Wake Up, Girls!が放つ成長と個性の輝き! ニューシングル「7 Senses」&「雫の冠」永野愛理、青山吉能、高木美佑インタビュー

アキバ総研 | 2017年11月29日 17:00
Wake Up, Girls!が放つ成長と個性の輝き! ニューシングル「7 Senses」&「雫の冠」永野愛理、青山吉能、高木美佑インタビュー

声優ユニット「Wake Up, Girls!」(以下、WUG)は、アニメと同時に生まれた声優ユニットであり、その同タイトルのアニメの楽曲を多く手がけてきた。

 



だが昨年から今年にかけて、他作品の主題歌を歌うようになったことで、新たな道を切り開いてこられたのではないだろうか。それはもちろん、自分たちの力だけで作った道ではないかもしれないが、彼女たちひとりひとりの努力がそうさせたところもあるはずだ。

そういった意味でWUGは、物語を持つユニットになったと言える。そしてその物語は、メンバーひとりひとりの頑張りが描かれているTVアニメ「Wake Up, Girls! 新章」(以下、新章)のテーマにも繋がっているのではないだろうか。今回、そんな「新章」のOP/EDテーマを歌うWUGから、永野愛理さん(林田藍里役)、青山吉能さん(七瀬佳乃役)、高木美佑さん(岡本未夕役)の3人に、11月29日にリリースされる2枚のニューシングルについて聞いた。



「新章」のテーマをシンクロする「7 Senses」


──OP「7 Senses」のレコーディングは、いつ頃ですか?

 

高木 夏前くらいです。

青山 ツアー(7月から9月にかけて開催された4th LIVE TOUR「ごめんねばっかり言ってごめんね!」)で初披露するというのもあったので。

 

──実はすでに結構ライブで歌っているんですよね。前TVシリーズのOP「7 Girls War」からの流れも感じる曲調だし、会場もすごく盛り上がっていました。

 

青山 構成から似てますよね。

永野 うん。感じ方が一緒だった。

 

──作詞が只野菜摘さんで、作曲が田中秀和(MONACA)さんです。実は主題歌では珍しいコンビですね。

 

青山 田中さんには別のアニメタイアップでも曲を書いていただいたり、いっぱい歌わせてもらったりして、お世話になっているんですけど、やっぱり田中さんが書いてくださったWUGの曲を聴くと「帰ってきたなぁ」って思います。「7 Girls War」も神前暁さんと共作という形で、田中さんらしさがありましたし、只野さんの歌詞もWUGらしいので、すぐに曲になじむことができました。

高木 バンドサウンドっぽいのも新鮮だと感じました。とても明るい印象を受けました。

永野 すごくストレートな歌だと思っていて。一度聴いただけでもわかりやすい! すごくキャッチーだし、「新章」に向けて、みなさんに(自分たちのことを)知ってほしいという気持ちとリンクしていて、すごく好きになりました。

 

──そうですね。「新章」もまさに、個性の話がメインになってますから。

 

青山 「7つのセンス 7人の個性たち」って歌ってますからね!

永野 ホントこのまんまだなって。

青山 今まではひとりひとりというよりWUG全体の成長物語だったんですけど、「新章」だと各メンバーの話になっていく。個人活動で思い悩みながらも、みんなに支えられていくという話がすごく多いので、この曲の歌詞に当てはまってると思いました。

 

──みなさんは実際にユニット「Wake Up, Girls!」として活動されていますが、ご自身にも個性が大事だと感じる時期はありましたか?

 

高木 個々で活躍して、それが集結して大きな力になることが目標としてあったりするので、アニメのWUGちゃんたちとすごく重なります。

 

──最初にWUGを見た印象は、みんなで一緒に成長するというアニメのイメージそのままだったんですが、活動を続ける中で、徐々にメンバーの個性が見えてきたように感じています。何かそうなるきっかけやタイミングがあったのでしょうか?

 

永野 明確にここで、というのはないと思います。でも、それまで仲よしの7人グループっていう感じだったのが、「みんなで切磋琢磨して、ひとりひとりが輝いていけるユニットになりたい!」という雰囲気が、自然と強く出始めた時期があるんです。多分それは、誰かがほかのところで活躍するようになってきたのがきっかけだと思います。そこからみんなの個性が強くなったし、しかも誰一人キャラが被っていなかったので、すごいなって最近改めて感じます。

高木 7人組のユニットでやっているけど、誰かと比べるとかではなく、自分の道を切り開かないと、この先声優としてはやっていけないなっていうのは感じています。歌詞に「違う役目があるんだ」ってあるように、誰かの真似ではなく、それぞれの個性を探そうっていう時期が私たちにもありました。

青山 自分らしさはまだないし、いつまでもWUGに頼ってられないし、次のアニメも決まってないしこの先どうしよう! みたいなね。次の作品が決まっている子もいるいっぽうで、自分は決まっていなかったので、「やばいぞ」って思っている時期がありました。でも「どうしよう、どうしよう」と焦ったりすることはなく、結果的にWUGのステップアップに繋げることができたのは、よかったなって思います。

 

──では実感を持って、「新章」は演じられている感じですか?

 

青山 わかるなぁ~って思います。

高木 もともと「新章」をやるということもわからず活動していた時期があったので、そこも大きかったのかなという気もします。

永野 うん。

永野愛理さん


 

キャラの個性が歌に与えた「厚み」


──変わったという点でわかりやすいところだと、「i☆Ris」とのバレンタインイベントで、2016年はほとんど前に出られなかったWUGのメンバーが、今年はそれぞれが活躍してたのを見て、変わったなと思いました(笑)。(年に一度のスペシャルプレゼント!「i☆Ris&Wake Up,Girls! バレンタインLIVE!! 2017」レポート:https://akiba-souken.com/article/29285/

 

青山 1年目の2016年は「i☆Ris:100、WUG:0」みたいな感じでしたよね(笑)。もともと人見知りなユニットな部分もあって、最初は笑って返すだけでした。

永野 でも今年はがんばりました! 1年目はどうしたらいいか、わからなかったんです。今年は1年目よりさらにi☆Risさんと仲よく実施できたということもあるんですが、それに加えて7人が自分の立ち位置を理解していたということが大きいと思います。

青山 前に出ればいいものではないとわかりました(笑)。ここでは自分よりまゆしぃ(吉岡茉祐)が輝くなと思ったら譲ったりします。

永野 それがWUGのいいところだよね。「この話ならよっぴー(青山吉能)お願い!」みたいな空気になるから、すごくいいユニットだなって思います。

高木 でも、i☆Risさんは、みんなが前に出られるところがすごいんです。

青山 それがそれぞれのグループの違いであり、よさだと思います。

 

──だからこそ、今回の曲は今のWUGにピッタリな歌詞だと思います。そして今、7人の個性がひとつになって、すごい力になってるんじゃないかなと。

 

青山 ひとりじゃできないことができるって思います。

永野 7人でライブをしているときに、より力を感じます。

高木 あと昔よりトークがまとまるようになった。私たち、歌よりもトーク(MC)がひどかったんですよ。

永野 そう考えると自然と話せるようになったね。それもみんなの特性がわかるようになったからできるのかな。

 

──ところで7人でシリアスな話し合いとかはしないんですか?

 

青山 しないですね、おのおので悩んでます。

永野 WUGって自分の悩みをグループでは出さないんです。でも1年経つとみんなすごく成長してる!って思うので、それぞれが裏で努力しているのかなって思います。

青山 でも2人になると、そういう話をすることはよくありますね。

 

──前回のインタビューでは「7 Senses」はキャラクターではなく、メンバー自身の声で歌っていると吉岡さんらが語っていました。(お帰りWUGちゃん!吉岡茉祐×田中美海×奥野香耶「Wake Up, Girls! 新章」スペシャルインタビュー&撮り下ろしフォト:https://akiba-souken.com/article/31794/

 

永野 はい。今回は私たち声優ユニット「Wake Up, Girls!」の声で歌っています。

青山 キャラクターとして歌うと思っていたので、声優ユニットとして歌うことを最初に聞いたときはびっくりしました。

高木 でも私、普通に未夕で歌っちゃったんだよね……。そのほうが7人のバランス的にいいのかなって思ったから。

永野 「本人で」と言われても林田藍里ちゃんの思いが一緒にある分、歌に乗ってきちゃうので、すべてが本人かと言われると、みんなそんなでもないよね? 意識としては本人だったんですけど。

青山 うん。佳乃が降りてきちゃう! キャラクターで歌ったり自分で歌ったりが混ざりすぎて、自分とは? 佳乃とは? でも私も「よしの」だしな……みたいな。

永野 キャラクターの気持ちも乗っているからこそ、歌に厚みが出ていると思います。

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