佐賀県庁の職員向けEメール送受信機能に5日早朝から不具合が起こり、約3時間半にわたって約5千人がメールのやりとりができない状態になった。同日午前中に復旧し、大きな支障はなかった。外部にあるサーバーの保守点検時に再起動した際、不具合が生じたという。ハッキングなどの可能性は小さく、情報流出の恐れはないという。
県情報課によると、5日午前7時45分ごろ、同課職員が不具合に気づいた。メールを送受信するアプリケーション「Outlook」にログインできなかったり、ログインできても送受信履歴が最新にならなかったりした。インターネットの閲覧など他の機能は使えるため、情報課は同8時4分に職員向け掲示板で不具合の内容を周知し、館内放送でもメールを使用せず、電話やファクスなどでやりとりするよう呼び掛けた。
システムは午前11時10分に復旧。県は同アプリを16年8月から使用している。情報課は「このような大規模障害は初めて」とし、「検証と再発防止をサービス提供者に求めるとともに、県でもシステムを確認したい」としている。