兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)が4日午前、同市役所内での仕事始め式で4月の市長選に立候補しない考えを表明した後、取材のため駆け寄った読売新聞の30代男性記者に対し「殺すぞ」と行って取材を拒否した。神戸新聞を含め、複数の記者が現場を目撃していた。男性記者は昨年12月に今村氏の自宅に取材に訪れており、今村氏はこれに腹を立てていたとみられる。主なやり取りは次の通り。
(仕事始め式終了後、会場から出てきた今村市長に記者3人が近づく)
市長 殺すぞ
(市長が読売新聞記者の頰に触れる。歩き出す)
読売新聞記者 (式での発言の)意味合いを教えてください。少しでいいんです。
市長 お前、あんだけ長くしゃべったやろ。
記者 (式でしゃべったからといって)質問に答えないこと(理由)にならないのでは。
市長 …(無言)
記者 選挙に受かったわけですから。
市長 …
記者 自分だけ発言して終わりというのは幼稚すぎませんか。
市長 しゃべんな。
記者 しゃべんなって。質問してるんです。
(エレベーター前に到着)
市長 寄るな。
記者 寄るな?
市長 このくそがき、俺ん家(ち)まで来てんで。休みの日に。
記者 そら、取材はしますよ。
市長 何が取材やねん。
記者 普通のことです、僕らからしたら。
(市長、職員とエレベーターに乗る)
市長 お前、支局長に落とし前つけさすからな。
記者 どういう落とし前なんですか。
市長 (エレベーターに乗ろうとして職員に制止される記者に)乗んなぼけ。入ってくんなぼけ。
(エレベーターのドアが閉まる)