最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近日の記事をまとめてアップ) |
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(2017.12.12) TOPIX 1815P (+1) 日経平均 22866 (-72) 16.0億株 (2兆5106億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.98% (2)英FT100 +0.80% (3)独DAX -0.23% (4)仏CAC -0.23% (5)NYダウ +0.23% (6)ナスダック +0.51% 米国はFOMCを控えて積極的な売買はされなかったが、税制改革の期待と個別企業の業績期待から小幅に上昇する。長期金利は2.285% (+0.009)と少し上昇。 テクノロジー株が上昇したためナスダックは、昨日の新高値の陰線を上回る陽線引けとなりました。ほとんどのテクノロジー株は11月下旬の高値を上回っていません(アップル・アマゾン・フェイスブック・グーグル)が、マイクロソフトは終値ベースで新高値です。米国市場ではなおテクノロジー株を買おうとする意欲が強いようです。 日本には残念ながら、アップル・アマゾン・フェイスブック・グーグル・マイクロソフトといった世界の経済の仕組みを変えるような企業はありません。多くが、誰かが作ろうとしている製品の部品を供給しているにすぎない。 日本にはテクノロジー産業といえるものはなく、IT産業があるだけです。これが日本株に夢をもたらせない原因ですが、現状ではしかたがありません。 企業として一番面白くて利益が上がるのは、次々にアイデアを商品化(製品化)する企業であり、その部品を供給しているだけの企業は総合メーカーを凌ぐことは不可能です。しかしいつの日にかは日本の部品メーカーが総合メーカーになる時期も来るだろうと期待しています。 さて東証1部のPERですが、昨日は16.85倍でした。今日は株価が下落したので16.80倍くらいになったかと思いますが、私の基準では16.5倍以上は割高感があります。米国のPERは22.7倍、先進国20.8倍、全世界は20.3倍だそうですが、なかなか20.倍まで買われそうにはありません。 日本経済も足取りが着実になってきたので、17倍を割安と割高の基準にしてもよいかなと思っていますが、17倍は過去のPERよりもやや高めです。今のところは17倍になれば割高と判断するつもりです(PERを基準にすると途中で見直しをしなければならないので難しいデータです) |
(2017.12.13) TOPIX 1810P (-5) 日経平均 22758 (-108) 19.0億株 (2兆8772億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -1.25% (2)英FT100 +0.63% (3)独DAX +0.46% (4)仏CAC +0.75% (5)NYダウ +0.49% (6)ナスダック -0.19% 米国は経済指標がよかったため少し上昇する。とはいえ高値圏の保ち合いであり、テクノロジー株が反落したナスダックは少し下落する。 好調な経済指標を受けて長期金利は2.403% (+0.018)まで上昇。 日経平均は円高方向に向いたため次第に値をさげる。ただ9日平均線を割り込むことはなく、順張り相場を持続しています。今のところ小波動のピークらしさのチャート面かのポイントでは0です。チャート以外のポイントも、《デンドラ》の上値メド(上から2番目の22551円)を上回っているので1ポイントです。 この上昇波動は熱狂していません。22000円を下回ることになればともかくとして、現状では下げれば買いの順張りでしょう。 |
(2017.12.14) TOPIX 1808P (-2) 日経平均 22694 (-63) 16.6億株 (2兆6598円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.68% (2)英FT100 -0.05% (3)独DAX -0.44% (4)仏CAC -0.51% (5)NYダウ +0.33% (6)ナスダック +0.20% 米国はFOMC指は急激な金利引き上げはないとして一安心(安心するのが正しいのかどうかはわからないが...)。さらに11月高小売り売上高」は+0.8%(予想は+0.3%) であり、米国の消費は並々ならぬものであることが判明しました。 ただ、このよい材料へのは反応は鈍かった。米国のPERから株価に割高感がでているのでしょう。 米国長期金利が2.353% b(-0.050)へと低下し、円高方向で終わったので日経平均も-63円と小幅安で終わる。 |
(2017.12.15) TOPIX 1798P (-14) 日経平均 22553 (-141) 18.4億株 (3兆3297円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.30% (2)英FT100 -0.65% (3)独DAX -0.44% (4)仏CAC -0.78% (5)NYダウ -0.31% (6)ナスダック -0.28% 米国は税制改革に反対する議員がでてきたため、少し下げる。長期金利はほとんど動かなかったが、0.5円程度の円高になる。 日経平均は、海外株安と円高に加えて、楽天が携帯事業社に参入を表明したため、携帯会社の株価は下落する。①KDDIが-6.6%、②ドコモが-4.6%、③ソフトバンクが-2.4%。④NTTは-5.4%、⑤楽天は-5.5%と通信株は大崩れとなる。 今、株価下落リスクの最大のもは中国株だろうと思います。 12月初旬に200日線までしか下落しなかったので、中国株の大勢波動のトレンドは壊れていないと判断したのですが、買い戻しの限界である9日線を2日連続して超えることはできなかった。 今日は再び200日線まで低下し、終値ベースでは新安値となったので、ちょっと警戒しなければなりません。 |
(2017.12.18) TOPIX 1817P (+244) 日経平均 29201 (+348) 16.1億株 (2兆6934円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.80% (2)英FT100 +0.57% (3)独DAX +0.27% (4)仏CAC -0.15% (5)NYダウ +0.58% (6)ナスダック +1.17% 米国は税制改革法案が上院を通過する見込みになり、昨日の反落を打ち消して上昇する。 もしも法人税が引き下げられば、この後の3年間で企業の利益は+10%に増えるとか。これは上場企業にとっては喜ばしいことですが、米国の賃金が増え、消費者物価が2.0%に高まるのかは不明です。 日本の企業は150兆円弱のキャッシュフローがあると言われていますが、それを使うことができない。国内に従来通りの設備投資をしても利益は出ない。結局は大手取引先である米国・中国の需要をみて海外での投資をするしかない、というのがこれまででした。米国の経済は順調ですが中国経済は伸びが鈍化しています。 ところが今年になって、欧州や中国が電気自動車しか認めないという決定をしたので、自動車メーカーはこれに沿うような生産体制に変更せざるを得なくなりました。ガソリンエンジンはモーターに変わります。これによってガソリンエンジンに必要であった部品(例えばオイルシール・ピストンリング・発火装置など)は不要になる。自動車業界はこの先数年間は大変動の時代を迎えます。それにともなって国内の設備投資も活発化していくのでしょう。 ■■ お知らせ ■■
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(2017.12.19) TOPIX 1815P (-24) 日経平均 2868 (-38) 14.5億株 (2兆312円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.05% (2)英FT100 +0.62% (3)独DAX +1.59% (4)仏CAC +1.33% (5)NYダウ +0.57% (6)ナスダック +0.84% 米国は税制改革法案が上院を通過する見込みになり、昨日の反落を打ち消して上昇する。NYダウ・ナスダックなどの株価指標は史上最高 値を更新。割高感がでるまで PERが20倍を超えている米国株価は割高感がありましたが、法人税減税によって企業の利益が+10%増えるとなると、ここから+10%の株価上昇のノリシロが出たわけです。すでに+10%のうちの半分以上は株価に織り込まれていると思われますが割高感が減退したのは間違いありません。 米国株が2日続けて勢いよく上昇したのに比べて、日経平均は上昇できなかった。最近の海外勢の売買動向は毎週2000送円程度の売り越しをしていました。今回の米国の減税によって米国株に興味が向かい、日本株への注目度はより減ると思われます。国内の株高を惹起する要因は見当たらないので、当面は米国株高→米国金利高→円安 を待つしかありません。 |
(2017.12.20) TOPIX 1821P (+5) 日経平均 22891 (+25) 16.6億株 (2兆5499円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.83% (2)英FT100 +0.07% (3)独DAX -0.72% (4)仏CAC -0.69% (5)NYダウ -0.15% (6)ナスダック -0.44% 特に悪材料はなかったが、法人税減税の材料が出尽くしとなり反落する。ただこれは米国企業にとってはものすごい恩恵です。 何もしなくても利益が10%増加するのだから、①設備投資も増えるだろうし、②より利益をあげることができる企業の買収もできます。 日経平均は米国株価に連動しますが、今回は米国株価だけに有利な材料であるので、連れ高することはありませんでした。150兆円の内部留保を持ちながら、設備投資をしないし、M&Aも行わない。新しいことに進出することに消去な企業が蔓延していることは情けない。 |
(2017.12.21) TOPIX 1822P (+1) 日経平均 22866 (-25) 14.5億株 (2兆3215円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.27% (2)英FT100 -0.25% (3)独DAX -1.11% (4)仏CAC -0.56% (5)NYダウ -0.11% (6)ナスダック -0.04% 米国の長期金利は2.493% (+0.039)へ上昇したが、大幅なドル高にはならず。 円は0.40円ほどの円安になったが、日経平均は小幅安で終わる。これまで買ってきた海外勢は、この半月間は売り越しに転じたようだし、クリスマス休暇が始まるので一層勢力が減少します。 日経平均は23000円まで突っかけては売られるので、23000円を突破することができませんが、23000円の水準は東証1部PERの17.0倍に当たる水準です。電気自動車・自動運転・AI・IoT、といった分野で日本企業は遅れています。米国のようにPERが20~21倍まで買われることはありません。 今後もPER16.5倍を中間の水準にして17.0倍は割高、16.0倍はやや割安。15倍台が割安というメドでよいのではなかろうかと思います。 |
(2017.12.22) TOPIX 1829P (+6) 日経平均 22902 (+36) 14.8億株 (2兆4038円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.38% (2)英FT100 +1.05% (3)独DAX +0.31% (4)仏CAC +0.62% (5)NYダウ +0.23% (6)ナスダック +0.06% 米国の長期金利は2.486% (-0.007)と高水準をキープするも、クリスマス休暇を控えて積極的な売買はされなかったようです。 円は0.20円ほどの円高になったが、日経平均は小幅に上昇する。 ナスダックは3日連続陰線、日経平均は3日連続陽線になっていますが、共に上昇力が強いとはいえません。 |
(2017.12.25) TOPIX 1831P (+2) 日経平均 22939 (+36) 10.5億株 (1兆5458円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.09% (2)英FT100 -0.15% (3)独DAX -0.28% (4)仏CAC -0.39% (5)NYダウ -0.11% (6)ナスダック -0.08% クリスマス休暇を控えて株の売買は縮小し小幅安。日本は今日25日は海外が休場となるため、海勢の参加がなく、売買代金は1兆5000億円にとどまる。 円は0.30円ほどの円高になったが、日経平均は小幅に上昇。来年の株高期待感はなお残っています。 とはいえ、今日の低調な売買高によると、上昇銘柄数は889、下降銘柄数は1073銘柄なので年内は少し売り勢力が強いらしい。 例年は1月になると海外の日本株への買いが入るとして、1月は株式買いの絶好の時期とされてきましたが、これはそれほど根拠がある話ではありません。 右図は過去7年間の月足ですが、毎年の1月の陰陽足を見ると、4年(g,d,b,a)は株価が下落しています。 1月に株価が上昇したのは(f,e,c)の3回です。いつも1月に海外勢が買い出動するわけではありません。要は日本企業がさらに利益を出せる見込みがあるかどうかです。 e,cはアベノミクスを評価した海外勢の買いが入ったためのものですですが、今やアベノミクスに期待する者は多くありません。果たして来年の1月が買い優勢になるのどうか。私はそう楽観的にはなれません。 |
(2017.12.26) TOPIX 1827P (-4) 日経平均 22892 (+46) 10.9億株 (1兆6542円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.50% (2)英FT100 - (3)独DAX - (4)仏CAC - (5)NYダウ - (6)ナスダック - クリスマスとあって世界中の株式取引所は電源を落とし、LED電球は消えましたが、日本はランプを点け、中国は懐中電灯を点けて取引をしたものの、出来高は半減し、明日の手掛かりは得られなかった。 円相場も動かずとあっては何もコメントできることはありません。 |
(2017.12.27) TOPIX 1829P (+2) 日経平均 22911 (+18) 9.8億株 (1兆7089円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.78% (2)英FT100 - (3)独DAX - (4)仏CAC - (5)NYダウ -0.03 (6)ナスダック -0.34 欧州はなおクリスマス休暇。米国は休暇明けで動きは鈍かったし、日本は出来高が10億株を割り込むというありさまで、動きがない。 年内のゴミを出せる日を確認しておこうとカレンダーを見ると、12月30日は土曜日だった。 そうか今年は29日が大納会なんだ。立会は残すところあと2日である。今年はもう終わったな。今年はろくなことがなかった。よい年ではなかった。 |
(2017.12.28) TOPIX 1819P (-10) 日経平均 22783 (-127) 9.9億株 (1兆7305円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.92% (2)英FT100 +0.37% (3)独DAX -0.02% (4)仏CAC +0.08% (5)NYダウ +0.11% (6)ナスダック +0.04% 12月30日が土曜日、31日が日曜日となるので、日本市場はあす29日が大納会になります。海外も例年であれば31日の立ち合いがあるのだが、29日が今年の売買最終日になります。 すでに投資家は売買をやめ、持ち高の処分に動いているので、株価はどうしても弱含みになります。今年の相場は終わりました。 |
(2017.12.29) TOPIX 1817P (-1) 日経平均 22764 (-19) 8.8億株 (1兆54655円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.63% (2)英FT100 +0.03% (3)独DAX -0.69% (4)仏CAC -0.55% (5)NYダウ +0.26% (6)ナスダック +0.16% 海外もあと1日を残すだけとあって大きな動きはしなかった。ナスダックは25日平均線を大きく割り込むことはなかった。なお上昇トレンドを維持していますが、相場としては力強さはなく、面白い動きではなかった。 日経平均は今日で大納会となりました。今年は3650円高(+19.1%)も上昇をしたそうですが、上昇した時期は9月半ばから11月初めまでの2か月弱で、多くの個人投資家はこの流れに乗り損ねたのではないか。 買うチャンスは上図の(a)4月半ばと、(b)8月末の2回だけであり、特に9月からの上昇相場に参入できなかった投資家は日経平均の+19%高の恩恵を受けることはできませんでした。 私的には2016年の相場も難しかったが、今年2017年も判断に迷いました。この2年間の相場には困惑していますが、2016年は英国のEC離脱とトランプ大統領の当選、とまさかのことが起き、2017年は北朝鮮のミサイルと水爆事件があるなど、予測がゴロリと逆転していまうことが起こっています。 幸い米国経済は立ち直りつつあり、金融緩和の出口を探り出しました。ECもその方向に向かっています。日本もなおインフレ率は低いものの、サービス業・運送業・建設業などで人手不足がいわれるようになっているので賃金は上昇し、次第に物価は上がって来るでしょう。 経済面では2018年もあまり心配することはないけれど、政治的な要因が不安定すぎます。一番大きいのは米国のトランプ大統領、2番目はヤケクソになりかねない北朝鮮、3番目は中国は経済をちゃんと制御できるのかどうか。4番目はエルサレム問題。政治のことは裏事情がありすぎて判断することはできませんが、2018年も突発的な材料によって相場がかき乱されそうです。 |
目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治
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