2018-01-04

私は30歳を目前にした27歳の女だ。

世間一般的に見れば結婚適齢期の年齢で周りのほとんどが結婚していて子供もいる。

この年になって言われる事が多いのは「結婚」と言う言葉だ。

数年前から私の母が私の結婚を急かすような言葉を口にするようになった。

「いつ結婚するの?」

「早く結婚しなさい」

言われる言葉ニュアンスが違ったとしても概ねこんな言葉毎日のように言われるようになった。

母の言葉を正しいとも思っていないが間違っているとも思ってはいない。

かに年齢を考えれば結婚を考える年ではあるし、私自身も結婚に対してまったく興味がないわけでもなかったからだ。ただ、今はどうしても友達遊んだり一人でいる事が楽しくて、良い縁があれば結婚をと考えてはいるが今はまだいいと言う考えであるだけだったのだ。

でも、母には私のその考えは伝わらない。まだ考えていないと言えば、そんなのはダメだと言われ、そのうちと答えれば、それでは遅いと言われてしまう。

口喧嘩もするようになり、まともな会話をすること無く会話を切り上げてしまうことも多くなった。

そんなやり取りが続けば次第に私と母はぶつかるようになり、これ以上はお互いの為にも良くないと思い、私は一人暮らしをする事を決めた。

いつまでも親の世話になっているだけでなく、大人として自立してみるべきだと言う考えもあったからだ。それに一人暮らしをしていれば結婚に対する考えも何か変わるかもしれないとも少し思っていたのも理由にある。

一人暮らしをして母のありがたみも一人で生きることの難しさも分かった。けれど、私の結婚に対する考え方は変わらなかった。

母は、私が一人暮らしをするようになって余計に私に対して結婚を急かす言葉を言うようになった。

顔を見れば結婚の話しかしなくなり、私が旅行に行っても、私が仕事で悩んでいても、楽しい事があっても、悲しい事があっても、母は結婚の話しかしなくなってしまった。

友達旅行に行けば、そんな事せずに彼氏を作れと言われ、仕事を辞めたいと話せば早く結婚すればいいと言われてしまう。

何を話をしても母は結婚しろしか言わなくなり、次第に私は、私と言う人間には結婚しか意味が無いのかと思うようになってしまった。

その頃から私は婚活パーティーにも参加するようになっていた。

前述した通り、結婚に興味がないわけではなく、良い縁があればとは思っていたのでそういうものにも参加しようと思うようにはなっていたのだ。

何回か参加して連絡先を交換することなく終わったことや、連絡先を交換して食事にも行った人もいた。でもどれも長くは続かず、どうしても「お友達以上」には相手のことを見ることが出来なかったのだ。

そういうものに参加している事を母に言っても母は納得しなかった。

母にとっては過程なんかよりも結果こそが全てだったのだ。例え私がどんなに婚活パーティに行っても母には結婚と言う結果にならなければなんの意味もなかったのだ。

それでも諦めずに婚活パーティに参加し、去年の年末にとても優しい人と知り合う事となった。

とても優しい人でした。私の事を一番に考えてくれてとても優しく接してもくれた。

けれど、その人から結婚を前提としたお付き合いを申し込まれた時、私は考えてしまった。

嬉しい言葉であるのに私は結婚したいとは思っていなかったからだ。

相手が悪いのではない。私がそう考えられないだけなのだ。付き合う事は出来たとしても、結婚したいとは思えなかったのだ。仮に付き合っていればいつかはそういう事を考える日が来るかもしれないとも思った。

けれどそれは私にとっては何年先の話になるか分からなかった。数ヶ月後か、数年後か、それとも何十年たっても結婚したいとは思わないかもしれない。そう考えた時、私は相手の事をそういう意味で好きになれていないということに気付かされてしまったのだ。

それを相手に伝えた時、相手は酷く落ち込んでしまった。

落胆したような声で、優しく頷き、あなた幸せを願っています、と告げられてしまったのだ。

その言葉を聞いた私は声を上げて泣いてしまった。

とても酷いことをしたと思ったのだ。私がした事はとても酷いことだった。

結婚真剣に考えている人がいる婚活パーティに参加しておきながら私は結婚について何一つも真剣に考えられていなかったのだから。もちろん、そこまで真剣に考えていない人が参加している事も分かっている。そういうものでもいいと婚活パーティ主催側も言っている事もある。

けれど私には私が許せなかった。

あんなに優しい人を傷付ける事しか出来なかった自分が許せなかったのだ。

年が明けて、年始挨拶に向かいながら母にその事を告げた時、母は私に、別に結婚を急がなくてもいいじゃないと口にした。

その言葉に私は何かがガラガラと崩れ落ちるような感覚になった。

私は何を頑張っていたのか分からなくなってしまった。

未だに私の結婚に対する考えは変わっていない。良い縁があればと思っているし、一人が楽しいからまだいいとも思っている。

けれど、この考えのまま婚活パーティに参加していいのかを今は決断できずにいる。また新しい人を傷付けるだけの結果になるかもしれないと恐れているのだ。

恐れるだけではいけないことも分かっている。前に進まなければいけないことも分かっている。

けれど今は、自分がどうすればいいのか正しい答えを見つけられずにいる。

  • anond:20180104170826

    >30歳を目前にした27歳の女だ。 目前じゃないよね

    • anond:20180104171016

      結婚して出産をすませた頃には29になるから 女にとって27は30目前なの

  • anond:20180104170826

    傷つけたことが申し訳なくて泣くくらいの相手でも「良い縁」じゃないのなら、増田の考える「良い縁」て何なの 単純に「いつかしたくなるかもしれないけど、まだしたくない」じゃダ...

  • anond:20180104170826

    君は酷い女性だな。できれば婚活も辞めて欲しい。最後の優しい男性が不憫だ。 『いい人がいれば』だと結婚はできないんだよ。だって、そこそこ良い人ならいるのだから。そうじゃな...

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