[新]越路吹雪物語 #1[解][字] 2018.01.08
本当に色々と襲名大変でしょうけどおめでとうございました。
はい。
ありがとうございます。
どうぞ末永くどうもお幸せに。
どうもありがとうございました。
(スタッフ)まもなく開演でーす!
(ため息)ねえ…私なんでここにいるの?歌うため。
そう…そうそうよね。
うん…歌うの。
私は歌うの。
あっでも…お客さんは入ってるの?今日も満員よ。
本当?ねえ本当にみんな私の歌を聴きに来たの?
(開演のブザー)大丈夫。
あなたは虎。
お客様は猫。
(ピアノ)
(拍手)「あなたの燃える手で」「あたしを抱きしめて」「ただ二人だけで」「頬と頬よせ」「燃えるくちづけ交わすよろこび」「あなたと二人で暮せるものなら」「なんにもいらない」「なんにもいらない」「あなたと二人生きて行くのよ」「あたしの願いはただそれだけよ」「あなたと二人」「固く抱き合い」
彼女の名前は越路吹雪
日本を代表するシャンソン歌手です
彼女のリサイタルのチケットはプラチナチケットと言われるほど入手困難
それはそれは人気だったんです
お客さんたちはみんなコーちゃんに夢中でした
あっコーちゃんというのは彼女の愛称です
でもこの「コー」は芸名である「コシジ」の「コー」じゃありませんよ
彼女は幼い頃からずっと「コーちゃん」だったんです
「心とかす恋よ」
(拍手と歓声)「夕暮れに仰ぎ見る輝く青空」「日暮れて辿るは我が家の細道」「せまいながらも」河野!お前はなんで立たされてるんだ?授業中に歌ったからです。
それなのにまた歌うか。
コーちゃんまたやっちゃったね。
校庭10周!「せまいながらも楽しい我が家」「愛の」
(教師)河野!真面目に走れ!はーい!「恋しい」
(河野益代)今日もさっき先生がうちにいらっしゃいました。
なんでだかわかるわね?はい。
なんで?国語の時間に歌ったから。
わかっててなんで同じ事を何度もするんですか?ごめんなさい!もうしません。
絶対ですよ。
はい!
(掛け時計の時報)ラジオつけていい?真佐子が寝てるから今は駄目。
(河野真佐子)お母さん私起きてる。
私も聴きたいからつけていいでしょ?
(益代)起きてくるならちゃんと羽織らないと。
お母さんいい?
(益代)いいわよ。
(ラジオのスイッチを入れる音)
(ラジオからの歌声)『カチューシャの唄』だ!これ大好き!美保ちゃん歌って。
「わかれのつらさ」
歌う事が大好きなコーちゃん。
この時小学2年生
この前の年には満州事変この年の1月には上海事変が勃発し日本が軍事力で中国大陸にその勢力を伸ばそうとしていました
(3人)「折から凍る二月」
(河野友孝)美保子のやつまたやったのか。
笑い事じゃないです。
先生にこんな子は初めてですって言われたんだから。
笑っちゃいないけどさまあまだ小さいんだ。
そのうち落ち着くだろうって。
真佐子病院だったんだろう?先生なんだって?相変わらず。
まだ当分学校は無理だろうって。
そうか…。
ありがとう。
これでまた入院なんて事になったら下の子たちの事だってそうそうお隣にお願いばかりも出来ないし…。
友幸に横浜の下宿から戻ってもらうか?お兄ちゃんにですか?とんでもない。
せっかくいい学校に入って頑張ってるんだから。
まっ…。
なんとかなるでしょ。
(男の子)バンバンバン!バンバンバンバン…!ただいま!おかえり。
あれ?お母さんは?物干し。
お布団入れてる。
かわいい!いいなあお姉ちゃんは絵がうまく描けて。
私なんか下手くそだから絵の時間嫌い。
でも美保ちゃんは歌がうまいじゃない。
いいなあって思うよ美保ちゃんのほうが。
そうかな?うん。
大きな声で歌えるし学校だって行けるし。
お姉ちゃんだって元気になったら行けるよ!そうだね。
ねえもっと描いて!うん。
おかえり。
ただいま。
よいしょ…。
ふかふかお布団だ!よいしょ…!ああ〜こらやめてちょうだい。
せっかく干したのに。
ほれ。
よいしょ。
だって気持ちいいんだもん。
ちょっと…。
フフフ…お日様の匂いがする。
美保子やめなさい。
フフ…。
真佐子まで…。
(真佐子)本当だ。
お日様の匂いがする。
いいなあ〜。
お姉ちゃんはなんでも「いいなあ」だね。
うん。
なんでもいいなあって思う。
(真佐子)はあ…。
「楓や蔦は」「山のふもとの」
(公子)コーちゃん『東京行進曲』歌って!
(子供たち)歌って!歌って!うん!やった〜!「昔恋しい銀座の柳」「仇な年増を」
(女性)上手ねえ。
(男性)うん…!うまいもんだ。
「ジャズで踊ってリキュルで更けて」あああ〜!
(衝撃音)あっ!
(公子)コーちゃん!大丈夫?平気?大丈夫?痛くない?大丈夫?血出てない?大丈夫大丈夫。
血…出てるよ。
こんなのなんともないって!「昔恋しい銀座の」ただいま!
(真佐子のせき込み)ただい…。
大丈夫?ああおかえり。
勇作たちお隣にいるから迎えに行って面倒見てやって。
うん…。
美保子…美保子。
ん…?お母さんねお姉ちゃんの薬なくなったからお医者さんにもらいに行ってくるから。
ちょっとの間留守番お願いね。
うん…。
お姉ちゃんは?寝てる。
すぐ行ってくるから。
(掛け時計の時報)痛い…。
(真佐子のせき込み)お姉ちゃん?大丈夫?
(真佐子のせき込み)
(せき込み)お姉ちゃん…!お母さん…。
大丈夫だよ!お医者さん行くから!お母さんいるから!
(せき込み)
(せき込み)「カチューシャかわいやわかれのつらさ」「せめて淡雪」
(益代)美保子!?お母さん!お姉ちゃんが!
(せき込み)真佐子!?真佐子…!おいで!あっあっ…。
美保子!勇作たち置いてきちゃった!ああ〜…!
(衝撃音)お父さん!大丈夫か?うん大丈夫。
お前なあ…。
昭和の歴史に名を残す大歌手コーちゃんこと越路吹雪の子供時代は歌が大好きなでもちょっと慌てん坊でいつも周囲をハラハラさせるものでした
そんなコーちゃんが越路吹雪の名前の由来となる新潟へと移り住みさらにハラハラは続くのです
(友孝)転勤になった。
美保子は俺が新潟に連れていく。
(益代)風邪…引かないようにね。
お母さん。
大好き。
2018/01/08(月) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
[新]越路吹雪物語 #1[解][字]
名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。
詳細情報
◇番組内容
舞台袖で緊張している越路吹雪こと河野美保子(大地真央)。岩谷時子(市毛良枝)がその背中に「虎」と書くと美保子の表情が落ち着き、美保子は舞台へ進み出る…。
1932年、小学2年生の美保子(岩淵心咲)は、授業中につい歌い出してしまうほど歌が大好き。父・友孝(尾美としのり)の新潟転勤が決まり、美保子だけが父についていくことに。そんなある日、越路吹雪の芸名の由来となる、ある『事件』に遭遇するのだった…
◇出演者
大地真央、市毛良枝
尾美としのり、濱田マリ、岩淵心咲、渡邉このみ
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
藤田明二(テレビ朝日)
◇主題歌
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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