自分への宿題を消化します。
革命的なプロトコル「Bancor」。
仮想通貨に詳しい人のなかで、非常に評価が高い「Bancor」という銘柄があります。
イケハヤも上場後に停滞していたところを、数万円分拾ってます。
これ、すごいんですが超難解なんですよ……。一体何がすごいのか、初心者にもわかるように解説を試みます!
「売りたくても売れない」。
Bancorが解決するのは「トークンの流動性」の問題。
これだけじゃ、一体何を言っているかわかりませんね。
実例をもって説明します。
もっともわかりやすいのが「VALU」の例でしょう。
ぼくはVALUを活用しており、日々ここに限定コンテンツを投稿しています。
ありがたいことに、現在137人の方がイケハヤVALUを買ってくれています。堀江さんまで!
イケハヤVALUを手に入れるためには、「イケハヤVALUを売りたい」と思っている人から買う必要があります。
記事執筆時点では、2単位のイケハヤVAが、0.07BTCで売られていますね。緑色の価格が「買いたい」という人の注文で、価格差があります。この差は、市場原理によってそのうち縮まっていくわけです。
さて、VALUの問題は「もしも買いたい人がいなかったら、イケハヤVAを売りたくても売れなくなってしまう」という状況が起きてしまう点にあります。
実際に、そのようなVALUは山ほどありますw これは某経営者の板。買いたい人がいませんね。なので、売りたくても売れません。
これは経済学では「欲望の二重一致問題」と言うそうです。
難しいことばですが、要するに買いたい人と売りたい人が一致しないと、価値が動かないという話です。
こうした「売りたくても売れない」という問題は、VALUにかぎらず、今後続出すると見られています。
というか、すでにそうなっています。
取引高が低いマイナーコインなんかは、「有望だと思ってたくさん仕込んだけど、買いたい人がいないからぜんぜん売れない」ということになりがちです。
これから無数のコインやトークンが登場してくるわけですよ。今の規模はかわいいもの。
となると、至るところで「買ったはいいけど、売りたくても売れない(損切りすらできない)」という状況が発生することになります。
さぁ、どうすればいいでしょう?頭を働かせみてください……。
Bancorのアプローチ。
ばばーん。そこで出てきたのが、Bancorです。
彼らは頭がいいですよ。
何を考えたかというと、新しいコインやトークンの発行にあたって「準備金」を用意させることを思いついたのです!
先ほどのVALUを例にとれば、「イケハヤは、イケハヤVALUを発行する際に、発行金額の1%分のビットコインを事前に準備金として用意する」というイメージになります。
準備金があれば、「売りたいけど、買ってくれる人がいない」という状況に陥っても大丈夫なんです。
つまり、イケハヤVALUホルダーは、ぼくが事前に用意した準備金を使って損切りできるわけですね。
売却を急がない場合は、通常通り買い手を探せばOKです。
「いつでも妥当な値段で損切りできること」が買いを集める要因にもなるので、準備金モデルは、総じて流動性と価値を高める選択肢になりそうです。
準備金がなくならない設計。
「でも、準備金がなくなったらどうするの?」
という声が聞こえてきます。
もちろんそこは、Bancorも考えてあります。
スーパーざっくりいうと、準備金がなくならないような計算式が設定されているんです。
……ここは難しくなるので、その程度で理解しておけばOKですw
詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。計算式の考え方もまとまってますよ!
参考:Bancor Protocol はトークンエコノミーを支える大発明となるか?(前編)
トークンをまとめる。
Bancorを採用することで、流動性の問題を解決することができる。
彼らの革命はこれにとどまりません。
上記の「準備金モデル」に加えて、彼らは「トークンリレー」という革新的なシステムを提案しています。
これは実際にもう動いているので、現物を見るのがいいでしょう。
Bancorのサイトにアクセスすると「GNOBNT」「INDBNT」といった、見慣れないトークンが掲載されています。
「GNOBNT」は0.006ETHほどです。普通に売買できちゃいます。
これは何かというと「GNO(Gnosis)」というトークンと、「BNT(Bancor)」というトークンの合体版です。
GNOとBNTを合体させると、何が起こるのか?
これもまた凄まじくざっくりではありますが、GNOの流動性が大きく改善するんです。
GNOと交換可能な通貨ペアが増える……と言ってもいいでしょう。
これは現時点では不可能な妄想話ですが、たとえばぼくが「イケハヤVALUとBNTの合体版(IVABNT)」を作ったとします。
このトークンはBNTネットワークとの「架け橋」となります。
このトークンが仲介することで、イケハヤVALUとBNTが交換可能になります。
さらにいえば、イケハヤVALUをGNOに交換することも可能です。
この場合、「イケハヤVALU→IVABNT→BNT→GNOBNT→GNO」という経路で交換できるわけですね。
イケハヤVALUがあらゆるトークンと交換可能になれば、今よりずっと売れやすくなるかもしれません。その結果、価格も上がっていくかも?
超マイナーな通貨同士を、スプレッド無しで売買……!
実際、Bancor上では「MANA:WAX」といった超マイナー通貨同士の取引ペアが提供されています!
やばくないですか、これ。信じがたいものがありますが、すでに動いてます……。テストネットじゃないですよねこれ。すげぇ……。
その裏では、架け橋となるトークンが価格調整を行っているわけです。
驚くべきことに、これは手数料ゼロで実現されます。しかも瞬時に……。
取引所を仲介していないので、もはやトレードですらありません。いやー、革命的ですね、ほんと……。
バスケットにまとめることも。
さらにさらに!
Bancorは「トークンバスケット」という機能も用意しています。これはまだ売買できる状態になっていないようですが、出てきたら相当買われそうな予感……!
トークンバスケットとは、ざっくりいうと「複数のトークンやコインを、ひとつにまとめたトークン」です。
たとえば「ETHとBNTとREPとGNOをまとめたトークン」とかができるわけです。これを購入することで、自動的に4銘柄への分散投資にもなるわけですね。
妄想レベルの話はありますが、たとえば「イケハヤVALUと田端VALUと堀江VALUとはあちゅうVALUをまとめたトークン」とかも作れるわけですね。それがBancorネットワークにつながり、あらゆるERC20トークンと交換可能になる、と。
Bancorを利用するトークンが増えれば増えるほど、後続のプレーヤーがBancorを利用するインセンティブは高まると思われます。ネットワーク効果があるということですね。
といいつつ、具体的に何がメリットになるのかは、ぼくもよくわかってませんw すみませんw
Bancorネットワークのトランザクション、接続銘柄が増えれば増えるほど、交換可能な通貨が増え、交換時のボラティリティは狭まる……という理解でいいのでしょうかね……。勉強を深めます……。
革命です。
まとめるとこんな感じ。
- Bancorは「売りたくても売れない」を解決する。
- 準備金を用意することで、いつでも売れるようにする。
- 複数のトークンをつなぐことで、交換可能な通貨ペアを増やす。
- 手数料ゼロで、マイナーな通貨同士を瞬時に交換できる!
仮想通貨ETFともいえる「トークンバスケット」がこれからどのように扱われていくのか、これも注目ですね。ぼくもなんか作ってみたいなー。
なんにせよ、すでに動いているBancorのサービスを触れば、この革命性がわかります。
主要取引所に上場すらしていない通貨ペアを、スプレッド無しで瞬時に売買できるんですから………!
もちろん本人確認も不要です。DEXと似ていますが、もはや相手すらいないという……。すごすぎる。
といいつつも、細かいところはぼくもまだよく理解できてません。
特に、マイナーコイン交換時のボラティリティがどうなるのかよくわからず……。
場合によっては、普通の取引所でトレードした方が大幅に安くなることもあるんじゃないかな……?
実際にやってみないとわからないので、使ってみて肌感覚を得ようと思います。
今後、「Bancorを採用したトークン」と「通常のトークン」の値動きの違いも見えてくるんでしょうね。
あと、Bancorトークン(BNT)の価格が上がるかどうかは、よくわかりません。
あくまでBancorはプロトコルなので、BNT自体に、わかりやすい実需があるわけでもないんですよね。
Bancorネットワークの利用料になるのかと思ったら、そんなこともないようです(間違ってたらすみません……)。
技術としてはすばらしく価値があるものだと思うので、ひきつづきガチホでいきます。
有望銘柄にも追加しておきますかね〜。もっと勉強しないとダメだなぁ、ほんと。
関連記事:【2018年版】イケハヤが選ぶ、仮想通貨おすすめ銘柄ランキング!
BNTトークンはBancor上でサクッと買えます。ただし、Metamaskを導入する必要あり。
取引所を使う場合は、手数料が安いBinanceがおすすめです。
関連記事:手数料が安い!Binance(バイナンス)の使い方を解説。