どーも、パパゲです。
今回は、PS Vita 僕のおすすめソフト一覧(後編)をご紹介していきます。
原則、自分がしっかり時間をかけて遊んだタイトルたちです。
1本2本は琴線に触れる物があればうれしいです。
こちらは後編です。前編ではRPGやシミュレーションのおすすめソフトを紹介しています。
アクションのおすすめソフト一覧
地球防衛軍3 PORTABLE
おびただしい数の虫と怪獣と異星兵器をぶっ潰すTPSです。
突如地球を襲う夥しい巨大な虫たち、そして表れるUFOたち。
地球は異星人に侵略されてしまうのか?人類の命運はいかに!?
ステージクリア型のTPSで、ステージ数は60程度。各ステージ難易度が5段階用意されています。
低難易度のステージは某無双ゲームの様に敵をなぎ倒していくことが可能ですが、
高難易度は地獄のような難しさとなっており、
低難易度から高難易度にかけて少しずつ武器の獲得や体力の増強を図っていきます。
無双の爽快感と地獄を越える達成感が同居する、難易度の幅が広いゲームです。
武器の種別は1兵種あたり200前後用意されており、新しい武器を拾った時のワクワク感も楽しいですね。
低難易度では好みの武器で、高難易度は武器を試行錯誤しながらと楽しむことが出来ます。
元々Xbox360で発売されたタイトルで、後にPSVitaに移植されたのが本作です。
移植にあたって追加された要素は
- ペイルウィングの追加
- ストーム隊(陸戦兵)に武器が追加
- NPCの強化
- 巨大生物の強化種が登場するステージの追加
ペイルウィングは本来この時代には存在しない兵種ですが、ゲスト参戦として今作で追加されました。
戦場を縦横無尽に飛び回り、主に近距離で威力を発揮する兵器の取り扱いが得意な兵種です。
地べたを這いずり、どちらかというと遠距離戦が得意なストーム隊とは対照的な能力ですね。
過去作プレイ済の方に伝えておくと、今作ではペイルウイングのレイピア系統の威力が激減しているため、
ランスやレーザー系統、電撃系統も上手く使っていくのが重要です。
ストーム隊に追加された武器はどれも特徴的です。
絶大な威力を誇るがリロード不可のレーザー兵器、動きが鈍重になる代わりに性能が高い?チタニア社製兵器、巨大生物を麻痺させたり戦意を喪失させる神経兵器、一番近い味方の周りの敵を攻撃するドローン兵器、味方の体力を回復したり防御性能を向上させるサポート兵器
その後のシリーズに引き続き登場している物もありますし、本作限りの珍しい効果の物もあります。
地球防衛軍3ではシリーズで初めてステージ中のNPCと共に戦うという要素が盛り込まれましたが、
3PではNPCの攻撃力がかなり強化されており、オリジナル版での頼りなさが一変しています。
ただ、防御力は相変わらず紙なので、上手く立ち回ってNPCを生き延びさせて共に戦いましょう。
ステージの追加もあり、各種の追加要素のおかげでXbox360で遊んだことがあるという方も購入を検討してみてはいかがでしょう。
ソロプレイはもちろんオンラインプレイも楽しいですが、
発売から相当の年月が経っているのであまり人はいないです。
地球防衛軍2 PORTABLE V2
おびただしい数の虫と怪獣と異星兵器をぶっ潰すTPSその2です。
同一項目で説明するか悩みましたが、別項としました。
ナンバリングでは3より古いですが、Vitaへの移植としては3Pより後の発売となります。
ストーリはほぼ同じ、侵略宇宙人をやっつけろ!です。
やる事も3Pと同じですが、ステージ数はこちらの方が多い(80程度)です。
元々が安定した面白さを持っていることと、
兵種の追加や武器性能がちょっぴり変わっている等で差別化はされています。
元々PS2で発売されていたSIMPLEシリーズの「THE 地球防衛軍2」をPSPに移植し、更にPSP版をPS Vitaに移植したのが本作です。
移植にあたって追加された要素は
- エアレイドの追加
- 陸戦兵に武器の追加
- ペイルウィングに武器の追加
- 巨大生物の強化種が登場するステージの追加
エアレイドは本来この世界線には存在しない兵種ですが、ゲスト参戦として今作で追加されました。
航空機や衛星兵器などの支援兵器への攻撃要請を主力とする兵種です。
陸戦兵やペイルウィングとはまた違った遊び方ができます。
初出の「地球防衛軍4」とは違って乗り物(ビークル)を要請することはできません。
代わりに、戦場のビークル搭乗時に陸戦兵時よりビークルの能力がアップしたり、
エアレイドのみ武器を3つ持ち込むことが可能になっていたり、と別の点で強化が図られています。
陸戦兵には、3以降で追加されたC型爆弾や指向性地雷、回復装備などのほか貫通型のショットガンが追加されており、ペイルウィングには、電撃ランスが追加されています。
陸戦兵はともかく、ペイルウィングは遊びの幅が広がる程の武器の追加では無いです。
ここはもうちょっと何か追加して欲しかったところですね。
3P同様、PS2版,PSP版から兵種が追加されていますのでオリジナルを遊んだことがある方も購入を検討してみてはいかがでしょう。
こちらも発売から年月が経ってますのでオンラインは中々人が捕まらないかもしれないです。
3Pと2PV2どちらか一作買うとしたらどっちがいい?という感想もあるかと思いますのでちょっと比較しておきます。
3Pの特徴
- NPCと共闘できる
- 照準のエイムがスムーズ
- 陸戦兵の武器に珍しいものが多い
- 2PV2よりステージの数が少ない
2PV2の特徴
個人的にはエアレイドが使えるという点で2PV2の方がおすすめではあります。
ただ、エイムが若干カクついてしまうので極限の操作性を求めるなら3Pが良いでしょう。
朧村正+元禄怪奇譚
2Dグラフィックが美麗な和風アクションRPGです。
記憶喪失の抜け人鬼助と剣豪の魂に取りつかれた百姫、二人の主人公と刀が織りなす物語
元々Wiiで発売されていたタイトルで、後にVitaに移植されました。
三種の刀を装備し、各刀に宿る必殺技と刀を切り替えた際に発生する居合切りを駆使し、敵を退けていきます。
バトル中、必殺技の使用や敵の攻撃の受け流しで刀が折れる事がありますが、鞘におさめておけば復活します。流石妖刀。
地上通常攻撃、空中通常攻撃、上昇攻撃、下降攻撃、ダッシュ攻撃、奥義、あらゆる攻撃を自在につなげる事ができます。
難易度は、易しい「無双」と難しい「修羅」、HPが常に1となる「死狂」の三種。
「無双」は爽快な戦闘が可能です。この難易度のみ攻撃中にオートガードが発生する様になっているので、バシバシ攻撃をしていくことができます。まさに無双したい方向けです。
「修羅」はかなり難しく、敵の能力や反応が強化され、自キャラの刀も折れやすくなるため的確なガードが必要です。敵からの経験値が少なく、アクションに自身のある方向けです。
「死狂」は、基本的に「無双」と同じです。HPが1固定となる以外は。コツを掴めば「修羅」より簡単らしいのですが、僕は序盤で挫折しました…。アクションに自身があり根気のある方向け?
特筆すべきは美麗な和風グラフィック、
古くはあの「プリンセスクラウン」を開発していたチームが母体となっているだけあって、
滑らかな2Dアクションの世界で爽快なアクションが楽しめます。
PS Vita版のもっとも大きな特徴は追加DLCである元禄怪奇譚。
1編500円の有料DLCであるものの、異なった特徴を持つ4人の新たな主人公を据えた外伝4編は、
シナリオ面でもバトル面でも新しい物語を展開してくれます。
各主人公は3種の刀を切り替える代わりに、3つの武器、もしくは3つの形態を切り替えて戦いを進めていきます。
- 化猫-津奈缶猫魔稿-:飼い主を殺され、仇を取るために化け猫となった猫が主人公。遠距離の「猫型」、近距離の「人型」、ゲージが溜まると変化可能となる強力な「化け猫」を切り替えながら戦闘を進めます。
- 一揆-大根義民一揆-:飢饉と重税に苦しむ村々を救う為に立ち上がる農民が主人公。1撃が強力な「くわ」、素早い攻撃の「竹やり」、投擲の「鎌」を切り替えて戦闘を進めます。また、本編の居合抜きに相当する技を出すと農民仲間が助けに来てくれます。他の主人公とは異なり完全に一般人の農民さん、2段ジャンプや空中滑空などの人外技は、亡き妻の幽霊お妙さんが手伝ってくれます。お妙さんかわいい。
- 白蛇-七夜祟妖魔忍伝-:鬼助と同じく抜け人が主人公。鬼助とは違い刀を使わずより忍者っぽい攻撃方法を取ります。遠距離連射の「苦無」、周囲を攻撃できる「鎖鎌」、威力が高いが扱いの難しい爆発攻撃である「爆雷」を切り替えて戦闘を進めます。
- 鬼娘-角隠女地獄-:女好きの軟派男に恋した鬼娘が主人公。素早い連撃の「子供」、重く広い1撃の「大人」、ゲージが溜まると変化可能となる強力な「大鬼」を切り替えながら戦闘を進めます。
外伝とはいえ本編とも関わりがあり、たとえば朧村正の全ての発端が判明する等、朧村正の世界をより一層味わえる物語たちです。
Wii版で朧村正をプレイ済で面白いと思った皆さん!
ボリュームも十分ありますし、四者四様の物語とバトルも味わえます。
是非とも、Vita版朧村正と元禄怪奇譚をプレイしませんか!?
オーディンスフィア レイヴスラシル
朧村正と開発元が同じ本作。2Dグラフィックが美麗なファンタジーアクションRPGです。PS3、PS4版もあります。
元々はPS2で発売されたオーディンスフィアのシステムをリメイクして移植したタイトルで、
PS1で発売された「プリンセスクラウン」の魂を色濃く受け継いだ作品であり、プリクラ同様ストーリーが非常に素晴らしい作品です。
北欧神話と指輪物語の影響を強く受けており、世界の終末に立ち向かう事になる5人の主人公の物語が、同時間軸のそれぞれの視点で紡がれていきます。
5人の主人公はそれぞれ
- グウェンドリン:魔王の娘。父の寵愛を得るために勇猛果敢に戦場を駆け抜けるが父には見向きもされない。ある事件で、眠りから覚めて最初に見た男に心を奪われるという呪いを受ける。目覚めた時、目の前にいた男は仇敵オズワルドであった。スタンダードで優秀な技が揃い、扱いやすいキャラクター。
- コルネリウス:王子。亡国の姫であるベルベットと愛し合うも身分違いであることで周囲に反対されている。ある日、反対を押し切り求婚に向かおうとする途中で気を失う。目覚めた時、自身の体は獣となっていた。アクロバティックで素早い動きが魅力の、スタン攻撃が強力なキャラクター。
- メルセデス:幼き女王。世間知らずな娘であったが、母の死により未熟ながらも女王となってしまった。周囲の支えを得ながら徐々に立派な女王として成長していく。実は一番の重要人物。画面を飛び回り、弓で攻撃するシューティングキャラクター。
- オズワルド:魔剣使い。養父に心酔し、彼の為ならば目的も手段も問わない。ある事件で養父に道具でしかなかったことを告げられ、失意の内に魔剣の契約により死の国に連れ去られる。接近戦に強く、大幅な自己強化技を持つ高火力キャラクター。
- ベルベット:森の魔女。亡き母が残した世界の終末と自身の死の予言に立ち向かう。主人公たちの中で最も世界の状況を把握している。鎖と炎を使い近~中距離戦で威力を発揮するトリッキーキャラクター。
と、それぞれが個性的で魅力的なキャラクターとなっています。
上記の紹介だけでも各主人公たちが密接な繋がりを持っていることが分かると思いますが、ストーリーが進んでいくと更に意外なつながりも発覚していきます。
各キャラクターの結末と世界の終末がどうなっていくのか、物語の展開に目が離せません。
発売の時系列が「オーディンスフィア」→「朧村正」→「オーディンスフィアレイヴスラシル」となっています。
実はPS2版の「オーディンスフィア」の時点では、ストーリーは文句なく素晴らしいのに戦闘が単調で飽きるという評価が多い作品でした。
僕も当時のプレイ中は、ストーリーには引き込まれるのに戦闘は「プリンセスクラウン」からの進化が少なく、もっさり過ぎるなぁ、と思ったことを覚えています。
リメイクにあたって大きく手を加えられたのがその戦闘システム。「朧村正」のスピーディで爽快な戦闘が新たに継承されています。
攻撃方法が複数追加され、操作のレスポンスも大きく向上。フィールドを縦横無尽に暴れまわる様は朧村正同等の爽快感を与えてくれます。
また、元々の仕様である、攻撃アイテムがやたら強い、という要素も合わさり朧村正とは似ているけれどちょっと違った面白さを味わうことも出来ると思います。
PS2版をやったことのある人にはぜひ今作も遊んでほしいです!
ダマスカスギヤ -東京始戦- -西京EXODUS-
DL専売タイトルでPS4版もあります。東京始戦のPS4番はVita版の有料無料DLC全部入りです。
旧作と新作とでストーリーはガラッと変わっています。
- 東京始戦:RAGEと呼ばれる無人機に支配された世界でわずかに生き残った人類。新人パイロットの主人公は有人機GEARを駆り、首都東京を奪還するために戦場を駆け巡る。
- 西京EXODUS:東京始戦から約30年、大阪に建設された復興都市で両親からGEARとAIオペレーターと借金を引き継いだ若者。借金返済のための極めて個人的な戦いが、今始まる。
悲壮な背景の割には、オペレーターや仲間たちとの小気味いい会話のおかげで陰鬱とせず明るさを失わない東京始戦。
始まりからしてギャグであり、オペレーターもボケ倒すくせして終盤はシリアスになっていく西京EXODUS。
どちらも、それほど文章量が多いわけではないですが、短い時間にサクッと遊ぶタイプの本作にはマッチしていると感じました。
システムの大きな違いとしては、
- 東京始戦:アキハバラやロッポンギなどの固定マップが舞台。ステージ制のミッションクリア型。
- 西京EXODUS:有人GEAR同士の闘技場と大阪の地下に広がる自動生成ダンジョンが舞台。主に自動生成ダンジョンの探索型。
といった部分が挙げられます。
頭・体・腕・脚・肩の5部分の装甲と、右手・左手の携行武器と、バックパックの大型兵器を自由に換装し時期をカスタマイズして戦場に出撃します。
各パーツは数十以上の種類が用意されており、戦場で敵から回収したパーツを使って換装することで少しずつ少しずつ強くなっていくのが実感できます。
同名のパーツの基本能力値は同一ですが、高威力+XX%や高防御性能+XX%などの基礎能力向上の特性や、貫通弾や自己修復といった特殊能力付与の特性が数種類付加されます。
特性には性能を低下させる物もあり、同一パーツでも特性の付加状況いかんでは劇的に使い勝手が変わってきます。
先のステージに進むほど、基礎能力値が高く、より高レベルの特性が付加されたパーツが入手できるため、基本的にはステージや探索を先に進める事を優先して、苦戦するようになったら少し前に戻ってパーツ回収と厳選を繰り返すといった流れになるでしょう。
東京始戦と西京EXODUSには他にも細かな違いはありますが、
旧作である東京始戦の方がミッション毎に起伏があり、また、1ミッションが適度な長さで区切り良くサクッと遊べるため個人的には好みでした。
西京EXODUSはランダム生成ダンジョンの探索という仕様上、1プレイが長くなりがちなのと、毎回同じことを繰り返す単調さが目に付いてしまいます。その分、特性の大幅増加やパーツ統一自のメリット追加、パイロットの強化システムの導入などやれる事は増えているため、純粋にハクスラが好きなら西京EXODUSの方が好みとなるかもしれません。
こればっかりは好みの問題かと思うので、どちらか合いそうな方をプレイしてみて面白ければもう一方も遊んでみてはいかがでしょうか?
ローグレガシー
2Dの高難度横視点型アクションです。
DL専売タイトルでPS4、PS3版もあります。
ストーリーは…何だろう。先祖の仇は子孫が討つ!的な?感じでとあるダンジョンの攻略を目指します。
ダンジョン攻略が面白くてストーリーはおぼろげにしか気にかけてなかったです。
主人公はとある一族で、死ぬと次の世代にバトンタッチしながらダンジョンを攻略していきます。
よほどアクションに自身のある方以外は、何十人何百人と世代交代をしていくことになるでしょう。
基本的には「死ぬのが当たり前」なゲームデザインになっているのです。
初期の主人公一族はとても貧弱で、プレイヤーの未熟なテクニックも相まって、敵と遭遇した1マップ目で死亡してもおかしくないほどです。
現在操作中の世代に関してはダンジョン攻略中、一切強くなりません。
一族のパワーアップは世代を交代する際、お金で一族の城を増築していくことで行います。
城の増築というとピンとこないかもしれませんが、所謂スキルツリーのシステムを想像してください。
増築を繰り返すことで、基礎ステータスの向上や新たなクラス(職種)の解放、収入アップ等、ダンジョン攻略を有利にする能力が子孫に受け継がれていくことになります。
また、ダンジョン攻略中に装備品の設計図や特殊行動(多段ジャンプや空中ダッシュ、HP吸収等)の魔石を入手する事が可能で、
世代交代直後に利用する事が可能なお店で改めて購入する事により、より強く便利な装備でダンジョンに挑む事が出来るようになります。
ダンジョンはランダム生成ですが、おおざっぱに真ん中、右、上、下のエリアに難易度別に区分けされており、各地区のボスを討伐することで、最終エリアへの道が開く構造になっています。
一族を強化し、じわりじわりと探索範囲を広げていくことが本作の大きな楽しみと言えるでしょう。
また、本編とは関係ない部分ですが、装備品やステータスが固定された主人公で隠しボスを討伐するという要素もあり、
ひたすら基礎ステータスを向上させてのゴリ押しが通用しない場面も用意されています。
討伐にはプレイヤースキルの向上が必須ですが、隠しボスを倒したときの喜びはひとしおです。全ての隠しボスを討伐した際のご褒美もあります。
世代交代の際に3人の跡継ぎ候補が選ばれますが、
ナイトやアサシン、メイジといった『クラス』、MPを消費して使用する『スペル』、特殊な個性を表す『特性』
がランダムで選択され、狙っている一族が中々使えないということが往々にあります。
逆に言うと、任意選択なら選ぶつもりのない『クラス』等を使わざるを得なくなることがあるため、毎プレイが単調になりにくいというメリットにもなっています。
また面白いのが『特性』の部分。
臨機応変だと攻撃中に向きを変えられるようになり、落ち着きが無いと移動速度がアップし、近視であれば遠くがぼやけ、空間失調症だと画面が上下逆になり、胃弱だとジャンプやダッシュでおならをするように…などなど
プレイヤーにメリットになったり、デメリットになったり、はたまた何の意味もなかったりとちょっとしたお遊び要素兼攻略のアクセントですね。
ある程度ステータスや装備が整ってくると1週目は意外とすんなりクリアできるようになりますが、
2週目3週目と周回を重ねるごとに敵が強化されていきます。
特に3週目は序盤から弾幕シューティングの如く敵の攻撃が吹き荒れる為、また違った楽しみ方ができるかも?
アドベンチャーのおすすめソフト一覧
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
独特のセーブ機能を利用するSFアドベンチャーです。PS4版もあります。
元は20年以上も前に発売されたアダルトゲームアダルト抜き版のリファイン移植です。
移植にあたって、キャラクタービジュアルが今風に、また、若干テキストに規制による調整が入っているそうです。
幼少期に母を亡くしており、本編の数か月前に父を亡くした主人公。
ある日亡くなったはずの父から、丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が送られてきます。
小包にあった手紙には「今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬(三角山)へ行け」との記載が、
指示に従いその場へ向かうと金髪の女性が倒れていました。
介抱をしようと駆け寄る主人公ですが暫くすると女性の体はスッと消えていき、
そこに主人公が通う学園の学園長、義理の母親、転校生が表れます。
事態が把握できぬまま会話を続けていくと学園長に銃を突き付けられます。
その時、突如地響きと共に光に包まれる主人公。ここから物語は始まります。
義理の母親、年上の元カノ、ツンデレ同級生、ニュースキャスター、謎の転校生、
主人公は、一度通ったルートを並行世界の分岐としてシナリオチャートに自動的に可視化していく「A.D.M.S(オート分岐マッピングシステム)」と、通常セーブの代わりに宝玉を使ってセーブをすることで、未来から過去へ、過去から未来へ、ある世界から別の並行世界へ、後に取得したアイテムを持ったまま宝玉のある場所に移動することができる「宝玉セーブ」を駆使し、全ての宝玉を集めるため、彼女たちとの時を過ごす並行世界群を旅していきます。
特筆すべきは20年前にこれらのシステムが作られたこと。後述する極限脱出シリーズなどを含め、シナリオのマッピング機能や別ルートを踏まえて他のルートに移動が出来るなどのシステムは多くのフォロワーを産み出しており、アドベンチャーゲーム史に強い影響を与えている事が分かります。
またシナリオに関しても、詳細は伏せますが後に与えた影響は計り知れないとも言われています。
ただし、お話を進める為の基本システムは良く言えば昔ながらの、悪く言えば古臭く、
今ではあまり見かけなくなったコマンド選択型と移動場所選択型が物語のタイミングによって切り替わる形となります。
コマンド選択型で紡がれる物語は分岐なく読み進めていく場面で使われており、
移動場所選択型で紡がれる物語は例えばあるタイミングで保健室に行くか屋上に行くかでその後のルートが分岐するといった形で物語の多くの場面で使われます。
現代のアニメや漫画、ゲームにも影響を与えているといわれる本作。一度プレイしてみはいかがでしょうか?
この作品はもしかしたら影響を受けているのかもしれないな、というものが身近にあるかもしれませんよ。
極限脱出ADV 善人シボウデス
脱出ゲーム+SFアドベンチャーです。3DS、PS4版もあります。
極限脱出シリーズ3部作の2作目です。2作目しか紹介していないのは、僕が1作目をDSでプレイしたから+3作目が未プレイだからです。
実際は1作目と色々と繋がりがあったりするのでちゃんと1作目から遊んでもらった方がいいです。1作目も面白いですし。
何者かによって謎の施設に閉じ込められた主人公。そこには他にも8人の男女が閉じ込められていました。
そんな中、突如現れた謎のウサギがここから脱出するには「ノナリーゲーム・アンビデックスエディション」を行ない、
BPと呼ばれるポイントを9以上集めて9の扉を開く必要があることが告げられます。
主人公を含めた9人の男女は2人一組のペアと、単独のソロとに分けられゲームに挑戦していくこととなります。
シナリオは、施設から脱出するための部屋に誰と一緒に入るか、部屋から脱出した後に行われるアンビデックス・ゲーム(ABゲーム)で「協力」を選ぶか「裏切り」を選ぶかでルートが分岐しています。
ペアとソロがそれぞれ1対ずつの組み合わせで部屋に入り、脱出後にゲーム突破に協力したペアとソロでABゲームを行う事になります。
ABゲームでは、ペアとソロが対決する形でゲームが行われ、それぞれが「協力」を選べば双方BPを2ポイント得ます。「裏切り」を選べば双方BPの変動は無く、片方が「協力」もう片方が「裏切り」であれば「協力」側が2ポイント失い「裏切り」側が3ポイント獲得します。
BPの初期値は3であり、0以下になると致死薬が注射される仕組みのため、ポイントの減少は非常に危険な状態になることを意味します。
好みのキャラクターと一緒に移動し常に「協力」を選んでいくか、蹴落とすべく対象と行動し「裏切り」で相手を嵌めるか、初プレイ時は性格が出る結果になるのが面白いですね。
ただ、あるルートを進めていても途中でシナリオがロックされて進めなくなることがあるため、その都度別のルートを選択していくことが必要です。
時には意に沿わない選択をする必要があるかもしれませんが、施設から脱出するために、全ての謎を解くために、苦渋の決断が必要となってきます。
シナリオはチャート形式で示され、一度通ったルートについては任意で移動する事ができるので、いつでも選択をやり直す事が可能です。
部屋の中は、脱出ゲームパートとなり、あらゆるところに隠された脱出のヒントや道具を使って謎解きを行い部屋の脱出を目指します。
僕の個人的な感想ですが脱出ゲームとしての難易度はそれなりに高く、時には苦戦することもあるかもしれません。
脱出ゲームパートは脱出ゲームパートで面白いのですが、中盤以降の謎が謎を呼びまた謎が解決される展開になってくると間に挟まる脱出パートが少し煩わしくなってくるかもしれません。
何故閉じ込められたのか?9人は脱出できるのか?と非常に先の気になるシナリオであり、やめ時が中々見つかりません。
極限状況で少しずつ謎を解明していくタイプの物語が好きな方におすすめです!
難点は、本作の謎や1作目で提示された謎が解決されていく中で、新たに発生した謎が未解決でぶん投げられてしまうことでしょうか。
現在は3作目の「ZEROESCAPE 刻のジレンマ」も発売されており、そちらの方である程度の謎は解消されているということなので、
1作目の「極限脱出 9時間9人9の扉」から一気に遊んでしまうのはいかがでしょうか?今ならすべてVita版で揃いますよ!
少し気になるのは9時間9人9の扉の最後の大トリックがVita版だとどうやって表現されているのか。知ってる方教えてくれませんか?
タイムトラベラーズ
実写ノベルではありませんし、販売元も異なりますが、
名作実写サウンドノベル「街」「428」の魂を受け継いだ作品です。
シナリオ中にタマの着ぐるみが出てきたり、扉を開くための暗証番号が428だったりとちょっとした小ネタレベルの繋がりだけではなく、
過去の事件として428の事件について触れられたり御法川の名前が出ているので明確に同じ舞台の未来の話であることが分かります。
(428作中には街の言及があるため、街ともつながっているという事になりますね。御法川の存在を考えると金八先生とも繋がっちゃいますが…)
ある日、東京のシリンダーラボと呼ばれる施設の上空に現れた巨大な穴。その穴は発生直後に東京に甚大な被害を与えた。
それから十数年、東京は驚異的な速度で復興。本作は復興した渋谷と放置されたシリンダーラボを主な舞台に、
5人のタイムトラベラーズがそれぞれの事情と世界の命運に立ち向かう物語です。
同時間帯の5人の主人公を切り替えながら読み進めていく本作。
主人公+最重要人物として以下のキャラクターが登場します。
- 神谷 壮馬:どんな状況からも生還する不死身の男と呼ばれる刑事。ある日突然妻子を人質に取られ、その犯人からの指示に翻弄されながら渋谷の街を駆け巡る。「刑事編」の主人公。
- 伏見 雛:バラエティで人気を集めているが、本当は報道キャスターになりたい女子アナウンサー。番組プロデューサーにスクープを取ってくればニュース番組に抜擢してやるとの約束を持ちかけられ、これまた渋谷の街を駆け巡る。「キャスター編」の主人公。
- 深瀬 有理:スポーツも勉強も常にトップの男子高校生。後述する新道みことの同級生で科学部員。寡黙でクールな印象の割に頭の中はアメリカンジョークで一杯だ!みことに振り回されながらシリンダーラボに秘められた自身の過去に向き合っていく事になる。「高校生編」の主人公。
- 新道 究悟:新道みことの父親である自称天才物理学者の詐欺師。研究資金を騙し取ったことで強面のおじさん達に追われている。ある事情のためにシリンダーラボを目指しているが、みことが強面のおじさんに捕まってしまったことで、騙し取った研究資金の返済にも追われてしまう事になる。「詐欺師編」の主人公。
- 犬山 かける:30歳無職ニートのダメダメコスプレヒーロー「ルサンチ☆マン」。私生活は救いようの無いほどのダメっぷりだが正義感だけはとても強く、弱気を助け強きを挫く信念を曲げる事はない。喧嘩はからっきしなので悪事を注意するも返り討ちにあうことも多々。ダメな自分に付き合ってくれた彼女とのデートで別れを告げられるところから物語は始まっていく「ルサンチ編」の主人公。
- 新道 みこと:有理と同じ高校に通う高校生で、同様に科学部員でもある。何事も悩まずに自分の意思を貫くわがまま娘。同じ時間帯に展開されている5人の主人公達の物語それぞれに存在している謎の少女。
各主人公の5日間の物語を描き、主人公達が時には影響を与え合い時にはすれ違い、自分自身の物語を紡いでいく『街』。
各主人公が数時間の内にお互いに影響を与え合い、やがて一つの物語となる『428』。
本作は『428』のタイプです。少し違うのは終盤になるまで一本道感が強い事でしょうか。
初プレイ時は刑事編しか選択できず、ある程度進めることで刑事編が中断されキャスター編が解放されます。そして、キャスター編をある程度進めるとまたもやシナリオが中断され、解消するために刑事編に移動し…と、
『街』や『428』ではある程度自由に各主人公のシナリオを進める事が出来ましたが、
本作では開発者が用意したレールの上を走っている感覚を強く感じました。逆に言うと、『街』や『428』の様にシナリオを勝手にあっちこっち飛ぶことで物語の連続性が損なわれるという欠点?を解消しようと試みている様でした。
主人公Aの物語から主人公Bの物語へリンクする旧作で言う「ZAP」のシステムが無い点も同様ですね。
先の気になるシナリオであるので、没入感の向上という面では功を奏しているかもしれませんが、賛否両論は出そうな部分です。
「TIPS」に関しては本作でも継続して採用されています。従来通り裏設定や面白話などを読むことができます。
今作では一度読んだTIPSについてはオプションにまとめられ自由に読み返すことが出来るようになっているのがGood。
旧作と異なる点はあれども、魂は確実に受け継いでいると感じさせてくれる作品です。
『街』や『428』プレイ済みのかた、本作もおすすめですよ!
特殊報道部
超常現象報道アドベンチャーです。
舞台はとある地方テレビ局。
主人公はある取材を機に報道部から超常現象専門の特殊報道部に異動した新人アシスタントディレクターです。
アブダクションや人体発火、未確認生物、超能力などの超常現象を取材し、真実を報道していきます。
特殊報道部には、
柔道剣道射撃などの心得がありミステリアスで頼りになるもう一人のアシスタントディレクター。
各種スキルが高いバリバリのキャリアウーマンながら超常現象を「男のロマン」と肯定するディレクター。
能天気でのらりくらりとした態度ながら実は切れ者であるらしいプロデューサー。
とある事件の当事者である女子高生で、事件の取材後特殊報道部に加入したアルバイト。
の5名が所属しており超常現象を至極真面目に取り扱った『トクホウ』という番組を作成、放映しています。
取材によって収集した、様々な写真や動画などの違和感を「マテリアルチェック」で指摘することで更に取材は進んでいき、
「プランニング」によって番組の方向性を決めることでルートが分岐し、
最終的には『トクホウ』にて取材によって明らかになった真実を放映していきます。
各話で有名な超常現象ネタを独自の解釈で物語化しており、その手のネタが好きな方にはたまらないかも!?
最終話ではシナリオ全体に渡るあっと驚く仕掛けも用意されており、全体を通しての芯も通っています。
最近はとんと見かけない気がしますが、子供のころにUFO特番などの超常現象番組が好きだった方におすすめです!
STEINS;GATE
科学アドベンチャーシリーズ第二弾。想定科学アドベンチャーです。
多様な機種で販売されていますが、アドベンチャーと携帯機は相性が良いため、個人的にはVita版がおすすめです。
テレビアニメをベースに全編フルアニメとして再構築される「STEINS;GATE ELITE」も2018年3月に発売されます。
秋葉原を舞台に、厨二病前回の主人公とそれを取りまく仲間たちが設立した未来ガジェット研究所。
ひょんな事から過去へのメール(Dメール)を送信できる機械を発明したことで、過去を変える事ができる様になった主人公達。
過去を改変する事で現在の状況も大きく変化させることが可能となりましたが、、
特殊な能力を持つ主人公にしかその改変を認識することはできません。
仲間たちの望みをかなえるために、本来男であったはずの人物を女に、亡くなっていたはずの人物を生きている事に、そして秋葉原の街の様子をも一変させたことで、主人公は「自分は取り返しの付かない事をしているのではないか?」と思い出します。
仲間たちには改変の記憶が全く残っていないため、主人公は一人苦悩していくことになります。
そして、ある日を境に日常は非日常に変わっていき、物語は大きく動き始めます。
序盤から伏線がこつこつと積みかされられる作りで、
トゥルーエンディングでそれらの伏線が解消されていく様は圧巻の一言です。
物語中には衝撃的なシーンも含まれており、一部イベントは強烈に記憶に残ります。
各所で名作と呼ばれる本作、今更当ブログでおすすめする必要なんて無い気はしますが、
アドベンチャーゲーム嫌いじゃないけどプレイしたことないという方、ぜひ遊んでみましょう!
ネットハイ
「ネオ・コミュニケーション法」の施行によって、
SNSのフォロワー数が多いリア充が絶大な権力を持つことになった近未来の日本が舞台です。
主人公の「俺氏」のフォロワー数はたった4人。世間にはなじめず、世間も俺氏を認めません。
ある日、捨て猫の世話をする優しい「あの子」と出会います。非リア充の「俺氏」に対しても優しく接してくれる「あの子」。
「俺氏」は「あの子」に憧れを抱きますが、そんな中、新たにフォロワーの取り合いを行うENJバトルが施行されます。
「あの子」は世界2位のリア充でしたが、優しい性格で争いを好まない故にENJバトルを拒否し続けたことでフォロワー数は0人に。
フォロワー数0人の人間に人権は認められず、消息不明となってしまいます。
意気消沈し引きこもる主人公、そこに身に覚えのないメガネ型の高機能デバイスが送られてきます。
メガネの機能の一つでメガネ装着中の主人公の性格は超前向きハイテンション思考に矯正され、
「あの子」を奪ったリア充たちと戦うために、メガネに宿ったAIの「シル」とともに立ち上がるのでした。
リア充ランクF~Aの王者および全ての頂点に立つKINGと戦っていくことになる主人公。
調査パートでは、周辺への聞き込みやSNSでの情報収集を駆使し、相手のゴシップを集めます。
討論バトルでは、目立ちたがり屋のリア充が自己アピールを仕掛けてくるため、
アピールを煽る事で新情報を引き出し、相手の捏造アピールに対してゴシップを使って反証することでフォロワーを失望させ、フォロワー数を現象あるいは奪い取る、というのが基本的な流れです。
相手の証言の隙を見つけて証拠を突きつける。非常に逆転裁判チックなシステムですね。(開発社自ら逆転裁判リスペクトを公言しています…)
その他、討論バトル中では、自らの主張でフォロワーの意見を扇動することや、メガネのチート機能を使って相手の本音を暴くといったパートも挟まれていきます。
ネットスラングが多用される世界観で、苦手な人は手を出しにくいゲームですが、
見た目に反してシナリオは非常に王道で、一般性もある熱い物語を味あわせてくれます。
体験版も配信されていますが、シナリオがちょうど盛り上がるところで終わってしまうため、あまり参考にならないかもしれません。
個人的には食わず嫌いだと非常にもったいないタイトルだと思います。僕を信じて一度プレイしてみませんか?