イギリスのチャールズ皇太子が愛飲することで有名ですが、だからうまいと思って何も知らずに飲むと、とてつもないアッパーカットが襲い掛かってくるでしょう。
ボウモアでアイラモルトに惚れたことで思い切って買ってしまいました。
今回はあえてストレートから飲んでみました。
香りはアイラモルトならではの磯の香り、人によっては正露丸に思える香りも混ざっています。人によっては煙の香りが先に来るでしょう。
最初の飲み口はとてつもなくスモーキーかつスパイシーで、あとからヨード香がやってきます。
ボウモアよりも、さらにもう一段の強さがあり、インパクトがものすごくあります。
口の中に広げていくと、モルト由来のナッツのような味わいと、飲み口から続くスパイシーさが感じられます。
飲み始めはボウモアに似た傾向ですが、よくよく味わってみると違いが明確になっていきます。
ラフロイグはアイラモルトらしさを前面に出して猪突猛進する感じですが、ボウモアは少々抑え気味で、より繊細な味に仕立てている感じがします。
前者は王者、後者は女王と言われますが、言いえて妙なたとえに思えます。
いずれにしても、初心者が手を付けるウイスキーではなく、むしろ罰ゲームに使われるような香りと味であることに変わりはありません。
ボウモア同様にいろいろな銘柄を飲んでたどりつく上級者向けだと思います。
価格は750mlで3500円ほど。43度で少々容量が多いのでお得感が少々あります。
このほかに、さらに深まった18年と、ノンエイジながら小樽に入れて熟成を速めたクォーターカスクがあります。
クォーターカスクは48度で加水が少なく、10年よりも少々安めなので、ラフロイグの個性を味わいたいならこちらのほうがいいでしょう。
<個人的評価>
・香り A:アイラモルトの特徴をしっかり伝える香り。ただし万人受けではない。
・味わい C:ボウモアほどの豊かさに欠け、もう一味ほしいところ。
・総合評価 B:初心者お断り。怖いもの見たさに買うならこれ。
コメント
コメント一覧
いつも楽しみに拝見しております。
私は、並行で購入しました。
正規(サントリー)とは違い、700ml、40度です。
おそらく正規に比べ薄いと思います。
アードベッグTENほど煙たくないし、そんなに甘くないです。
もっともアードベッグTENはノンチルで46度なので、比べるのは酷な気もします。
正規も呑んでみたいですが、あの会社なので、やめておきます。
これまでアイラは3つ飲みました。
自分の中では、アードベッグTEN>カリラ12年>ラフロイグ10年 です。
まだ開けていないラガブーリン16年が今から楽しみです。
私は車通勤で残業が多いので、平日は飲めません(飲酒運転で捕まってしまいます)。
体も一つしかないため、なかなかボトルを空けられず、結構じれったいです。
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