川栄李奈「AKB時代の仕事の厳しさ」「女優業のやりがい」を語る

写真:WakuBaマガジン

2015年8月にAKB48を卒業し、現在放送中のドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)などで活躍する女優・川栄李奈が、今月7日に都内で行われた大学生や就活生向けのキャリアセミナー「CAMP SUMMIT 2017 〜はたらくを楽しむ人の流儀〜」に登壇した。

パーソルキャリア株式会社の佐藤裕氏とのトークセッションでは、アイドルから女優へ転身した自身の来歴、仕事にかける思いなどを振り返った。その後、WakuBaマガジン編集部のインタビューに応じて、仕事のやりがいについても明かしてくれた。

AKB48時代の苦労から“仲間”の大切さを実感

自身のキャリアを振り返る川栄は、アイドルとしてのスタートを「友だちとたまたま一緒にAKB48へ応募したことがきっかけでした」と告白。AKB48へ加入した当初は歌やダンスに苦手意識があったようで、「レッスンや自主練が辛くて、テレビなどで見えるキラキラ輝いた部分とのギャップを感じていた」と当時の胸の内を明かした。

写真:WakuBaマガジン

しかし、活動を続けるうちに「オーディションに合格したのはきっと幸せなことだと、どこかで気持ちが切り替わった」と心境の変化も告白。くじけそうになった瞬間があっても「メンバーがそばにいてくれたから続けられた」と振り返り、「何か困難を乗り越えるためには、周りで支えてくれる人たちが必要」とみずからの経験から仲間の大切さを伝えていた。

女優転身後は“一致団結”の瞬間が楽しみ

2017年7月期時点、ドラマ『僕たちがやりました』や『下北沢ダイハード』(テレビ東京系)への出演、さらに、松田翔太や桐谷健太らの出演するauのCM「三太郎」シリーズで織姫役に抜てきされるなど、女優として順調にキャリアを積み重ねている川栄。

収録現場では「演技について自分の考えは主張するけど、監督の意向をくみ取りながら撮影に挑んでいます」と舞台裏での立ち振舞いを明かす。その背景には「小さな頃から、周りをすごく気にかけるタイプでした」と子どもの頃からの性格があると語るが、ドラマの現場では「出演者同士がそれぞれ“一致団結”する瞬間がいちばん好き」と転身後ならではの楽しみも伝えた。

写真:WakuBaマガジン

日頃から「低姿勢で人に接する」よう心がけていると明かした川栄は、「礼儀がなっていなければ、どれほど演技が上手くても認めてもらえないのでないか」と持論を展開。お手本にしているのは「どれほどきつい仕事であっても『頑張ろう』『やらなきゃ』と、どこか余裕を持って取り組んでいる人」と語り、イベントの最後には「働くことはいいイメージだけではないかもしれないけど、やりたいことに近づけられるよう進んでいくのが一番」とセミナー参加者へアドバイスを送っていた。

尊敬する女優は“自然体”の満島ひかり

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AKB48を卒業後、2015年9月に上演された舞台『AZUMI 幕末編』で初座長が話題となり、一人の女優としての存在感が目立ち始めた川栄。セミナー終了後のインタビューでは、学生たちの前で語りきれなかった思いを明かしてくれた。

――舞台は“女優・川栄李奈”の足がかりとなったイメージですが、当時を振り返り印象深かったことをお聞かせください。

川栄:お客さんとステージの関係性があっても、アイドルのコンサートとは感覚が異なっていたことですね。私はグループにいたからそれこそ、たくさんの出演者の方がいても、自分が見られているという責任感やプレッシャーも違くて。セリフを絶対に間違えられなかったり、その場で感情を表現しなければならなかったりするので、女優になる上では学ぶことが多かったです。

――セミナーで憧れの女優さんと語っていた、満島ひかりさんを尊敬するのはどういった部分ですか? 錦戸亮さん主演のドラマ『ごめんね青春!』では、共演も果たされていました。

川栄:主役でも脇役でも輝いてらっしゃる方で、どんな役柄であっても作品になじめるところに惹かれます。共演させていただいたときに、テストから本番にかけて直感で思いついた演技を取り入れたり、演じてみて「違うな」と思えば瞬時に切り替える姿をお見かけしたんです。自然体でお芝居をされる方だし、見習いたいなと思います。

――最後に、川栄さんが思う中での“女優”という仕事のやりがいを教えてください。

川栄:役柄によって、自分では経験できないかもしれない人たちの人生を味わえるところですね。作品の撮影が終わって一丸となれた出演者の方たちと離ればなれになるのは寂しいけど、また次の作品が始まれば、違う誰かになれるのがワクワクするし楽しみです。

取材・文・撮影:カネコシュウヘイ

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