「1日が26時間あったら」を叶えてしまうiPhoneアプリがスゴイ
「1日が24時間じゃ足りない! もっと増えてほしい!」誰しもが抱いたことがあるはずのそんな願いを、手軽に叶えてくれるiPhoneアプリがあるのをご存知でしょうか。今回はそのアプリ、その名も「マジカル時計」をご紹介します。1日の時間を増やせるなんてそんなバカなと思いきや、いやいや、これがなかなかよく工夫されているのです。
時計の表示が「27時58分」に! 1日の時間が伸びるその仕組みとは?
「1分=60秒、1時間=60分」を変更して1日の帳尻を合わせる
iOSアプリ「マジカル時計」は、1日=24時間という定義を、自由に変更することができるアプリです。これを使えば、1日を26時間や28時間はおろか、2倍の48時間に増やすことも自由自在というわけです。
もっとも、単に1日の区切り時間を変えただけであれば、翌日にかけて玉突きで時間がずれていってしまい、帳尻が合わなくなってしまいます。ではどうするかというと、このアプリでは、1分=60秒、1時間=60分という定義を変更することで、1日の長さを変えずに、時間を増やしてしまうのです。
例えば1分を60秒→55秒に減らせば、1分につき5秒、1時間につき5分を節約できます。これを24時間にわたって行うと、5分×24=120分もの時間を確保できます。これにより、24時間が終わったあとに、2時間分のロスタイムが出現するので、結果的に1日=26時間として過ごせるというわけです。まさに「塵も積もれば山となる」の典型です。
「マジカル時計」ではスライダを調整することで、「1日=24時間」「1時間=60分」「1分=60秒」という定義を自由に変更できます。この例では1分を55秒に変更することで、1日につき120分の余暇を作り出すよう設定しています
中央には変更後の「26時間制」での時間が、左上には本物の時間が表示されます。1日が26時間なので、24時00分の次は……
「24時01分」という未知の時間が出現しました(ただし左上を見れば分かるように、本物の時間は22時10分です)
このまま25時59分までカウントされ、それを過ぎると……
00時00分に戻ります。実際の時間もちょうどこの時点で00時00分に戻り、あらためて「1日26時間制」の一日がスタートするというわけです
本来の時間よりも若干早めの時間を表示する機能も
実際のところ、1分がほんの5秒ほど短くなっていても、体感的にはなかなかわからないものです。さすがに10秒も15秒も短くなっていると、「あれ、今日は時間の進み方がやたら速いかも?」と違和感を感じますが、それ以下であればまず気づきません。今回の例で紹介した「26時間制」あたりが、実用的な値と言えそうです。
もちろん、これを完璧に遂行するためには、生活が外界と完全に切り離されている必要があります。なぜなら、誰かと定刻に待ち合わせをしたり、特定の時間に始まるテレビ番組を観ようとすると、本物の時間を確認しなくてはならず、そのたびにもとの「24時間制」の感覚に戻ってしまうからです。大抵の人にとっては、さすがにそれは至難の業でしょう。
とはいえ、例えば定時後のオフの時間や、仕事のない休日だけでもこのアプリを使って生活すれば、1日が終わったと思ったところでまったく手付かずの2時間が出現するという、これまでにない新鮮な体験ができます。誰にも邪魔されないプライベートな2時間、使い方は自由自在です。
本アプリにはこれ以外にも、遅刻を防ぐために本来の時間よりも若干早めの時間を表示する機能も用意されていますので、時間の使い方をトータルで見つめ直すきっかけとしても、本アプリをぜひ試してみてはいかがでしょうか。
◇マジカル時計を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/id529761868
(山口 真弘)