内閣府 知財創造教育、プログラミング×著作権実証授業

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【ICT教育アドバイザー兼コンサルタント】内閣府 知財創造教育 地域コンソーシアム委員・福岡県商工会 経営改善専門相談員(ICT)・福岡県商工会 エキスパート登録者(ICT)・中小企業庁 ミラサポ専門家・ICTスクールiClub/PCNももち・大分 代表【研修講師実績・顧問先企業】エフコープ生活協同組合・生活協同組合コープおおいた・天神イムズ・医進系予備校・放課後等デイサービス・福岡県内各商工会他多数【メディア出演】「ジャパネットたかた」・KBC「アサデス。」「サワダデース」・RKB「今日感テレビ」「今日感ニュース」・情報誌「リビング福岡」他多数

この夏から話を進めていた、内閣府 知財創造教育の実証授業が無事終了しました!
思えば8月末、上京してこの話を頂いてからメンバー集めや地域コンソーシアム委員会実施、そして昨日の実証授業に至るまであっという間の3ヶ月半でした。
特にメンバー集めに関しては、日頃お付き合いのある弁護士や教職員、ICT教育・プログラミング教育に携わってる関係者にお声掛けして、このプロジェクトに賛同頂ける方々のご協力でここまで来る事が出来ました。地域コンソーシアム委員についてはSNS等を通じて「私も!」と立候補頂いた方も数多くおられ(実際には人数に限りがあり、今年度は当初の方々のみとなってしまいましたが)、自己PR文章等頂いた事、ありがたく思います。是非来年度に繋げたいと思っております。
ここに、ご協力頂いた全ての方々に改めてお礼申し上げます。

プログラミング×知財創造教育、実証授業の内容

さて、昨日の某小学校における実証授業、大成功に終わりました!
子供達に向けたプログラミング教育ももうすぐ4年目に入りますので、プログラミングのカリキュラムは作ろうと思えば何とでも作る事が出来るのですが、今回は知財創造教育を絡めた2時間×2クラス。個人的には、子供達に楽習(楽しみながら習得)できる内容にしたいと思っていたので、

1時間目:簡単な面白ゲームをScratchで創る。
2時間目:ゲームの主人公を任天堂のマリオに変更し、その是非を皆んなで考える。

の構想で創りました。
作ってるとゲームのギミックに熱が入りすぎて(笑)実際には1時間半をプログラミングに、残り時間で著作権について皆んなで考える、の配分になってしまいましたが、ゲームが少しずつ完成していく度に喜びの声と笑顔が教室にあふれていくのが見え、講師アドレナリンがドパー!でした(≧∇≦)

小学生が著作権について語り合う時間

最後、両クラスとも5分程度の延長になってしまいましたが、まだ色々創ってみたい!といった声も聞こえて大変嬉しい限りです。実は自社教室や予備校、放課後等デイサービスやフリースクールでは小中高生にプログラミングを教えた経験はありましたが、公教育の小学校で登壇するのは初めてでした。でも、どこで登壇してもやっぱりプログラミングは楽しいよね!というのが個人的な感想。私の内容はおそらく”文科省寄りの”プログラミング教育とは少し離れていると思いますが、実証授業終了後の関係者との話からすると、今後は変化球的に文科省と無縁では居られないのかも?と感じた今回の実証授業でした。(東京から見学にお越し頂き、ありがとうございました)

自分で創ったゲームの主人公を任天堂のマリオにする事の是非を、皆んなで話し合う時間。これが生徒達にとってはプログラミングと同じぐらい重要な時間だったと思います。最後のまとめとしては、著作権の話となると自分の権利を守る事ばかりに目が行きそうだったので、

・自分が頑張って創り出したものを守る意識
・他人が頑張って創り出したものを尊重する意識

のバランスの話。そして、自分が頑張って創り出したものを他人が使う場合、

・お金を取ってもいいし、
・世の中のためであれば、あえて無料で使ってもらう

という選択肢の話もさせて頂きました。
当初はオープンソースやクリエイティブ・コモンズの話も考えていたのですが、時間的にオーバーしそうだったのと、まずは知財創造教育の入口として生徒達に楽しんでもらう事を優先しての今回の内容。
来年度は、更に精度を上げて「プログラミング×知財創造教育」を進めて行きたいと思っております!