元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る貴乃花親方の対応について、日本相撲協会は4日、臨時の評議員会を開いた。評議員会では、あらためて貴乃花親方の主張が書かれた文書が配られ、その一部が読み上げられたものの、くわしく議論されなかったことが分かった。
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元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る貴乃花親方の対応について、日本相撲協会は4日、臨時の評議員会を開いた。評議員会では、あらためて貴乃花親方の主張が書かれた文書が配られ、その一部が読み上げられたものの、くわしく議論されなかったことが分かった。
評議員会の出席者によると、文書には、貴ノ岩が12月の巡業を休む際、診断書を出さなかったことについて、「『報道陣に囲まれて出られない』『病院にいけない、診断書も出せない』旨を執行部の4人に説明した。八角理事長はうなずいた。尾車親方他は分かったと答えた。これで了解してくれたと思っていた」という趣旨が書かれていたという。
評議員の1人が、この主張について「事実ですか」と質問すると、八角理事長は、「そんなこと言うわけないだろ!それだったら救急車を呼べばいいじゃないか!」と声を荒らげたという。
また、貴乃花親方の文書には、「執行部の4人が執拗(しつよう)に『内々で済む話だろう』と被害届の取り下げを要請してきた」と書かれ、貴ノ岩の心情として、「本当のことが話されないのであれば、法廷の場で真実を明らかにされるよう強く要請する」ともつづられていたという。
評議員はこの文書に目を通し、一部は読み上げられたものの、内容を深く議論することなく理事解任を決定したという。
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