あけましておめでとうございます!
2018年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、今年も新年一発目の記事は、昨年に鑑賞した未公開映画の総まとめです。
すでに公開が決定している作品も含めて、全31作品をまとめてみました。
それでは早速、いってみましょう!
【ゾンビ/モンスター】

もともとゾンビ映画ブロガーとして始動した自分ですが、年々ゾンビ映画鑑賞ペースは落ち続け、なんと昨年は片手で数えられる程度しか観ていないという大失態。
しかも、昨年の年間第4位に挙げた『新感染/ファイナル・エクスプレス』、その前日譚アニメ『ソウル・ステーション/パンデミック』、ベストセラーの原作を映像化したUKゾンビ大作『パンドラの少女』、2017年ベストゾンビ映画『サンズ・オブ・ザ・デッド』などなど、続々と劇場公開又はソフトスルーとなったため、ここで紹介できるゾンビ映画が一つしかないという始末。今年はもっとゾンビ映画観ます!

ということで、その唯一のゾンビ映画がこちらです。
『Granny of The Dead』は、その名のとおり、おばあちゃんがゾンビ化する「祖母・オブ・ザ・デッド」です。
とりたてて面白いゾンビ映画ではありませんが、「ジュラシック・パーク」オマージュシーンだけは記憶に残っています。
レビューはこちら。

ゾンビ映画ではありませんが、『Mayhem』は、凶暴化ウィルスが蔓延するビル内で、すべてをウィルスのせいにできる特権を活かして上司をぶち殺しにいくという、斬新な設定のパンデミック系バイオレンス・コメディです。
「ウォーキング・デッド」のスティーヴン・ユアンと、「ザ・ベビーシッター」のサマーラ・ウェイビングが出演しているのも見どころの一つです。
今年の未体験ゾーンにて、「Z inc./ゼット・インク」の邦題で、1月6日から公開が決定してます。
レビューはこちら。

クリーチャー系のホラーで圧倒的なインパクトを放つ怪作『The Void』も、やはり未体験ゾーンにて、「ザ・ヴォイド」の邦題で1月13日から公開が決定しています。
ここ近年では類を見ない凶悪かつ醜悪なクリーチャーが登場する、凄まじく禍々しい作品です。
「遊星からの物体X」を代表とするアナログクリーチャーホラーファンには大好物の作品です。
レビューはこちら。
【スラッシャー・バイオレンス】

近年、コテコテのスラッシャーがいまひとつ振るわない中、まさかの号泣必至メタスラッシャー『ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ』や、NETFLIX映画『ザ・ベビーシッター』など、コテコテスラッシャーの特性を逆手に取った新たなスラッシャーの秀作が登場しています。
また、バイオレンス作品についても、コテコテの人体破壊映画が乏しかった反面、独特のノリや雰囲気で印象付けられた作品もちらほらありました。

『Letherface』は、「屋敷女」「リヴィッド」のモーリー&バスティロコンビが、「悪魔のいけにえ」の前日譚を描くということで、一体どんなに凶暴なスラッシャーになるのかワクワクしていましたが、蓋を開けてみると、特に見栄えのしないごく平凡なスラッシャーに収まってしまっていました。
年内の劇場公開が決定しているようですが、正直あまりオススメできない残念な作品です。
レビューはこちら。

これは本当に酷い。2017年のワースト映画第2位に挙げた『The Ice Cream Truck』は、アイスクリームトラックの兄ちゃんがゆるーく殺人を続ける、本当にしょうもないスラッシャーです。
本題である殺人事件よりも、人妻と若者が不倫に至るまでの工程に時間が費やされた駄作です。
レビューはこちら。

一方、2017年の大当たりホラー『Better Watch Out』は、まだこのやり方があったか!とホラー映画作家及びファンを唸らせた、2017年最高のホラー映画です。
劇場公開又はソフトスルーが決まった暁には、できるだけ前情報をシャットアウトして鑑賞されることをオススメします。きっとびっくりされること間違いありません。
レビューはこちら。

『Happy Hunting』は、『マニアック2000』系統の人狩りゲーム系バイオレンス・スリラーです。
人狩り記念日で町興しを狙うレッドネックたちが、無防備で逃げる主人公を蹂躙しますが、ハンターよりもアルコール切れに追い詰められる設定が印象的です。
2月に『ハンティング No,1』の邦題でソフトスルーが決定しているようです。
レビューはこちら。

『Killing Ground』も、同じくマンハント系のオージーホラーです。
世界の殺人鬼オーストラリア代表のミック・テイラーは出演していませんが、度を超えた田舎親父が登場して、罪なき常識人が容赦なき洗礼を受けてしまいます。
地味ながらにショッキングな本作は、未体験ゾーンにて『キリング・グラウンド』の邦題で、1月9日より公開予定となっています。
レビューはこちら。

『68 Kill』は、暴力・SEX・切り株が満載の6転8転バイオレンスムービーです。
『Excision』のアナリン・マッコードと、『ザ・ヴァンパイア/残酷な牙を持つ少女』のシェイラ・バンドの共演も見どころの、楽しい楽しい作品です。
こちらも未体験ゾーンにて『68 キル』の邦題で、1月6日より公開が決定しています。
レビューはこちら。

『Hounds of Love』は、独特の雰囲気で、2017年最も印象的なバイオレンス映画でした。
艶かしく歪んだ愛の世界に引き込まれる、女子監禁映画です。言葉でうまく伝えることは難しく、あの独特な空気感を実際に体験してもらいたいです。
ラストシーンのなんとも言えない爽快感も印象的です。
なんとこちらも未体験ゾーンにて『アニマルズ/愛のケダモノ』の邦題で、2月6日より公開が決まっています。
凄いね、未体験ゾーン。
レビューはこちら。
【スーパーナチュラル】

スーパーナチュラル系の作品は、『アナベル/死霊人形の誕生』『バイバイマン』『フェブラリィ/悪霊館』など、ホラー映画の中では毎年劇場公開されやすいジャンルです。
ここでは、劇場公開に至らなかった(一部、2018年公開決定)3つの悪魔系スパナチュホラーを取り上げています。

『Johnny Frank Garret's Last Word』は、『Red White & Blue』などの傑作を放ち、私自身最も注目している監督の一人サイモン・ラムリー待望の新作です。
しかし、所々に良さはあるものの、実在の事件をベースにしているためもあってか、残念なことに平凡なスパナチュホラーに収まってしまっていました。
認知度はまだまだ低いサイモンラムリーですが、きっとそのうち旋風を巻き起こすと信じています。
レビューはこちら。

『The Devil's Candy』は、『ラブド・ワンズ』のショーン・バーン監督が満を持して発表した長編第2弾ですが、こちらも期待値を超えることはなく、残念な出来となっていました。
ヘビメタ親子がサタニックな災難に引きずり込まれるという物語ですが、『ラブド・ワンズ』のような爽快キチガイ感&人体破壊描写はほとんどありません。
レビューはこちら。

『A Dark Song』は、息子を亡くした母親が黒魔術長期日程コースを受講する、風変わりな作品です。
ひたすら地味な黒魔術修練の日々が続きますが、最後にひっくり返るオチが用意されています。
ヘンテコな作品ですが、とても印象に残る作品です。
本作はまたまた未体験ゾーンにて『ドント・イット』の邦題で、1月27日から公開が決定しています。
レビューはこちら。
【SF/アクション】

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『スパイダーマン/ホームカミング』、そして『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』と、2017年もSFアクション大作が大活躍の一年となりましたが、表舞台には出てこないローバジェットのSFアクション映画も大量に存在します。そのいくつかを、ここで取り上げています。

『Kill Switch』は、近未来が舞台のPOVアクションです。
壮絶な対人バイオレンスが繰り広げられた『ハードコア』に対して、本作は対ドローン戦闘機のアクションに限定されているので、大作感はあるけれど、いまひとつ盛り上がりに欠ける部分が否めません。
本作は2018年内の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。

『Mindgamers』は、人と人の脳をワイヤレスネットワークでつなぐシステムを題材とした、SFスリラーです。
大風呂敷を広げたものの、パルクールとヘンテコダンスしか共有されないという地味な出来栄え故か、日の目を見ない作品の一つです。
もしかしたら、まったく異なる邦題ですでにリリースされていて、気がついていないだけかも・・・?
レビューはこちら。

『Phoenix Forgotten』は、フェニックスライトを題材としたファウンドフッテージ系POVスリラーです。
たいそう期待値を膨らませていましたが、残念ながら中身は、最後の5分まで何も起きない退屈モキュメンタリーでした。
この作品については、これ以上語ることがありません。ソフトリリースされても、特に観る必要のない作品です。
レビューはこちら。

カルトファンを大いに唸らせた「スカイライン/征服」の正式続編『Skyline Beyond』は、「パージ・アナーキー」のフランク・グリロと、「ザ・レイド」のイコ・ウワイス&ヤヤン・ルヒアンが、エイリアンとガチの肉弾戦を繰り広げるぶっ飛び続編となっています。
個人的には前作の雰囲気の方が好きですが、人類アベンジャーズ VS ハイテクエイリアンのガチバトルなど、この作品でしか観ることができません。
レビューはこちら。

最後は、3月に「ヴァレリアン/千の惑星の救世主」の邦題でめでたく劇場公開が決定した、「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン流ゆるゆるスペオペ『Valerian and The City of Thousand Planets』です。
気軽でゆるくて非常にクセになる作品であり、賛否両論ありますが、私自身としては何度も観返したくなるほど大好きな作品です。
レビューはこちら。
【サスペンス・スリラー】

2017年はこのジャンルの作品を鑑賞することが多かった気がします。
ヒッチコック映画風のクラシックな作品あり、圧倒的に美しいビジュアルが印象的な作品あり、痛々しいほどに切なくほろ苦い青春スリラーあり、多くの良作が誕生した1年だったと思います。

ゴア・ヴァービンスキー監督の新作『A Cure For Welness』は、圧倒的な美術に彩られた上質のミステリーです。
ストーリーにそれほど目新しさはありませんが、とにかく雰囲気が良く、長尺を飽きさせない作品となっています。
美女の鰻まみれと、デイン・デハーンが責められる様を拝めるだけでも価値のある作品です。
本作は『キュア/禁断の隔離病棟』の邦題で、1月17日からソフトスルーが決まっています。
レビューはこちら。

『Wind River』は、『最後の追跡』『ボーダーライン』の名脚本家テイラー・シェリダンが手がけた長編スリラーであり、オスカー候補の呼び声も高い作品です。
ネイティブ・アメリカン居留地で起きた陰惨な事件を描く本作は、胸にずっしりと重く響き渡る、極寒のクライムサスペンスとなっています。
レビューはこちら。

『Super Dark Times』は、その衝撃的な内容から、SNSなどを中心に徐々に存在が広まっている青春スリラーの秀作です。
痛々しいほど繊細でやり切れない、非常にエモーショナルなスリラーであり、ラストシーンを観た後はしばらく呆然としてしまうこと必至です。
本作は『ぼくらと、ぼくらの闇』の邦題で、年明け早々にNETFLIXでの配信が決定しています。
レビューはこちら。

『Panic』は、現代版『裏窓』と称され、往年のヒッチコック映画を思わせるクラシカルな良質スリラーです。
極めてシンプルな物語ですが、パニック障害を抱える主人公が、正義の枠を超えて病質的に行動する危うさが、大きな見どころの一つとなっています。
劇場公開予定はありませんが、どこかで日の目を見てほしい作品です。
レビューはこちら。

『Bad Day For The Cut』も、『Panic』同様に、ごく普通の人間が突然窮地に立たされた時、闇業界の人達よりも度を超えた行動に身を委ねる、地味ながらにハードボイルドな作品です。
根暗な物語を、軽快なアイリッシュフォークで奏でるギャップと、現実的かつドライな暴力表現が印象的な佳作です。
レビューはこちら。

『Mother!』は、突然の劇場公開中止騒動で話題となった、ダーレン・アロノフスキー監督の新作です。
設定一発勝負のワンシチュエーション不条理ドラマであり、主人公のジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデムが演じている役どころがわかってしまえばそれまでなのですが、後半で勃発する家内戦争は極度のカオス状態で見応えがあります。
レビューはこちら。
【ドラマ】

毎年素晴らしい作品に出会うドラマ部門。ドラマといってもあまりに幅広すぎるので、ハートウォーミングなものからアブノーマルなものまで、様々な状況のもとに人間心理が描かれた作品を取り上げています。
2017年の年間ベスト4位に挙げた作品や、年間ベスト10候補に挙がった作品も含まれています。ほとんど傑作です。

『A Ghost Story』は、多くの方が年間ベストに挙げている傑作です。
時の狭間に取り残された地縛霊の諸行無常の物語であり、白い布切れ1枚かぶった幽霊の姿が印象的なアート風ドラマです。
批評家・観客ともにすこぶる評判が良く、賞レースにも絡んできそうです。
また、2018年内の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。

『 The Book of Henry』は、『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレヴォロウ監督の新作で、前半のハートウォーミングな家族ドラマから、後半は一転してスリル溢れるクライムサスペンスに様変わりするぶっ飛んだ作品です。
世間的には賛否両論分かれていますが、私自身はとてもお気に入りの作品です。
劇場公開予定は今のところ未定のようです。
レビューはこちら。

『It Comes At Night』は、不穏な怪作『Krisha』で衝撃デビューを果たしたエドワード・シュルツ監督の長編第2弾です。
人間の心の内を抉る監督お得意の手腕は、本作でも発揮され、確かなクオリティが確立されていますが、『Krisha』と比べると爆発力は乏しく、落ち着いた作品だった印象です。
本作は2018年の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。

さて、その『Krisha』ですが、昨年の作品ではないものの、あまりに衝撃的かつ印象的な作品だったので、加えて取り上げておきます。
「この映画、何かおかしい!」と思わせる見事な導入部から、不穏が加速し爆発に至るまでを、映像と音で構築された不協和音で包み込んだ、稀に見る凄まじいパワーに満ちた作品です。
レビューはこちら。

2017年最強のドラマにして、年間ベスト第4位に挙げた『Raw』は、これまでに体験したことのない非常に刺激的な問題作です。とにかく凄い。
ベジタリアン少女が、徐々にカニバリズムに覚醒していく物語であり、少女が大人=獣に成長する瞬間は、凄まじすぎて思わず「あぁっ」「うへぇっ」と声をあげてしまいます。
2月2日から『RAW/少女のめざめ』の邦題で劇場公開が決定しており、2018年の必見作の一つです。
レビューはこちら。
【その他】

最後は、必ず毎年2〜3作品は誕生するジャンル分け不能の作品で締めます。
斬新で風変わり、良くも悪くも唯一無二の作品なので、いつもインパクトの強い作品ばかりがここに振り分けられますが、今年は見事に良作と駄作に分かれました。

『Dave Made A Maze』は、クラフトワークの大迷宮でてんやわんやが繰り広げられる、前代未聞のダンボール迷路ファンタジーです。こんなの観たことありません。
舞台・衣装から飛び散る鮮血に至るまで、すべてダンボールや布切れを使用したクラフトワークで構成されており、斬新なアイディアと手間暇かけたスタッフの頑張りがストレートに伝わってくる秀作です。本当に面白い作品です。
レビューはこちら。

最後にこれを持ってきてしまって後悔していますが、2017年ワーストぶっちぎり第1位にして、文字通りのクソ映画だったのが『Kuso』です。
フライング・ロータスが初監督した「史上最もグロい映画」だの「史上最強のウンコ映画」だの、前評判が凄かったのでちょっと期待していましたが、大してグロくもなければ、ウンコもそれほど出てきません。
ウンコ映画にとって大変失礼な駄作です。
レビューはこちら。
てなわけで、全31作品にとどまりましたが、傑作・秀作が多かった印象です。
2018年は早々から、トーマス・アルフレッドソン監督の新作『The Snowman』や、キャスリン・ビグロー監督の新作『デトロイト』に始まり、『キングスマン』『ジュラシック・ワールド』『Mr.インクレディブル』『シュガーラッシュ』の続編や、『ミッション・インポッシブル』『メイズランナー』のシリーズ最新作などなど、大作が目白押しのラインナップとなっていますが、当ブログではもう少しマイナーなB級映画を中心に、いつも通りちまちまと更新していきたいと思っています。
それでは、2018年も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします!
ゾンビ映画、もっと観ます!
【2017年・未公開映画ベスト10】

1位 RAW
2位 Better Watch Out
3位 Valerian and The City of a Thousand Planets
4位 A Ghost Story
5位 Super Dark Times
6位 Dave Made A Maze
7位 Panic
8位 The Book of Henry
9位 Wind River
10位 Hounds of Love
2018年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、今年も新年一発目の記事は、昨年に鑑賞した未公開映画の総まとめです。
すでに公開が決定している作品も含めて、全31作品をまとめてみました。
それでは早速、いってみましょう!
【ゾンビ/モンスター】
もともとゾンビ映画ブロガーとして始動した自分ですが、年々ゾンビ映画鑑賞ペースは落ち続け、なんと昨年は片手で数えられる程度しか観ていないという大失態。
しかも、昨年の年間第4位に挙げた『新感染/ファイナル・エクスプレス』、その前日譚アニメ『ソウル・ステーション/パンデミック』、ベストセラーの原作を映像化したUKゾンビ大作『パンドラの少女』、2017年ベストゾンビ映画『サンズ・オブ・ザ・デッド』などなど、続々と劇場公開又はソフトスルーとなったため、ここで紹介できるゾンビ映画が一つしかないという始末。今年はもっとゾンビ映画観ます!
ということで、その唯一のゾンビ映画がこちらです。
『Granny of The Dead』は、その名のとおり、おばあちゃんがゾンビ化する「祖母・オブ・ザ・デッド」です。
とりたてて面白いゾンビ映画ではありませんが、「ジュラシック・パーク」オマージュシーンだけは記憶に残っています。
レビューはこちら。
ゾンビ映画ではありませんが、『Mayhem』は、凶暴化ウィルスが蔓延するビル内で、すべてをウィルスのせいにできる特権を活かして上司をぶち殺しにいくという、斬新な設定のパンデミック系バイオレンス・コメディです。
「ウォーキング・デッド」のスティーヴン・ユアンと、「ザ・ベビーシッター」のサマーラ・ウェイビングが出演しているのも見どころの一つです。
今年の未体験ゾーンにて、「Z inc./ゼット・インク」の邦題で、1月6日から公開が決定してます。
レビューはこちら。
クリーチャー系のホラーで圧倒的なインパクトを放つ怪作『The Void』も、やはり未体験ゾーンにて、「ザ・ヴォイド」の邦題で1月13日から公開が決定しています。
ここ近年では類を見ない凶悪かつ醜悪なクリーチャーが登場する、凄まじく禍々しい作品です。
「遊星からの物体X」を代表とするアナログクリーチャーホラーファンには大好物の作品です。
レビューはこちら。
【スラッシャー・バイオレンス】
近年、コテコテのスラッシャーがいまひとつ振るわない中、まさかの号泣必至メタスラッシャー『ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ』や、NETFLIX映画『ザ・ベビーシッター』など、コテコテスラッシャーの特性を逆手に取った新たなスラッシャーの秀作が登場しています。
また、バイオレンス作品についても、コテコテの人体破壊映画が乏しかった反面、独特のノリや雰囲気で印象付けられた作品もちらほらありました。
『Letherface』は、「屋敷女」「リヴィッド」のモーリー&バスティロコンビが、「悪魔のいけにえ」の前日譚を描くということで、一体どんなに凶暴なスラッシャーになるのかワクワクしていましたが、蓋を開けてみると、特に見栄えのしないごく平凡なスラッシャーに収まってしまっていました。
年内の劇場公開が決定しているようですが、正直あまりオススメできない残念な作品です。
レビューはこちら。
これは本当に酷い。2017年のワースト映画第2位に挙げた『The Ice Cream Truck』は、アイスクリームトラックの兄ちゃんがゆるーく殺人を続ける、本当にしょうもないスラッシャーです。
本題である殺人事件よりも、人妻と若者が不倫に至るまでの工程に時間が費やされた駄作です。
レビューはこちら。
一方、2017年の大当たりホラー『Better Watch Out』は、まだこのやり方があったか!とホラー映画作家及びファンを唸らせた、2017年最高のホラー映画です。
劇場公開又はソフトスルーが決まった暁には、できるだけ前情報をシャットアウトして鑑賞されることをオススメします。きっとびっくりされること間違いありません。
レビューはこちら。
『Happy Hunting』は、『マニアック2000』系統の人狩りゲーム系バイオレンス・スリラーです。
人狩り記念日で町興しを狙うレッドネックたちが、無防備で逃げる主人公を蹂躙しますが、ハンターよりもアルコール切れに追い詰められる設定が印象的です。
2月に『ハンティング No,1』の邦題でソフトスルーが決定しているようです。
レビューはこちら。
『Killing Ground』も、同じくマンハント系のオージーホラーです。
世界の殺人鬼オーストラリア代表のミック・テイラーは出演していませんが、度を超えた田舎親父が登場して、罪なき常識人が容赦なき洗礼を受けてしまいます。
地味ながらにショッキングな本作は、未体験ゾーンにて『キリング・グラウンド』の邦題で、1月9日より公開予定となっています。
レビューはこちら。
『68 Kill』は、暴力・SEX・切り株が満載の6転8転バイオレンスムービーです。
『Excision』のアナリン・マッコードと、『ザ・ヴァンパイア/残酷な牙を持つ少女』のシェイラ・バンドの共演も見どころの、楽しい楽しい作品です。
こちらも未体験ゾーンにて『68 キル』の邦題で、1月6日より公開が決定しています。
レビューはこちら。
『Hounds of Love』は、独特の雰囲気で、2017年最も印象的なバイオレンス映画でした。
艶かしく歪んだ愛の世界に引き込まれる、女子監禁映画です。言葉でうまく伝えることは難しく、あの独特な空気感を実際に体験してもらいたいです。
ラストシーンのなんとも言えない爽快感も印象的です。
なんとこちらも未体験ゾーンにて『アニマルズ/愛のケダモノ』の邦題で、2月6日より公開が決まっています。
凄いね、未体験ゾーン。
レビューはこちら。
【スーパーナチュラル】
スーパーナチュラル系の作品は、『アナベル/死霊人形の誕生』『バイバイマン』『フェブラリィ/悪霊館』など、ホラー映画の中では毎年劇場公開されやすいジャンルです。
ここでは、劇場公開に至らなかった(一部、2018年公開決定)3つの悪魔系スパナチュホラーを取り上げています。
『Johnny Frank Garret's Last Word』は、『Red White & Blue』などの傑作を放ち、私自身最も注目している監督の一人サイモン・ラムリー待望の新作です。
しかし、所々に良さはあるものの、実在の事件をベースにしているためもあってか、残念なことに平凡なスパナチュホラーに収まってしまっていました。
認知度はまだまだ低いサイモンラムリーですが、きっとそのうち旋風を巻き起こすと信じています。
レビューはこちら。
『The Devil's Candy』は、『ラブド・ワンズ』のショーン・バーン監督が満を持して発表した長編第2弾ですが、こちらも期待値を超えることはなく、残念な出来となっていました。
ヘビメタ親子がサタニックな災難に引きずり込まれるという物語ですが、『ラブド・ワンズ』のような爽快キチガイ感&人体破壊描写はほとんどありません。
レビューはこちら。
『A Dark Song』は、息子を亡くした母親が黒魔術長期日程コースを受講する、風変わりな作品です。
ひたすら地味な黒魔術修練の日々が続きますが、最後にひっくり返るオチが用意されています。
ヘンテコな作品ですが、とても印象に残る作品です。
本作はまたまた未体験ゾーンにて『ドント・イット』の邦題で、1月27日から公開が決定しています。
レビューはこちら。
【SF/アクション】
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『スパイダーマン/ホームカミング』、そして『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』と、2017年もSFアクション大作が大活躍の一年となりましたが、表舞台には出てこないローバジェットのSFアクション映画も大量に存在します。そのいくつかを、ここで取り上げています。
『Kill Switch』は、近未来が舞台のPOVアクションです。
壮絶な対人バイオレンスが繰り広げられた『ハードコア』に対して、本作は対ドローン戦闘機のアクションに限定されているので、大作感はあるけれど、いまひとつ盛り上がりに欠ける部分が否めません。
本作は2018年内の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。
『Mindgamers』は、人と人の脳をワイヤレスネットワークでつなぐシステムを題材とした、SFスリラーです。
大風呂敷を広げたものの、パルクールとヘンテコダンスしか共有されないという地味な出来栄え故か、日の目を見ない作品の一つです。
もしかしたら、まったく異なる邦題ですでにリリースされていて、気がついていないだけかも・・・?
レビューはこちら。
『Phoenix Forgotten』は、フェニックスライトを題材としたファウンドフッテージ系POVスリラーです。
たいそう期待値を膨らませていましたが、残念ながら中身は、最後の5分まで何も起きない退屈モキュメンタリーでした。
この作品については、これ以上語ることがありません。ソフトリリースされても、特に観る必要のない作品です。
レビューはこちら。
カルトファンを大いに唸らせた「スカイライン/征服」の正式続編『Skyline Beyond』は、「パージ・アナーキー」のフランク・グリロと、「ザ・レイド」のイコ・ウワイス&ヤヤン・ルヒアンが、エイリアンとガチの肉弾戦を繰り広げるぶっ飛び続編となっています。
個人的には前作の雰囲気の方が好きですが、人類アベンジャーズ VS ハイテクエイリアンのガチバトルなど、この作品でしか観ることができません。
レビューはこちら。
最後は、3月に「ヴァレリアン/千の惑星の救世主」の邦題でめでたく劇場公開が決定した、「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン流ゆるゆるスペオペ『Valerian and The City of Thousand Planets』です。
気軽でゆるくて非常にクセになる作品であり、賛否両論ありますが、私自身としては何度も観返したくなるほど大好きな作品です。
レビューはこちら。
【サスペンス・スリラー】
2017年はこのジャンルの作品を鑑賞することが多かった気がします。
ヒッチコック映画風のクラシックな作品あり、圧倒的に美しいビジュアルが印象的な作品あり、痛々しいほどに切なくほろ苦い青春スリラーあり、多くの良作が誕生した1年だったと思います。
ゴア・ヴァービンスキー監督の新作『A Cure For Welness』は、圧倒的な美術に彩られた上質のミステリーです。
ストーリーにそれほど目新しさはありませんが、とにかく雰囲気が良く、長尺を飽きさせない作品となっています。
美女の鰻まみれと、デイン・デハーンが責められる様を拝めるだけでも価値のある作品です。
本作は『キュア/禁断の隔離病棟』の邦題で、1月17日からソフトスルーが決まっています。
レビューはこちら。
『Wind River』は、『最後の追跡』『ボーダーライン』の名脚本家テイラー・シェリダンが手がけた長編スリラーであり、オスカー候補の呼び声も高い作品です。
ネイティブ・アメリカン居留地で起きた陰惨な事件を描く本作は、胸にずっしりと重く響き渡る、極寒のクライムサスペンスとなっています。
レビューはこちら。
『Super Dark Times』は、その衝撃的な内容から、SNSなどを中心に徐々に存在が広まっている青春スリラーの秀作です。
痛々しいほど繊細でやり切れない、非常にエモーショナルなスリラーであり、ラストシーンを観た後はしばらく呆然としてしまうこと必至です。
本作は『ぼくらと、ぼくらの闇』の邦題で、年明け早々にNETFLIXでの配信が決定しています。
レビューはこちら。
『Panic』は、現代版『裏窓』と称され、往年のヒッチコック映画を思わせるクラシカルな良質スリラーです。
極めてシンプルな物語ですが、パニック障害を抱える主人公が、正義の枠を超えて病質的に行動する危うさが、大きな見どころの一つとなっています。
劇場公開予定はありませんが、どこかで日の目を見てほしい作品です。
レビューはこちら。
『Bad Day For The Cut』も、『Panic』同様に、ごく普通の人間が突然窮地に立たされた時、闇業界の人達よりも度を超えた行動に身を委ねる、地味ながらにハードボイルドな作品です。
根暗な物語を、軽快なアイリッシュフォークで奏でるギャップと、現実的かつドライな暴力表現が印象的な佳作です。
レビューはこちら。
『Mother!』は、突然の劇場公開中止騒動で話題となった、ダーレン・アロノフスキー監督の新作です。
設定一発勝負のワンシチュエーション不条理ドラマであり、主人公のジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデムが演じている役どころがわかってしまえばそれまでなのですが、後半で勃発する家内戦争は極度のカオス状態で見応えがあります。
レビューはこちら。
【ドラマ】
毎年素晴らしい作品に出会うドラマ部門。ドラマといってもあまりに幅広すぎるので、ハートウォーミングなものからアブノーマルなものまで、様々な状況のもとに人間心理が描かれた作品を取り上げています。
2017年の年間ベスト4位に挙げた作品や、年間ベスト10候補に挙がった作品も含まれています。ほとんど傑作です。
『A Ghost Story』は、多くの方が年間ベストに挙げている傑作です。
時の狭間に取り残された地縛霊の諸行無常の物語であり、白い布切れ1枚かぶった幽霊の姿が印象的なアート風ドラマです。
批評家・観客ともにすこぶる評判が良く、賞レースにも絡んできそうです。
また、2018年内の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。
『 The Book of Henry』は、『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレヴォロウ監督の新作で、前半のハートウォーミングな家族ドラマから、後半は一転してスリル溢れるクライムサスペンスに様変わりするぶっ飛んだ作品です。
世間的には賛否両論分かれていますが、私自身はとてもお気に入りの作品です。
劇場公開予定は今のところ未定のようです。
レビューはこちら。
『It Comes At Night』は、不穏な怪作『Krisha』で衝撃デビューを果たしたエドワード・シュルツ監督の長編第2弾です。
人間の心の内を抉る監督お得意の手腕は、本作でも発揮され、確かなクオリティが確立されていますが、『Krisha』と比べると爆発力は乏しく、落ち着いた作品だった印象です。
本作は2018年の劇場公開が決定しているようです。
レビューはこちら。
さて、その『Krisha』ですが、昨年の作品ではないものの、あまりに衝撃的かつ印象的な作品だったので、加えて取り上げておきます。
「この映画、何かおかしい!」と思わせる見事な導入部から、不穏が加速し爆発に至るまでを、映像と音で構築された不協和音で包み込んだ、稀に見る凄まじいパワーに満ちた作品です。
レビューはこちら。
2017年最強のドラマにして、年間ベスト第4位に挙げた『Raw』は、これまでに体験したことのない非常に刺激的な問題作です。とにかく凄い。
ベジタリアン少女が、徐々にカニバリズムに覚醒していく物語であり、少女が大人=獣に成長する瞬間は、凄まじすぎて思わず「あぁっ」「うへぇっ」と声をあげてしまいます。
2月2日から『RAW/少女のめざめ』の邦題で劇場公開が決定しており、2018年の必見作の一つです。
レビューはこちら。
【その他】
最後は、必ず毎年2〜3作品は誕生するジャンル分け不能の作品で締めます。
斬新で風変わり、良くも悪くも唯一無二の作品なので、いつもインパクトの強い作品ばかりがここに振り分けられますが、今年は見事に良作と駄作に分かれました。
『Dave Made A Maze』は、クラフトワークの大迷宮でてんやわんやが繰り広げられる、前代未聞のダンボール迷路ファンタジーです。こんなの観たことありません。
舞台・衣装から飛び散る鮮血に至るまで、すべてダンボールや布切れを使用したクラフトワークで構成されており、斬新なアイディアと手間暇かけたスタッフの頑張りがストレートに伝わってくる秀作です。本当に面白い作品です。
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最後にこれを持ってきてしまって後悔していますが、2017年ワーストぶっちぎり第1位にして、文字通りのクソ映画だったのが『Kuso』です。
フライング・ロータスが初監督した「史上最もグロい映画」だの「史上最強のウンコ映画」だの、前評判が凄かったのでちょっと期待していましたが、大してグロくもなければ、ウンコもそれほど出てきません。
ウンコ映画にとって大変失礼な駄作です。
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てなわけで、全31作品にとどまりましたが、傑作・秀作が多かった印象です。
2018年は早々から、トーマス・アルフレッドソン監督の新作『The Snowman』や、キャスリン・ビグロー監督の新作『デトロイト』に始まり、『キングスマン』『ジュラシック・ワールド』『Mr.インクレディブル』『シュガーラッシュ』の続編や、『ミッション・インポッシブル』『メイズランナー』のシリーズ最新作などなど、大作が目白押しのラインナップとなっていますが、当ブログではもう少しマイナーなB級映画を中心に、いつも通りちまちまと更新していきたいと思っています。
それでは、2018年も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします!
ゾンビ映画、もっと観ます!
【2017年・未公開映画ベスト10】
1位 RAW
2位 Better Watch Out
3位 Valerian and The City of a Thousand Planets
4位 A Ghost Story
5位 Super Dark Times
6位 Dave Made A Maze
7位 Panic
8位 The Book of Henry
9位 Wind River
10位 Hounds of Love
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