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2015年3月16日
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昔の少年犯罪は今よりも残酷? 戦前の恐るべき事件をノンフィクションライターが紹介

 少年や少女による、痛ましい事件が続いている。同様の事件の再発を防止するためには、日頃から大人はどのように少年たちに向き合っていくべきか、真剣に問われなければならないだろう。

 一方で「少年法をさらに厳罰化せよ」という声も上がっている。かつてはしつけも厳しく、未成年による犯罪は少なかった。今は子どもたちは甘やかされて育ち、ゲームやスマホで人間性を失い、ちまたに溢れる様々な刺激で道徳心を失っている。そんな思いから、そのような主張が生まれているのだろうか。それなら、教育勅語で育てられていた戦前の子どもは、犯罪を犯さなかったのか? そんな疑問に答えたのが、少年犯罪データベース主宰の管賀江留郎著『戦前の少年犯罪』(築地書館)だ。昭和4年の岡山では、おやつの餅を食べられたことに腹を立て、9歳の男子が6歳の男子を猟銃で射殺するなど、現代では考えられないような事件が起きている。少年による殺人は、今よりもずっと多かったのだ。

 同書を参照しつつ、戦前の恐るべき未成年の犯罪の3例を紹介しよう。

■CASE1/15歳、58カ所をめった切り

 昭和12年6月14日、満15歳の少年が20歳の主婦を刺し殺したのは、東京市中野区の民家だった。少年は石川県金沢市の袈裟衣商の長男。商店で万引きしたり同級生の持ち物を盗んだりしたため、金沢第2中学を中退して家にいた。事件の前日に、少年は家出して上京、叔父の家を訪ねた。叔父は仕事で留守。

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