昨年は130年ぶりに大晦日に初雪を観測した東京ですが、新年早々5日に南岸低気圧が襲うかもしれない状況となっています。そこで本日の天気のあれこれでは、気になる天気と雪の可能性について見ていきたいと思います~
目次
- 1.1月5日は東京も雪マークが!!
- 2.低気圧が関東の南を通過する予想!!
- 3.南岸低気圧が通ると何で関東に雪が降るの?
- 4.南岸低気圧が通過するコースも重要!
- 5.南岸低気圧のコースを予想するのは、かなり難しい!!
- 6.2014年2月には南岸低気圧による大雪の被害が!!
- 7.黒潮の大蛇行中は、東京で雪になる日数が増大する!!
- 8.まとめ
1.1月5日は東京も雪マークが!!
年末年始は晴れの続いていた東京ですが、1月5日は最高気温6℃・最低気温1℃とかなり寒くなるようです。
1月3日21時時点では5日は雪マークが付いていましたが、1月4日5時現在の予想では、曇りマークとなっていますね。
2.低気圧が関東の南を通過する予想!!
数値予報を見てみると、低気圧が関東の南を通過する予想となっています。
関東に影響がありそうなのは、5日の夕方くらいから6日の03時くらいまでしょうか。
3.南岸低気圧が通ると何で関東に雪が降るの?
簡単に言うと低気圧が関東の南を通過すると、低気圧が引き込む『寒気』によって雨が雪となって降ってくることが多くなります。
東京が雪になるかどうかの決め手は、大きく分けて2つあり、1つは上の図にもあるように気温が関係します。特に上空1500m付近の温度と地上の気温が重要になります。
一般的に日本海側で雪を降らせるラインは、上空1,500mで-6℃と言われていますが、太平洋側は南岸低気圧によって寒気が引き込まれることもあり、-3℃のラインがかかっていると雪になる確率が高いと言われます。
ちなみに5日の上空1,500m付近の温度はと言うと、、、
-6℃のラインががっつりかかっていますね。
また地上の気温が低くなるほど雪の確率が上がります。
下図は2013~2016年の東京における降水現象の割合を表わしたものです。
1月5日の東京の最低気温が1℃予想となっているので、気温だけ見れば雪になる確率は高そうですね。
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4.南岸低気圧が通過するコースも重要!
雪かどうかを決めるもう1つの条件が、南岸低気圧が通過するコースです!!八丈島の付近を南岸低気圧が通過すると、東京に雪が降りやすいと言われます。
南岸低気圧は暖気も伴っているため、八丈島より北の関東寄りを通過すると、雪になる確率は下がります。逆に八丈島より南寄りを通過すると、雪の確率が下がるどころか雨すら降らないことも良くあります。
つまり上の図のどストライクを通過しなければ、雪の可能性は少なくなる訳です!
5.南岸低気圧のコースを予想するのは、かなり難しい!!
南岸低気圧は関東で雨雪判別が非常に難しく なるため、天気予報士泣かせの現象と言われています。気象庁のHPにも予報が難しい現象として載っています。
4.でも書いたように、南岸低気圧の通るコースが少し変わっただけでコロッと降水現象が変わってしまいますから、なかなか予想するのが難しいのです。
6.2014年2月には南岸低気圧による大雪の被害が!!
2014年2月に発生した南岸低気圧では、8~9日・14~15日と短期間に2回の記録的な大雪となりました。1回目の大雪では、千葉市33cm・2回目では甲府市で114cmと各地で観測記録を更新しています。東京大手町では、2回の大雪で共に最大27cmの積雪深になるなど、大きな被害をもたらしています。
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7.黒潮の大蛇行中は、東京で雪になる日数が増大する!!
詳しくは過去記事に書いていますが、、、
黒潮が直進した場合に東京に雨が1日30㎜以上降った回数が25回に対し、雪の回数は0。
黒潮が大蛇行した場合に東京に雨が1日30㎜以上降った回数が58回に対し、雪の回数は12回!!と黒潮が大蛇行していると、東京が雪になる日数が大幅に増えてしまう傾向があるようです。
黒潮の大蛇行と東京の雪の関係について書いた過去記事はこちら↓
8.まとめ
-6℃の寒気が東京上空1,500m付近に入っていますが、 低気圧が八丈島の南側を通過する予想となっており、現状では東京に雪が降る可能性は低そうです。ただ、低気圧の発達状況・コースが変われば、コロッと雪になることも考えられるので、最新の情報を注視してくださいね。
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