【台北・福岡静哉】香港船籍のタンカー「ライトハウス・ウィンモア号」が東シナ海で石油精製品を北朝鮮船に移し替えたとされる問題で、タンカー所有会社「ウィンモア・シッピング」(中国・広東省)の関係者は2日、「台湾企業に数カ月前、貸し出した」と認めたうえで、「北朝鮮との貿易に使われるとは知らなかった」と弁明した。香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(電子版)の取材に答えた。
タンカーを昨年11月に摘発した韓国政府当局の説明によると、同タンカーを借りたのは台湾に拠点を置く「ビリオンズ・バンカー・グループ」。台湾当局は「同社の法人登記はマーシャル諸島にあり、台湾人の関与については調査中」としている。