ラーメンが食べたく

日常の忘備録

プログラミングでお金を貰いたい高校生へ

高校生のうちにプログラミングでお金を貰いたい人に向けた記事です。今僕は高校二年生で都内のとあるITベンチャーでバイトをしています。

背景

あやみんさんの書いた記事を読んだんですが、今現在彼女はプログラマーとして働いているわけではなく、なんだかなぁと思ったので、(影響力は彼女に比べたら微塵ほどもないですが)一応高校生のうちからコードを書いてお金をもらっている身として、そういう高校生にアドバイスを届けられたらいいなぁとおもって書いています。 一応言っておくと、彼女を煽っているとか中傷するとかそういう意図は全くなくて(普通に友達ですし)、この話は彼女じゃなくて僕らがするべきだと思ったので書いています。

前提

プログラミングの基礎は最低限学ぶ必要があると思います。何もできない人を雇ってくれる企業は流石にありません。ですが、自分の知らない技術の現場に放り込まれても案外なんとかなるので、最大公約数的なプログラミングの知識をつければ良いと思います。実際僕はJavaScalaしかほとんどやったことがなかったのに、ReactとReduxで作られたアプリケーションの開発に参加してもなんとかなりました(もちろんそれがわかったタイミングで猛勉強しましたが)。が、自分の好きな技術を使える所に雇われたら精神的には良い影響があるのは間違いないと思います。僕はJavascriptが辛いので、日々辛みを感じることも多く、多いです。(一人だったら死んでもやらない本格的なフロントエンドの開発に携われているのはとても良い経験になっているとは思っています、今ではフロントエンドが一番得意なくらいです) そしてこれは結構重要なことですが、ITベンチャーが高校生を雇う時は別に高度な技術力を期待されているわけではないことがほとんどだと思います多分。いい加減な仕事をしてもいいというわけではないですが、あまり技術力のなさを悔やむ必要はないと思います。そんなん言ったら僕は毎日精神をやまなければいけません。

機会

イベントに出るのは機会を得る手段としてはありでしょう、多分。僕の場合は今雇ってもらっている企業のサービスのロゴの入っているパーカーを着てハッカソンに出場したことがきっかけでした。そしたら偶然主催の人がその会社の代表と知り合いで、ツーショットをとり送った所、会うことになり、雇ってもらうことになりました。まあ偶然なんですが、イベントはそういった機会としても利用できることもあるのではないでしょうか(ただ、これを目的にしてハッカソンやカンファレンス等のイベントに参加するのはやめましょう。イベントの運営の方々に失礼です)。 ハッカソンに関しては自分の実力を示す意味で参加するのが普通だと思います。僕はハッカソンで受賞したことはないですが、僕の友人の高校生プログラマーの方はハッカソンで複数回受賞していて、それ故かwantedlyでのお誘いが結構くるらしいです。 僕の友達のパターンをもういくつかあげると、Pythonの大きなカンファレンスに登壇して、それがきっかけで雇用されたり、ハッカソンに出てその主催の企業に雇われたりした人や、wantedlyで自らつながりに行ったりした人もいて、三者三様って感じですが、とりあえずみんな何か行動を起こしているのは確かなので、なにか行動してみるといいと思います。

高校生のコミュニティ

間接的ではありますが、高校生のみで構成された技術者コミュニティに入るのはバイト先を見つけるきっかけになったりします。というのも上述したイベントに参加しやすくなります。独学で、本当に一人でプログラミングをやっていると自分の技術力が社会から見てどの程度なのかがわからないことが多々あります。そんな状態で普通に社会で働いている技術者のイベントに参加するのは精神的なハードルが高いと感じる人もいるんじゃないでしょうか。 そういう人は高校生のコミュニティに入ると良いことがあると思います。CombKansai(これコミュニティなのか知らないけど)とかtento.techとか、高校生以外もいるみたいですが、学生LTさんなんかもいいんじゃないでしょうか。 個人的に、tento.techは活動がおろそかな上完全に内輪ノリができあがってるのであまりオススメはしません。もし仮にtento.techに興味がある人がいたら、だいたい土曜日に埼玉県の南浦和で集まってたりするのでツイッター@reizou05にメンションを飛ばしてアポをとってみてください。

オープンソースソフトウェア

オープンソースソフトウェアに貢献していると、結構周りからは良い目で見られることも増えるんじゃないでしょうか。グローバリゼーションな感じがしますね、そう言うと意識が高いですね。英語はGoogle翻訳でもある程度はなんとかなります(と信じています)。使っているOSSにバグを見つけたらIssueを建てることから始めるのでもいいと思うので、やってみるといいんじゃないでしょうか。僕はOSSのメンテナをしたりしていますが、プルリクがくると結構嬉しかったりもするので、得意な言語が使われていたりしたらプルリクを送ってみるといいと思います。 あと単純に楽しいので、OSSを業務でやっている会社に入れると楽しいです(そんなにあるのか知らないけど)。

未踏ジュニア

全く趣旨とはずれますが、「金なんていらん、プロダクト開発の知見が欲しいのじゃ」という高校生がいたら未踏ジュニアに参加するのはおすすめです。本当にすごい方々から、技術的なアドバイスははもちろんプロダクトを開発する手法なんかも直々に学ぶことができますし、同年代の同じようなものに興味がある人達に会えます。あと、これは勝手な憶測ですが、未踏ジュニアでもスーパークリエイターをとれば実績にはなるんじゃないでしょうか(正直アレに関しては実績云々というより経験の方が大事な気がします、本当に良い経験をしました)。あと自分らはあまり使わなかったけど、開発資金が50万まで貰えます。お金が欲しいというよりお金のかかることをやりたい高校生は、これを利用しない手はないと思います。

これはやめとけ

意識だけ高いタイプの高校生とかが立てた会社にエンジニアとして入っても、多分あまり良いことがありません。僕は経験したことはないですが、友人の愚痴を聞いていると、本当につらそうで、プロダクト愛がないと本当にやっていけないと思います。一応この記事はお金が貰いたい高校生向けなので、この選択はとらない方がいいと思いまます(高校生がやっている会社だからダメ、とかいうわけではないんですが、確率的な話になるのでしょうが、高校生が作った会社の方が待遇が悪かったりするイメージがあります。はいる時は給与面等しっかり確認してから入ることをオススメします) あと、「活躍に応じて給料上げるから最初は無給ね」。これも極力避けた方がいいです。本当に好きな技術を使っているとか、プロダクトに対してとても共感できるとかじゃないとモチベが消え、辛くなり、辞め、結局タダ働きだけした。みたいなことになりかねません。これは経験談です。 あと別にこれは必須というわけではないと思いますが、社内にちゃんとしたエンジニアの方がいてコードレビューをしてもらえる環境にあると非常に良いと思います。本当にためになります。

精神の保ち方

僕の知り合いの高校生で某上場企業にバイトとして入った人がいます。彼は友人間ではすごい技術力を持っていると認識されていて、僕もそういう面では彼のことを尊敬しています。でも彼はその企業で仕事をこなしていくうちに、周りの優秀な技術者と自分を比較して辛くなっていました。程度に差はあれ、そういうことは誰にでもあると思います。そういう時は年齢を利用して「自分は新卒マイナス6年目だからまだ大丈夫」とか思うと良いと思います。あとは、「あの人の年齢になるまであとn年あるからまだ大丈夫」とか。ずっとこのようなことを考えながら仕事をするのは失礼ですし、よくないことですが、精神的に参りそうだったらこのように考えて精神を保つことができるのは高校生の特権だと思います。

給料

これは当たり前ですが、勤める企業によります。周りの高校生を見る限り、企業に雇われることなく個人で仕事をもらってきてお金を稼ぐ場合結果として給料は高めになる傾向はあるみたいです。でも個人的にはこの高校生のうちにこの働き方をするのはオススメできません。親に養われることができる年齢の時からお金に固執して働く必要は(特に技術職では)全くないと思います。人によるとは思いますが、本当にお金に困っているとかでない限り安い給料でもきちんとしたコードレビューを受けれたり、先輩エンジニアから色々学べる環境に身を置いた方がいいと思います。でもたまにマジで法外な給与で雇おうとしてくる企業もあるみたいなので、そういう所からは逃げた方が幸せになれると思います。個人的には、普通の高校生のするような接客バイトより少し多くもらえるくらいで満足しています。

おわりに

結構適当に自分の思ったことを書いただけなので、異論反論感想ある人はその旨コメントしてもらえると助かります。