

こういう公式アカウントはあるけど、まともに放送情報とか伝えてねぇし(笑)

https://twitter.com/takagi3_anime


隠棲中隠棲中 2018/01/08 07:49 ちなみにみなもと太郎氏「ふたりは恋人」大好きでした。
厳密には、「ふたりは恋人」は「少人数での、限定された場所での小粋(あるいはシュール)な会話劇を中心にしながら、そういう人物たちの”関係性”を描くショートコミック」ではなく、主人公の少年少女を中心に置きながら、実はみなもと氏の蘊蓄・教養をガンガン語るものだったから。
ちなみに僕は「ふたりは恋人」で喜劇役者バスター・キートンの名を知りましたよ。
「チャップリンよりもハロルド・ロイドよりも、バスター・キートン大好き!」だそうで。再販されないかなあ・・・紛失したのは不覚でした。

隠棲中隠棲中 2018/01/08 13:49 ただまあ今、部分的にサイトで立ち読みしても、ただの絵本(もっとも絵は恐ろしく精密なのだけど)に見えてしまうのも否めないのだけど(苦笑)<ふたりは恋人
たとえばこちら(https://www.amazon.co.jp/ふたりは恋人-2-みなもと太郎-ebook/dp/B00HEB6SG8/ref=pd_sbs_351_3?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=HT1X0TNSE21WSZ8MFKPZ)の目次にある「ぼくのすきな映画」の中で、女の子の構図がヘップバーンの「おしゃれ泥棒」の構図そのものになってて、後になってから「うわあ、あの時見せられたものは・・・」とうめくことになったりして。
おそらく60年代から引きずってる一種の教養主義みたいなものが、みなもと作品の中にはあって(多分今も)。
それが今に蔓延する「関係性ショートコミック」とは一線を画すものであるかなあとも(もちろん今の作品群にはまた違う魅力があるのだろうけどね)。