「110番の日」前に通報の訓練
緊急性のない不適切な110番通報が後を絶たない中、正しい110番のかけ方を学んでもらおうと、8日、新潟駅で市民も参加して通報の訓練が行われました。
この訓練は、あさって10日が語呂あわせで「110番の日」となるのに合わせて、正しい通報の仕方を知ってもらおうと警察が毎年行っていて、8日は、大勢の人でにぎわう新潟駅で行われました。
訓練では、警察官が通報の手順を書いたチラシを配ったほか、携帯電話で110番通報を体験するコーナーも設置されました。
参加した人は警察が用意した携帯電話で実際に110番に電話をかけて、ひったくりなどの被害に遭った想定で事件が起きた場所やけがの有無、犯人の特徴などを伝えていました。
新潟県警察本部によりますと、去年1年間に警察に寄せられたおよそ13万1000件の110番通報のうち、およそ4割はいたずらや単なる相談など緊急性のない通報だったということです。
新潟県警察本部通信指令課の佐野春裕課長は、「緊急性のない通報は大きな事件や事故の対応の妨げになり、人の命に関わることもある。取り返しのつかない事態を避けるために適正な利用をお願いしたい」と呼びかけています。