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第48回:BMW1シリーズ(E87)FR駆動のコンパクトハッチバック 故障も少なめ

ジョージマンです。

 

今回はBMW1シリーズです。

コンパクトなハッチバック車にとって室内空間確保が不利になる

駆動輪が後輪(FR)を採用するという珍しい車で、

フロント・リヤアクスルへの荷重バランスをほぼ50:50

配分することに成功。

中古車の価格もこなれてきていて、

BMWのこだわりがしっかりと感じられるお買い得車になっています。

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BMW1シリーズ

中古車相場:38.0万円~298.0万円

平均152.6万円

(2018年1月調べ)

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不人気車だった3シリーズ「ti コンパクト」の後継車

BMW1シリーズは2004年にBMWのエントリーモデルとして登場していますが、

それまでにBMWは3シリーズにおいて

コンパクトでリーズナブルな「ti コンパクト」というモデルを設定していました。

 

しかし、初代モデルである ti コンパクト(E36)は

  • セダンを途中でぶった切ったようなデザイン
  • 旧式(E30)のプラットフォーム
  • 3ドアハッチバック(セミノッチバック)

といったもので、どう見ても

『安っぽいBMW』が完成してしまいました。

特に、まだバブルの余韻が残る1990年代の日本では超不人気だったと言えるでしょう。

 

▼E36 318ti コンパクト

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この後、E46型にフルモデルチェンジして

  • 独自のデザイン
  • セダン、クーペと共通プラットフォーム

にはなりましたが、

独特すぎるヘッドライトデザイン

3ドアハッチバックの利便性の悪さから

やはり不人気車でしたw

 

▼E46 318ti コンパクト

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By Jeremy from Sydney, Australia (BMW E46/5 318ti)
CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

 

起死回生の1シリーズ

2004年、BMWは不人気の「ti コンパクト」から脱却し、

エントリーモデルを3シリーズから独立させました。

それが1シリーズなのです。

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1シリーズ(E87)は

  • 3シリーズ(E90)と同じ最新プラットフォーム
  • コンパクトカーらしい愛嬌のあるデザイン
  • 便利な5ドアハッチバック

と完全にマイナスイメージを払拭。

人気モデルとなりました。

 

細かいマイナーチェンジを毎年のようにしながら車を熟成させていくBMWですが、

初代1シリーズ(E87)は

  • 2007年のマイナーチェンジ
  • 2010年の直噴エンジンへの変更

この二つが大きな変更となります。

2007年のマイナーチェンジで、バンパーデザインがガラリと変わり、内装の質感も向上しています。
E87 後期型と呼ばれているのはこの2007年のマイナーチェンジ後モデルです。

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2010年のマイナーチェンジではエンジンが直噴エンジンに変更され、

燃費と出力が共にアップしています。

また、パワステも電動へと変更されていて軽やかなハンドリングとなっています。

 

エンジンラインナップとしては

116i が1600cc

118i と 120i は2000cc(120i の方が高パワー、高トルク)

2006年から追加された130i は3000ccです。

 

自動車税の金額が同じで、燃費も大差ないので

中古車なら2000ccの118i か120i がオススメと言えるでしょう。

 

故障やトラブルは少なめだけど

1シリーズ(E87)には輸入車にありがちな『持病』というのはあまりないようです。

ただし、

サーモスタットやO2センサーといった国産車ではあまり交換時期を意識しないような部品の点検や定期交換は必要です。

 

特に、ATF(オートマ用のオイル)が汚れやすく、5万キロを目安に交換するのが良いようです。

ATF交換時にはAT制御CPUリセットやストレーナー(フィルター)交換、またはオイルパンごとの交換が必要となるのでBMWの正規ディーラーか専門知識のあるお店でお願いするようにしましょう。

 

お金持ちのセカンドカーとして購入されたのか、

あまり距離が伸びていないキレイな車体も多く出回っています。

しかし、

くれぐれもアフターフォローをきちんとしてくれそうな(ディーラーや輸入車が得意な)お店を選ぶようにしましょう。

 

ランフラットタイヤを装着しているが

2000年代に入ってくるとBMWはランフラットタイヤを積極的に導入し始めています。

この1シリーズ(E87)もランフラットタイヤが装着されています。

ランフラットタイヤはパンクして、たとえタイヤから空気が抜けてしまってもタイヤ自体の強度で車体を支え、ある程度の走行が可能なタイヤです。

しかし、パンクしても修理しなくてよい、というわけではなく

むしろ基本的にはパンク修理が出来ないので、

パンクした場合はタイヤ交換が必要となります。

 

そして補強の為にタイヤ自体が硬く重たいという特徴を持っています。

 

なので、私はランフラットではない

普通のタイヤへの変更をオススメしたいと思います。

その方が足回りの軽量にもつながり、加速やブレーキ性能が向上し、結果として燃費向上にもつながることでしょう。

実際ノーマルランフラットタイヤのパンクを期に普通のタイヤへ変更する人も多いです。

タイヤの変更には普通タイヤ用のホイールも必要になってきますが、

空気圧センサーの対応や取付幅などBMW専用品になってきますので交換したいと思った人はタイヤ、ホイール購入店でしっかりと相談してみて下さいね。

 

コンパクトボディにFRレイアウトの1シリーズはスポーティな走りにも期待が出来そうです。ぜひ、探してみてください。

 

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