パソコンでゲームを遊ぶにあたって、ゲーミングキーボードは必ず用意しておきたい。通常よりもキーを押してから認識されるまでの時間が短かったり、複数キーを同時に押しても認識してくれたりと、導入するメリットはかなり多い。
そこで今回はゲーミングキーボードを選ぶ際の重要なポイントや、用語についての記事。
用語解説
まずゲーミングキーボードを選ぶにあたって重要な用語について知っておいてもらいたいので、それぞれの用語の意味を詳しく解説していく。
キーストローク
キーストロークとは、キーを押したときに沈む深さを表す用語。下がる距離が少ないものは「キーストロークが浅い」、多いものは「キーストロークが深い」と表現される。
一般的には2mm~4mmほど沈むものが多く、ある程度深い方が打ち心地が良いと感じる。
キー反応
キー反応とは、キーを何mm押せば反応してくれるかを表す数値。大体のゲーミングキーボードは、キーストロークが何mmであろうと、キー反応は2mmであることが多い。
キー荷重
キー荷重とは、キーを押し込む時に必要な重さのことで、g(グラム)で表される。これはキーボードの打ち心地に繋がるので、こだわるポイントになると思う。
ちなみに有名な東プレ製のキーボードでは、キーの位置によって30g/45g/55gと分けられているものがある。人差し指で押すキーは55g、小指で押すキーには30gというように、力の入りづらい指の荷重を小さくするという設計がされている。
キーピッチ
キーピッチとは、キー同士の間隔のことで、キーの中心から隣のキーの中心までの幅を測定した数値。通常のキーボードは18.8mmのことが多い。
現在使用しているキーボードと一緒か、近いものを選べば打ちやすいと思う。
キースイッチ
各キーボードによって、キーの構造に違いがある。キースイッチの違いによって打ち心地が大きく変わるので、こだわりたいポイントと言える。
ゲーミングキーボードでは、メンブレン式かメカニカル式の2択となり、メカニカル式スイッチでは茶軸、赤軸、青軸などさらに数種類に細かく分類される。
この2つのキースイッチの中でもメカニカル式スイッチを採用したキーボードを強くオススメする。『軸色』の違いについては後。
ゲーミングキーボードの選び方
基本的な用語の意味を理解したところで、どうやってゲーミングキーボードを選べば失敗しないのか。キースイッチがメカニカル式であるかどうか、価格帯、その他の機能の3点に注目したい。
メカニカルキースイッチの『軸色』
前述のようにメカニカル式キースイッチでは『軸色』に分類されており、代表となるのが『青軸』『茶軸』『赤軸』の3種類で。これらはキー素材によって分類されている。他にも種類はあるが、この3つ以外はほとんど使われていない。それぞれ性能が違うので、3つの点に着目して比較してみた。ぜひ自分に合った軸色を見つけてほしい。
青軸
- キー荷重: 重い
- スイッチ感: ある
- 音の大きさ: 大きい
キー荷重が重くスイッチ感があり、「カチカチ」と気持ち良い音が鳴るのが青軸の特徴。筆者はこれを使用していて、なによりタイピング音がクセになるし、かなり打ち心地が良いのが。ボイスチャットで打鍵音が気になるという人もいるので注意が必要だが、工夫すれば音を拾わないようにすることも可能なので、気にすることはない。
赤軸
- キー荷重: 軽い
- スイッチ感: ない
- 音の大きさ: 小さい
青軸とは対照的に、キー荷重が軽くスイッチ感もほとんど無いのが赤軸の特徴。打ち心地が良いとは言えないがサラサラとタイピングでき、疲れづらいのがメリット。キー入力が多いゲームをプレイしていたり、よく文字を打つような人におすすめ。
茶軸
- キー荷重: 普通
- スイッチ感: 少しある
- 音の大きさ: 普通
青軸と赤軸の中間と言える性能なのが茶軸。程よいスイッチ感があり、キー荷重も軽すぎる重すぎずといった感じ。バランスの取れた、非常に使いやすい軸と言える。
価格帯
ゲーミングキーボードの価格帯は様々だ。有名メーカーから発売されている製品は1万~2万円前後で、やはり打ち心地や性能が良く、メーカー保証などの面から安心感がある。
また、それらの廉価版として低価格で発売されているゲーミングキーボードにも優れているものは少なくない。筆者は、有名なRazer BlackWidowという16000円のキーボードを使っている時期があったが、4000円程度で発売されているNorth Crown X-1に乗り換えた。
North Crown X-1を含めた、低価格でコストパフォーマンスの良いゲーミングキーボードをこちらの記事で複数紹介しているので、選択肢の1つとしてもらえたら嬉しい。
その他の機能
ゲーミングキーボードでは快適にゲームをプレイできるように特別な機能が用意されている製品が多く、プレイするジャンルによっては重要だと言える。
- Windowsキーなどの無効化
- 複数キーの同時押しが可能
- マクロ等のプログラミング可能なキーが追加されている
- LEDバックライトによってキーが光る
などが挙げられる。
自分に合ったものを見つける
ここまでゲーミングキーボードを選ぶのに重要なポイントを紹介してきた。人によって好みが異なるもので、一概にコレ!とは言えない。
- 個体の大きさや基本性能は適切なのか
- 打ち心地は軸色から判断できる
- 大体の予算を決めて探す
- 必要な機能が備わっているか確認する
これらに気をつければ失敗することはないだろう。この記事が自分に合ったゲーミングキーボードを選ぶヒントとなれば嬉しい。
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