築地市場(東京・中央)で5日早朝、今年最初の取引となる「初セリ」が開かれ、1匹405キロの青森県大間産クロマグロが1匹3645万円(1キロあたり9万円)の最高値で競り落とされた。10月に豊洲に移転するため、築地での初セリは今回が最後となる。
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最高値がついた巨大マグロは1994年に大間町で水揚げされた過去最大の440キロに迫る大きさ。築地のマグロ専門仲卸大手、やま幸(東京・中央)が落札した。落札したクロマグロはすしチェーン、築地すし好(東京・中央)などでふるまわれる。
1キロあたりの単価が最も高いマグロを落札したのは寿しチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京・中央)。同じく大間産のクロマグロ(1匹190キロ)を1キロあたり16万円、1匹あたり3040万円で競り落とした。6年連続で最高値のマグロを落札していた。
2018年の1匹あたりの価格は17年のおよそ半分ほど。2017年の初セリの最高値は記録のある1999年以降、2013年の1億5540万円に次いで2番目となる7420万円だった。今年は「入荷が非常に多かったため、買い付けが分散した」(卸大手)との声が出ていた。