新しいお仕事にチャレンジ!のMV
──MVもアニメのテーマとリンクしていて、皆さんが新しい仕事にチャレンジするものでした。
青山 どうだった?
永野 「お天気お姉さんです」って言われたときは「え?」ってなったけど、林田藍里ちゃんもやっていたし、誰もが憧れる職業だと思うので、やっていて楽しかったです。雨が降っていたので、よりリアルさが増してたかなって思います。できあがった映像も、ちゃんと私の右側に全国のお天気の画面が出ていたし。
青山 全国的に雨!
永野 そう。雨が降ってたから、全部雨マークにするんでって言われていたんですけど、本当に全国で雨になっていました(笑)。
──青山さんはモデルになっていましたね。
青山 本当に大変でした! 特にウォーキングがきつかったです。舞台の時にウォーキングとポージングはやってたんですが、あれはできなさすぎるところを笑いにできたし、自分としても笑ってもらうことは一番の喜びだったのでいいんですけど、MVでは「七瀬佳乃の名前に傷がつく!」と思って本気でがんばりました。でもいつもスニーカーを履いてるから、ピンヒールやパンプスに慣れなくて「もう意味わかんない!」って気分でした。
──でも、いい感じでドヤっていましたよ。
永野 よかったよ!
青山 まさかカットがかかってから、カニ歩きになっているとは誰も予想してないだろう!(笑)
永野 あははは(笑)。それ、見たくないなぁ。
青山 MV内で雑誌の表紙になったところで、私のモデル人生は完結です!
──そして、約1名はひたすらギャグ担当でした。
青山 いましたね~、ギャグ担当。
高木 え!? 私かっ! 私は動画配信で「高木美佑のSMKM」っていう番組をやってるんですけど、マジックをしたり、「(耳が)でっかくなっちゃった」をしたり。でもあの耳ネタは、使うかわからないけどって撮ってもらったんですけど、意外といい感じになっていて楽しかったです。テーブルクロス引きも、一発OKでした。
青山 撮影中は控室にいたけど、ずっと笑い声が届いてたよ。
高木 動画配信シーンを撮る時も、音声は使われないからいいかなと思って、「ブンブンハロー」とか言ってますからね(笑)。
青山 「ミユキンで~す」みたいな(笑)。
──ほかのメンバーの映像を見て、自分もやってみたい仕事はありましたか?
青山 お天気お姉さんかな。スタジオから呼ばれたい!
永野 私、カメラの人から「中継の永野さ~ん」って呼ばれたよ。楽しかった。
高木 「ななみんと一緒」は楽しそうだった。私、着ぐるみを着たいんですよね。それでななみんに気づかれないように何かドッキリをしかけたい!
青山 ななみんにしかわからないことをして、何このスタッフさん? みたいに思われたりね(笑)。
──ファンの間には、着ぐるみには青山さんが入ってる説もあったようですが。
青山 そうなんですよ。ニコニコ生放送で「8割くらい嘘」という体で話していて、「着ぐるみに入ってる」って言ったら、8割くらい信じられちゃいました。でも、ちゃんと専門の人が入ってますので。
永野 私は、まゆしぃのドラマ現場にいる、うるさいADさんをやりたい。「はい、カット!」って監督が言ったあとに、すごくうるさい声で「カット! カット!」って知らせる人。
青山 持ち前の声量を生かしてね(笑)。
青山吉能さん
思わずグッとくるEDテーマ「雫の冠」
──EDテーマ「雫の冠」ですが、すごく深い曲ですよね。タイトルの意味については、どう考えました?
永野 考えたんですけど、正解は出てないんですよ。私たちも正解を教えてもらっていません。
青山 只野さんって、やっぱり天才なんですよね。だって「雫の冠」なんて言葉、普通は出てこないですよ。
永野 雫と冠を合わせようとは思わないよね。
高木 これが「7 Senses」を書いている方と同じとは思えなかった!
青山 パッと見、意味は全然わからないんですけど、歌っていると「あれ? 何だこの気持ち」ってなるんです。
永野 じわじわしみてくるよね。
──「雫がつくる冠がほしい」のところで、なぜか泣けてくるんですよね。
青山 そうですよ! 何でだろう。「雫がつくる冠がほしい」って普通の会話で出てきたら、「ん? どうした?」ってなりますよね。でも歌として聴くと、なぜかしみる。それが何なのかを言葉にしてしまうとダメな気がするんです。
永野 うん。感じるものなんだと思う。
──たぶん心にある感情を単語にしたものなんでしょうね。ほかの歌詞にも、グッと来た場所がたくさんあったんじゃないですか?
青山 「後悔のないように」っていう2番のAメロですね。「7 Senses」が明るくポップで前向きに、って感じだったのに対して、その裏には楽しいことばかりではなくて、涙を流したり、いろんな辛いことがある。でもそれはちゃんと足跡になっているんだってところがすごくいいなって。自分も、それがないと今の景色は見れていなかったと思うので、いい歌詞だと思います。
高木 私はメロディも相まって、Dメロの「雫にうたれて」のところかな。「心 まるくなってきたよ」から「ざわめき とがったままだ」っていう流れがすごいなと思いました。
永野 私もいろいろあるけど、「雨宿り」っていう言葉がすごく好きです。雨宿りって一度立ち止まってもまた歩き出すっていうメッセージ性があるじゃないですか。響きもかわいいし、タイトルにもすごくあっていて好きですね。
相手のことを思いつつ歌ったパート分け
──今回は2人で歌っているパートも多いですね。
青山 永野・青山パートが結構多いんですけど……。
永野 初めてだよね? WUGの曲では、結構珍しい組み合わせだと思います。
高木 私も、かや(奥野香耶)と2人は初めてでした。
永野 たぶんまゆしぃとななみんもあまりないよね。だから組み合わせ的な意図は何かあったのかもしれないです。
──2人の声が合わさってどうでしたか?
永野 よっぴーとは、初めての感じがしなかったんですよ。
青山 お互いの声質って全然違うんです。あい(永野愛理)ちゃんの高めのキーを、私が暗い声がズーンと下げたらどうしようと思ったけど、でもじゃましてないというか。いい感じになっていました。
永野 こういうハーモニーもあるんだなって思いました。
青山 私たちは地方組だからね。最後まで地方から上京して活動していた2人だから、気持ちが通じあったりするのかな。
──お互いを意識しながら歌いましたか?
青山 私はすっごいあいちゃんのことを考えてた。
永野 私もよっぴーのこと考えてたよ。
青山 好き(照れつつ)!
永野 振り付け的にお互いの顔を見ることができないので、存在を感じて歌うしかなかったんですが、そういう気持ちだけはいつも持って歌っています。
高木 私もかやとは、キャラクター的にはこのコンビはよくあるかなって感じですけど、実際に一緒に歌ったことはありませんでしたね。切ない歌詞のところを歌ったんですけど、いい感じに歌えたのではと思ってます。一緒に歌う時は息っぽく歌ったほうがよいのかなって、かやのことを思いながら歌いました。
高木美佑さん
──青山さんがソロで歌った「いつかは」の部分はどうでした?
青山 難しかったです。私、裏声は得意で、WUGのファルセット担当と言えば私! って、ちょっぴり思っていたんです。最初は「任せて!」って感じでしたけど、この曲は歌い上げてもダメだし、主張しすぎてもダメだし。かといって主張しないと消えちゃうしで、ちょうどいいあんばいがわからなくて、こんなに悩んだのは初めてした。「たった4文字なのに……」って。でもライブで進化していく曲のような気もします。その時によって考えていることや悩んでいることが違うから、ライブでのよさが出る曲だと思いますね。