【NQNニューヨーク=戸部実華】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比152ドル45セント高の2万5075ドル13セント(速報値)で取引を終えた。節目の2万5000ドルを初めて上回り、過去最高値を更新した。世界的な景気拡大や米企業の業績改善を期待した買いが続き、幅広い銘柄が買われた。
今月半ばに始まる米主要企業の四半期決算の発表を控え、米企業の業績改善期待が強い。年始から堅調な世界経済を示す経済指標の発表が相次いだことも相場を引き続き支えている。ゼネラル・エレクトリック(GE)、IBM、建機のキャタピラー、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など主要企業が買われ、指数を押し上げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同12.384ポイント高の7077.915(速報値)で終えた。機関投資家の多くが運用の参考指標とするS&P500種株価指数も3日続伸し、米国の主要3指数はそろって過去最高値を更新した。