藤井聡太四段が車に乗る度に熱中していた「メイクテン」とは
年末年始の帰省ラッシュにハマって車が全く動かずにイライラ……。そんな時、いやがおうにも目に入ってくるのが周りの車の「ナンバー」だ。全国各地の地名とひらがな、4桁の数字が記されたプレートは、実は渋滞時の暇つぶしにはもってこいの雑学ネタの宝庫なんです。
◆謎の「111」が並ぶ駐車場
東京都中央区にある菓子メーカー「ギンビス」の駐車場には「111」の車が並ぶ。
同社の棒状ビスケット「アスパラガス」がモチーフなのか。広報に聞くと、「そう受け止めていただくのもありがたいが、“三つのI(国際性、独創性、教育性)”という企業理念を意識させるため、社用車に111をつけている」との説明だった。
◆陛下のナンバー
天皇皇后が乗る御料車(センチュリーロイヤル)には、皇室専用ナンバーがつく。公的行事の際には、丸みを帯びた銀円の中に金文字で「皇」と数字1文字が書かれたナンバーが使われ、それ以外の時は品川ナンバーの車両を使う。
◆在日米軍の車は?
在日米軍の軍人、軍属が日本で購入した車はひらがなの部分が「Y」になり、“Yナンバー”と呼ばれる。
◆同じナンバーが2つ!?
11月に来日したトランプ米大統領は特別車を軍用輸送機に載せて訪日したが、その中には全く同じナンバーの車が2台あった。
「本人が乗る車両と囮の車両は同じナンバーで、暗殺対策だとされています」(自動車評論家の国沢光宏氏)
◆藤井聡太四段もやっていた「メイクテン」
最後にナンバーを使った渋滞暇つぶし法を紹介。4つの数字を、四則演算(+-×÷)で10にする「メイクテン」と呼ばれるゲームだ。
例えば「1235」なら、「2×3+5-1=10」となる。なかでも難問として知られるのが「1199」や「1158」。ちなみに2017年に将棋界の話題をさらった藤井聡太四段も、小学生時代から車に乗るたびにこのゲームに熱中していたという。
※週刊ポスト2018年1月1・5日号