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マギクラフト・マイスター 作者:秋ぎつね

47 オノゴロ島の子孫篇

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47-35 雪山での競り合い

 第2集団が第1チェックポイントのマーカーを手にした頃、先頭集団は既に第2チェックポイントで黄色のマーカーを得ていた。
「山道を走るだけでこんなに差が付くんですね」
 シュウは感心することしきりだ。
「そうだな。整地された道ではないから、さまざまな悪条件がある。それらにどう対処するかで随分と変わってくるぞ」
「ジン様、具体的には?」
「まずは体重だな。上り坂というだけで、筋力とのバランスが難しい」
「ああ、それはわかるわ」
 ルビーナは頷いた。
「それに、足の裏だな。土、砂利道、岩場といった、刻々と変わる条件に適応していないといけない」
 靴底のようなゴム貼りも一つの手だ、と仁は説明する。
「あるいはスパイクを突き出せるようにとかな。ほら」
「あっ!」
 仁が指差した魔導投影窓(マジックスクリーン)には、山頂付近の氷雪地帯へ踏み込む先頭集団が映し出されている。
 その7体のうち、ゼッケン31がスリップした。
「危ない!」
 岩の上に薄く氷が張った、登山用語でいう『ベルグラ』だ。非常に滑りやすいので注意が必要である。

[ああっ、ゼッケン31、スリップした! 体勢を立て直せない! 滑落します!!]
 観客席がどよめいた。
 ゼッケン31はスリップした体勢のまま数メートル転げ落ちたのだ。そしてその先は谷であった。
[ああっ、危ない!]
 だが。
[おおっ、後ろについていたゼッケン49が、31が谷底に落ちるのを辛うじて止めました! これは見事!!]
 このフェアプレーに、観客から拍手が起きた。
 だが、この氷雪地帯により、先頭集団は2つに分裂。ゼッケン1、3、51、40が順調に進んでいくのに対し、31、49、13は徐々に遅れ始めたのである。

*   *   *

「うーん、こういう落とし穴があるんだな」
 仁はコース選定の妙に感心していた。
「だから、特化型というのは注意しないといけないんですね」
 シュウも、何か思うところがあったようだ。
「ねえ、ジン様のゴーレムだったらどう?」
 ルビーナがそんな質問をしてきたので、少し真面目に考えてみる仁。
「そうだなあ……基本的に俺は汎用型もしくは万能型をベースにして、付加機能を加えるというやり方をするから、そこまで適応出来ないということはないな」
 ランド、マリン、スカイ、それにゴーレムメイドたちの基本的な構造は同じである。
 蓬莱島勢で唯一異なるのは人魚型のマーメイドであろう。
「スリップというのは、ほとんどの場合でマイナスになるからな。俺の場合は魔獣の革を張るか、スパイクを出せるようにするか……しているかな」
 氷の上を滑った方が速いというような場合を除き、素早い動きには足裏の摩擦は重要である。

 まあ、競技でなければ『力場発生器フォースジェネレーター』で飛んでしまえばいいのだが……。

「あとはオプションや装備の付け替えだな。……あ、ほら」
 仁が指差したのは第2集団のゼッケン17。
 氷雪地帯手前で、すねに装着されていたかんじきのようなものを脚に装着したのである。
 その効果はなかなかのもので、ゼッケン17は第2集団を飛び出し、先頭集団へと迫る勢いで山道を駆け上がっていった。
「なるほどね、ああいうやり方もあるわけね……」
 ルビーナは感心している。
「人間だってそうだろう? 雨が降れば傘を差すし、長靴を履く。寒ければ上着を着るし、戦うときは武器を持つしな」
「ゴーレムだって同じこと、というわけですね。目から鱗が落ちた思いです」
 シュウが嬉しそうに言う。彼にとってもいろいろと得るものが多いようだ。
「この様子をオノゴロ島にも中継してやりたいな……」
 仁がほそりというと、
「お父さま、老君が記録しているでしょうから、後で見せてあげればよろしいのでは?」
 要は録画放送ということになる。
「ああ、それでもいいだろうな」
 それはそれで、みんな楽しんでくれそうである、と仁は思った。
(あとで老君と相談してみよう)

*   *   *

[ゼッケン1、TOPで山頂に到着! 今、緑色のマーカーを手にしました!!]
 山頂は吹雪いており、視界が5メートルもない。
 それでも魔導監視眼(マジックアイ)はその役目を果たしていた。
[続くは3、51、40! いや、ゼッケン17が上がってきました!!]
 かんじき風のアタッチメントを装着したゼッケン17の速度は速く、5位にまで順位を上げていたのである。

 ゼッケン1はそのまま駆け下る。
 ルートにはポールが立てられ、赤い魔導ランプの光が点灯しているので吹雪の中でも何とかルートは見えていた。
 そして下るにつれ視界はよくなってくる。
 山頂から100メートルも下ると、霧は晴れ、吹雪も止んだ。
 駆け下りるゴーレムたちの姿もよく見えるようになっている。
 そしてまた、1体がスリップした。
[ああっ! またもスリップ! ゼッケン3、滑落だ!]
 駆け下りながらのスリップなのでその速度は速く、たちまちのうちに谷底目掛けて滑り落ちていく。
 他のゴーレムが手を差し伸べたが、時既に遅し。
[ゼッケン3、谷底へ転落です! ダメージが少ないことを祈りましょう!]
 さすがに谷底には魔導監視眼(マジックアイ)もない。
 ゼッケン3がどうなったかは、今のところ不明である。

*   *   *

「多分、係のゴーレムが回収しているだろう」
 道を外れた場所にも、不正チェックのためのゴーレムがいるのだ。破損していてもそういったゴーレムが回収してくれているはずだ、と仁は思った。
(というか、そういう手配りも必要なんだなあ)
 競技運営の参考になると、仁は己に言い聞かせ、画面を見つめる。
「下りは速いな。……こういう場面では平衡感覚が重要になるんだが、他に重要なものは何かわかるか?」
 仁はルビーナとシュウに聞いてみた。
「え? え、ええと……」
「……は、反応速度、でしょうか?」
 突然の質問にルビーナはしどろもどろになったが、シュウは何とか己の考えを口にした。
「お、いい線だな。確かに反応速度が速いと、いろいろな事態に対処しやすくなる。もう一つくらい思いつくかな?」
「……」
 しばらく待っても答えが出て来ないので、
「身体の柔軟性だな。自由度といってもいい。極端な話、人の形をした鉄の塊では、バランスを崩したらもう立て直せないだろう?」
 と答えをいう仁。
「あ、そっか! 身体が軟らかいと、リカバリー動作がしやすいというか、効果が高くなるというか……」
 これもまた、シュウが答えを出した。
「そういうことだ。基本的な制御は人間の身体だが、自由度が高いといろいろ有利だぞ」
「勉強になります」
「うー……」
 褒められたシュウは嬉しそうに頷き、ルビーナはちょっと悔しそうに爪を噛んでいた。

「先頭集団が第4チェックポイントに差し掛かりましたよ」
 ロードトスの声に、仁たちは魔導投影窓(マジックスクリーン)を見つめた。
 そこには、青いマーカーを手にするゼッケン1が映っていた。
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