react-reduxの使い方まとめ


React

React そのものは次の記事も参照。(React 公式よりももっと低レベルなところから始める、React チュートリアル, React チュートリアル 日本語翻訳) React は State を元にバーチャルDOMを作成し、バーチャルDOMを元にDOMを生成するシステムを担うライブラリ。state の更新があった場合、その差分だけを DOM に反映することができ、パフォーマンスが良い。つまり、PC への負担が少ない。React を用いる利点のうち、一番大きなものは、状態 state と view 実際の見た目をどうするか、という「二つの問題を完全に切り分ける」ことができる。つまり、state をどう変化させるか、という問題と、state を DOMにどう反映させれるか、の2つを完全に切り分けて実装できる。

React Component

React はコンポーネントと呼ばれる最小単位を、積み重ねることでバーチャルDOM全体の構成を行う。具体的には、HTMLに直接紐付けられたトップのコンポーネントの中に、さらにコンポーネントを配置し、またさらにその下にコンポーネントを配置していくことができる。入れ子状に。(マトリョーシカのように一つのコンポーネントの中に、一つのコンポーネントしか配置できないわけではない。ある階層のコンポーネントには、複数の下位コンポーネントを配置することができる。)

state を持つコンポーネントと持たないコンポーネント

React コンポーネントは、コンポーネント自身が状態 state を持つものと(一般的にES6のクラス構文で書かれ、extended React.componentし、コンストラクタ内でsuper(props)によってReact.componentを継承し、this.stateに状態をオブジェクトとして持たせる / 公式ref  もしくはこれ 参照)ともたない functional component がある。

持つコンポーネントの場合、stateはprivateであり、つまり状態はコンポーネントの外からアクセスできない。アクセスできるようにするためには、react の機能だけで実装する場合には、stateを下位のコンポーネントへpropsとして渡す方法がある。(反対に上位のコンポーネントに渡すことも原理的には可能だが、上下二方向にデータが流れると設計が破綻することが多く、そのため基本的には下位コンポーネントへstateを流していく。)

原理的にはすべてのコンポーネントにstateを持たせることができるが、reduxと連携する場合には、stateはすべてreduxによって管理するため、コンポーネントにstateを持たせず、すべてのコンポーネントをfunctional componentで書く。(ただし、UI用のstateを持たせることはある)

state の更新と取得

stateの更新は、this.state.setState(オブジェクト)によって行われ、その際に新しいstate用のオブジェクトを与えれば良い。stateの取得は、this.state.value によって可能である

Redux

Redux 公式ドキュメント 日本語に一部翻訳

Redux は state 管理のためのライブラリで、必ずしもReactと連携する必要はなく、単体で動作するが(公式チュートリアル参照)、React と共に用いられることが多いのは事実である。ここでは基本的にReactと連携することを前提に進める。また、当然だが React の状態管理は必ずしもReduxを用いる必要はなく、前述したreactコンポーネントのstateを用いることが第一の方法である。

Redux によって、React を用いたアプリケーションの状態を管理させる第一の利点は、データフローの設計と構造のベストプラクティスのうちの一つを、同時に取り込むことができる点にある。つまりどのようにstateを更新するのかという仕組みと、それを実装するための手段を、Reduxによって同時に取り込むことができる。Redux は具体的には、stateを1つの単なるオブジェクトで管理し、その更新にはreducerというこれまた単なる関数を用いる。Reducer ファンクションに対して二つの引数、現在の状態と、その変更に必要なパラメーターをactionを渡し、その二つの引数を元に更新されたstateを生成し、これをreturnする。

returnしたstateがどのように、更新されるか。それはstore = createStore(reducer)によってreducerを紐付けて、state管理用のstoreという変数を作ることからはじまる。これによって、reducerのreturnしたstateが、storeに返され、stateが更新される。

Redux と Flux の関係

Reduxは、stateの管理とその更新のシステムを書く方法を、単一に定義している。そのシステムは基本的にFluxに従っている。Fluxは状態管理の設計思想である。そのためライブラリではない。(ただしfluxというそのためのライブラリもある) つまりFluxが概念としては一番大きいもので、ReduxはFluxに基づいた実装のための方法の一つを担うライブラリである。

Redux は、そのシステムに則って書けば、結果的にFluxになるので、初学者にはむしろ易しい。Reduxを書くことによって、Fluxの概念を理解することが容易になるのではないか。またReduxは公式チュートリアルが非常に丁寧であり、その点もFluxを理解するためによい。

またReduxはstateを一箇所だけで管理するために、実際の業務においては、これでは問題が起きるシーンがある。そういった場合には、Fluxに則っり、しかしReduxを使わずに、自分でstateの管理を実装する必要が出てくる。そのため、単にReduxの「書き方」のように覚えてしまうのではなく、reactとstateの管理、変更について深い理解をすることが必要になると思われる。

Reduxによるstateの作成

reduxからcreateStoreを引っ張ってきて、createStoreでreducerを紐付けることで作ったstoreでstateを管理する。

createStoreの準備

import { createStore } from 'redux';

storeの作成。reducerと紐付ける。(reducerはステイトの初期値、変更、といった管理業務を一手に引き受けている)

let store = createStore(counter);

providerによってreactのコンポーネントとstoreを結びつける

react-reduxからproviderを引っ張ってきて、providerでreactコンポーネントの一番上の層(一番上でなくてもいいが、そのコンポーネント以下から参照可能になる)とstoreを紐付けることで、その下のコンポーネントにおいてconnectを使うことが可能になる。(connectの役割は、storeとあるコンポーネントを紐付けて、そのコンポーネント内でstoreの参照ができるようにすること。)

Providerを引っ張ってくる。

import { Provider } from 'react-redux';

コンポーネントの最上部にstoreをProviderによって紐付ける。ここではTestコンポーネント以下にstoreを紐付けるために、TestコンポーネントをProviderでラップした上で、それにstore={ store } というpropsを与えることで実現している。

const AppRoot = () => (
    <Provider store={ store }>
        <Test />
    </Provider>
);

ただしこれだけですべてのコンポーネントからstoreが参照できるわけではない。次の手順を加える。

providerによって紐付けられたstoreを、各コンポーネント内で参照できるように、connectによってコンポーネントとstoreの紐づけを行う

react-reduxからconnectを引っ張ってくる

import { connect } from 'react-redux';

仮に以下のようなTestというコンポーネントを用意しており、これとstoreを結びつけるとする。

const Test = ({dispatch, num}) => (
    <div>
        {num}
        <button onClick={()=>{dispatch({ type: 'INCREMENT' })}}>+</button>
        <button onClick={()=>{dispatch({ type: 'DECREMENT' })}}>-</button>
        <Test2/>
    </div>
);

まずmapStateToPropsという中間的な役割を担う関数で、storeのstateのうち、どのstateを必要とするか、定義する。ここではstate全体を引っ張ってきて、numという値として渡すことにしている。

Testコンポーネントをexport defaultで書き出す際に、connect(関連づけるstate)(関連づけるTestコンポーネント)という記述で、conncetされたTestコンポーネントを書き出している。

function mapStateToProps(state) {
    return { num: state }
}

export default connect(mapStateToProps)(Test)

紐付けられたコンポーネントにおいては、以下のように、dispatchがグローバルな変数として使うことができる。また{num}のようにmapStateToPropsで紐付けたstateを参照できる。

const Test = ({dispatch, num}) => (
    <div>
        {num}
        <button onClick={()=>{dispatch({ type: 'INCREMENT' })}}>+</button>
        <button onClick={()=>{dispatch({ type: 'DECREMENT' })}}>-</button>
        <Test2/>
    </div>
);

手順まとめ

  1. createStoreでstoreを作る。storeでstateを管理する。createStoreをする際に、reducerを紐付ける。reducerはstateの更新を担当するもの。storeにreducerが紐付いているので、store.dispatch({action:content})でstateを変更できる。
  2. providerを用いてreactコンポーネントの階層の一番上にstoreをprospsとして渡すことで、その下の階層でconnectを使うことができる。そのためにはreactコンポーネント階層の一番上のコンポーネントをProviderコンポーネントでラップし、Providerコンポーネントに、storeという名前で{ store }  を渡す。
  3. Providerコンポーネントによって渡されたstoreを、様々な階層の位置にあるコンポーネントから参照するためにはconnect()を用いる。コンポーネントを出力するexport defalut 以降に export defalut connect(propsを紐付ける中間関数)(紐付けるコンポーネント)とする。propsを紐付ける中間関数は、storeに保持されているstateのうち、必要なものだけを選んで使用するためのもの。

reducer や action の効率的な取りまとめ

ReducerをcombineReducersでsplitする

https://codesandbox.io/s/kR1jXvD7X

次のようなstateをreduxで管理する場合、counterとtext、それぞれのpropertyのvalueに対して、1つのreducerをわり当てる方が、全体をたった一つのreducerで管理するよりも、関心を分離できるので、開発に有利。

state = {counter:0,text:”text”}

そのためには、reducersフォルダの中にindex.jsを作り、ここで全てのreducerをimportし、それをcombineReducerでまとめる。そしてこれをimport reducer from ‘./reducers’として、reducerをcreateStore(reducer)で紐付ける。

reduxのcombineReducerを用いる。

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// reducers/index.js
//ここで全てのreducerをimportする
import counter from './counter'
import text from './text'
 
//複数reducerをimportした場合には、combineReducerでまとめる
 import { combineReducers } from 'redux'
 
const main = combineReducers({
  counter,
  text
});
 
export default main;
 
&lt;strong&gt;//こうすると、stateが、
//{counter: 内容, text:内容}というオブジェクトになる。
//合体している。
&lt;/strong&gt;

importの対象をディレクトリにすると、その直下にあるindex.jsを読み込むことになる。結果として上記コードのmainをimportすることになる。そしてそれをstoreと紐付ける。

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import React from 'react';
import { createStore } from 'redux';
import { Provider } from 'react-redux';
import Test from './Test';
&lt;strong&gt;//reducerが複数入っているディレクトリ。
//ディレクトリを指定するだけで、そのなかのindex.jsでexportされているものが読み込まれる
import reducer from './reducers';
&lt;/strong&gt;
 
//redux の createStore で Reducer と結びつける
const store = createStore(reducer);
 
const AppRoot = () =&gt; (
    &lt;Provider store={ store }&gt;
        &lt;Test /&gt;
    &lt;/Provider&gt;
);
 
store.subscribe(() =&gt;
    console.log(store.getState())
);
 
export default AppRoot;

Actionを作成するaction creator

一つの方法として、actionsディレクトリ内にindex.jsというファイルを作り、その中でAction Creatorを作成し、作成したものをexportしておく。それをContainer層で読み込み、 同様にContainer層で読み込まれたComponentと結びつけるために、mapDispatchToProps内dispatchを呼び出す際に使用する。

疑問 ToDoListというcomponentを引っ張ってきて、Container層で各種要素をconnectしたものをVisualTodoListとしてexportしている。

 

 

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