年始恒例の首相神宮参拝。安倍晋三首相が内宮の宇治橋を渡ると、大勢の参拝者が歓声を上げた。安倍首相と握手やハイタッチを交わした参拝者からは、経済や子育て対策、北朝鮮問題への対応を求める声が上がった。
午後1時ごろ、外宮の参拝を終えた安倍首相が宇治橋に到着。安倍首相を一目見ようと、到着を待ちわびていた参拝者らが国旗を振り、声援を贈った。
安倍首相とハイタッチした名張市松崎町の宮﨑めぐみさん(43)は「子どもの貧困対策や虐待防止に力を入れてほしい」と語った。虐待のニュースを見るたびに心が痛むといい「子どもが笑って暮らせる社会にしてほしい」と話した。
毎年、首相参拝に合わせて伊勢神宮を訪れている名古屋市の会社員鶴原貴男さん(44)は、安倍首相を「正月の顔」と呼んでいるという。「政権を長く続けて、景気回復や北朝鮮問題に取り組んでもらいたい」と期待した。
「目が合い、手を振ってもらえて好印象」と喜ぶのは大阪府阪南市のモデル、木下由貴さん(28)。「若者や母子家庭が働きやすい環境をつくってもらいたい」と話した。
一方、景気回復の実感が湧かないという声も。埼玉県新座市、建設会社経営松尾一さん(71)は「下請け会社は景気回復の実感が乏しい。北朝鮮問題などいろいろ大変だろうが、東京五輪までは首相を続け、もっと経済をよくしてもらえたら」と語った。