Top >> Column >> モデル撮影会へのいざない >> (9)
主なネガフィルム
(☆は撮影会でのおすすめ度、5つで満点)
富士フイルム
- フジカラー SUPERIA Venus 400(ISO 400) (☆☆☆)
コンビニなどでも売られているスタンダードなフィルム。発色は鮮やかめ。
ISO400なので、晴天から室内までオールマイティに使用が可能。
- フジカラー リアラエース(ISO 100) (☆☆☆☆☆)
見た目に忠実な色調と豊かな諧調を表現できるフィルム。屋外でのポートレート撮影に最適。
- フジカラー Pro 400(ISO 400) (☆☆☆☆)
SUPERIA Venus400よりも諧調表現が豊か(コントラストは低め)。室内から屋外でのポートレートに向いている。
- フジカラー ナチュラ(ISO 1600) (☆☆☆)
高感度のため、暗めの室内でもフラッシュなしでの撮影に対応できる。
NPシステムに対応したコンパクトカメラで使用すると、自動的にノンフラッシュ撮影に切り替わる。
コダック
- GOLD 100(ISO 100) (☆☆☆)
スタンダードなフィルム。発色は少々鮮やかめ
で諧調は豊か。
- Ultra Color 100UC / 400UC(ISO 100 / 400) (☆☆☆)
GOLD 100に比べ 、くすみの少ない鮮やかな発色を表現する。風景を際立てさせながら人肌もそれなりの諧調を表現したいときに有効といえる。
- MAX Beauty(ISO 400 / 800) (☆☆☆☆)
光吸収率を向上させ、フラッシュ撮影でも背景を明るく撮影することが可能。
発色やコントラストはGOLDと同等。
- ポートラ160NC / 400NC(ISO 160 / 400) (☆☆☆☆☆)
Natural Colorの略称通り、発色、コントラストは抑え目で、諧調表現に特に優れている。ポートレートに最適といえる。
- ポートラ160VC / 400VC(ISO 160 / 400) (☆☆☆☆)
Vivid Colorの略称。彩度は高めだが、コントラストは標準的。
主なリバーサルフィルム
(☆は撮影会でのおすすめ度、5つで満点)
富士フイルム
- フジクローム ベルビア100(RVP 100: ISO 100: RMS 8)
(☆☆)
鮮やかな発色で世界的に衝撃を与えたベルビア(RVP)の後継品。
コントラスト、彩度が高く、赤や緑を強調するよう色相を変化させている。
風景や花の撮影向きで、ポートレートでは肌が濃く赤っぽくなり諧調も乏しいためあまり向いていない。
- フジクローム ベルビア100F(RVP F: ISO 100: RMS 8)
(☆☆☆)
発色、コントラストは高いものの、忠実な色相を表現するため比較的落ち着いた印象になる。
ポートレートでは風景とともに撮影する場合に向いている。
- フジクローム プロビア100F(RDP III: ISO 100: RMS 8)
(☆☆☆☆)
フジクロームとしては標準的なフィルムだが、若干コントラストと彩度が高めで比較的クールトーン。
ポートレート、風景、スナップなどオールマイティに使用できる。
- フジクローム アスティア100F(RAP F: ISO 100: RMS 7)
(☆☆☆☆☆)
発色はナチュラルで諧調は豊か。粒状性はリバーサルフィルムとしては最も細かく、肌の表現に優れている。
- フジクローム トレビ100C (ISO 100: RMS 8) (☆☆☆☆)
保管温度の制約が無く、アマチュアにも使いやすいフィルム。
プロビア100Fよりも若干鮮やかな発色をする。
- フジクローム センシアIII 100(RA: ISO 100: RMS 8)
(☆☆☆☆)
ナチュラルな発色、コントラスト表現をするフィルム。学術的な資料撮影のほか、ポートレートやスナップ撮影に適している。
保管温度の制約が無いため、扱いやすい。
- フジクローム プロビア400X(RXP: ISO 400: RMS 11)
(☆☆☆☆)
室内など比較的くらい場所にも対応したフィルム。ISO 400のフィルムとしては細かい粒状性を持つため、常用に耐えられる。
彩度、コントラストは若干高め 。
- フジクローム T64(ISO 64: RMS 7)(☆☆☆☆)
フジクロームの中で唯一、タングステン光(電球)に対応したフィルム。
晴天などで撮影すると、全体的に青く表現される。
コダック
- コダクローム64 / 64 Professional (KR / PKR: ISO 64: RMS 10)
(☆☆☆)
現像時に発色剤を加える「外式」のリバーサルフィルム。
シャープネスが強く、渋い発色を行う。
- エクタクローム E100G(ISO 100: RMS 8)(☆☆☆☆)
標準的な彩度、コントラスト表現を行い、若干クールトーンのフィルム。
オールマイティに利用できる。
- エクタクローム E100GX(ISO 100: RMS 8)(☆☆☆☆☆)
E100Gよりも
ウォームトーン寄りにシフトしている。
曇天や日陰での撮影では青かぶりを抑えることができ、色白の肌を健康的に見せることが可能。
- エクタクローム E100VS(ISO 100: RMS 11)(☆☆☆)
コントラストは若干高く、彩度を極めて高く表現するフィルム。
肌色が濃く表現されるため、ポートレートにはあまり向いていない。
- エリートクローム 100(EB: ISO 100: RMS 8)(☆☆☆☆)
温度管理の制約が無いアマチュア向けのフィルム。
E100Gよりも彩度が低め。ポートレートに向いている。
- エリートクローム エクストラカラー(EBX: ISO 100: RMS 11)
(☆☆)
彩度、コントラストの高いフィルム。風景などに向いており、ポートレートには向いていない。
- エリートクローム 400(EL: ISO 400: RMS 19)(☆☆)
ISO 400の高感度フィルム。粗い粒状性でコントラストが高いため、ポートレートに向いていない。
- エクタクローム P1600(EPH: ISO400(EI 1600))(☆☆)
DXコード(カメラに感度を伝えるコード図形)により、ISO 400のフィルムを自動的に2段増感(EI 1600)
させるように撮影されるフィルム。
屋内スポーツ
など暗い場所でも早いシャッター速度を要求される用途に用いられる。
- エクタクローム 64T(EPY: ISO 64: RMS 11)(☆☆☆☆)
タングステン光に対応したフィルム。電球などの照明を使ってポートレート撮影を行うのに適しているが、感度が低いため、一脚などブレ対策をする必要がある。
主な白黒フィルム
富士フイルム
- ネオパン SS(ISO 100)
代表的な白黒フィルムで、自分で現像、プリントする人などに愛用されている。
- ネオパン 100 ACROS(ISO 100)
白黒フィルムの中で非常に細かい粒状性を実現している
ため、大伸ばしのプリントにも適している。
- ネオパン 400 PRESTO(ISO 400)
高感度に対応したフィルムで、3段までの増感にも対応できる。
コダック
- T-MAX 100(ISO 100)
粒状性に優れ、増感にも対応できるフィルム。
- トライX 400(ISO 400)
コダックを代表する白黒フィルムで、オールマイティに利用可能。
- BW400CN(ISO 400)
白黒フィルムながら、カラー現像処理に対応したフィルム。そのため、一般の白黒フィルムよりも早く現像、プリントを楽しむことができるため、入門者に向いている。