みなさんこんにちは。会計的お仕事女子のあんがお送りするビットコイン、仮想通貨シリーズです。ブログを続けていくと、だんだんと身元がバレますね(;^_^Aあんとしては、お仕事ネタを生かせるので、いよいよ本領発揮かなと思っています。
さて、今回はビットコイン、仮想通貨投資で住宅ローンの繰り上げ返済を目指すことを考えてみましょう。住宅ローンの繰り上げ返済という目的がはっきりしているところが、ビットコイン・仮想通貨投資に向いていると考えたので、ちょっとまとめてみますね。それでは、よろしくお願いします。
住宅ローン繰り上げ返済資金を仮想通貨投資で狙うには
売却の目標収益額を設定
一番のメリットはこれになると思います。仮想通貨で損をする人の多くは暴騰したときに高掴みして、暴落したときに焦って売却してしまうパターンです。
目標額が決まっているので売却時を見誤る可能性が少なくなりますよね。住宅ローンの繰り上げ返済目標額に到達したときにビットコインなどの仮想通貨を売却すればいいのです。「まだ上がるかな~?」なんて欲を出し過ぎて売却時期を見逃すリスクも低くなりますね。利益確定の売りを躊躇なくできるということです。
ただし、注意していただきたいのが税金です。ちょっと前までは仮想通貨取引の収益には消費税がかかるだけだったそうですが、最近株式投資と同じように雑所得として扱われるようになりました。まぁ、投資ですから当たり前ですけどね。やっと制度が追い付いてきた感じです。
雑所得になった分、税率が上がります。仮想通貨を売却して利益確定をした場合、20万円以上の収益があれば確定申告が必要になり、住民税と所得税の納付がその後やってきます。
「儲かった分だけ全部ローンの繰り上げ返済に回そう!」というのは後で税金が払えなくなるので注意してください。より多く収益が上がるほど税率も上がります。大きく収益が出たときのほど気を付けるようにしてください。
完済を目標としない
投資収益の目標金額を設定するのであれば、別に住宅ローン完済を目標にしなくてもいいと思います。完済を目指すとなると金額が大きくなるからです。金額が大きくなると自然と投資金額も大きくならざるを得なくなりリスクが高くなります。
最近、住宅ローンを組まれる方で多いパターンが30代後半から40代前半ぐらいでマイホームをご購入され、35年ローンで返済をする形です。
住宅ローンはほぼ全て、返済年数の上限が35年間となっています。銀行は返済年数を短縮することは、繰り上げ返済などで簡単に受け付けてくれます。しかし、返済年数を後から伸ばすことはかなり難しいです。
それで、限度いっぱいの35年返済でローンを組み、「完済が定年退職となる60歳を越えるけれども、繰り上げ返済していこう!」という方が多いのです。
この定年退職60歳までに完済するためには、いくら繰り上げ返済すればいいのかを計算して、繰り上げ返済分をビットコインや仮想通貨投資の収益目標とするパターンが一番現実的ではないでしょうか。そうすることで、投資する金額も抑えられます。
モデルケースによる試算
住宅ローン返済をしている方は、60歳以降の返済に10~15年程残している方が多いと思います。ちょっとデータが古いですが、住宅金融支援機構のデータによると、2014年度の全国の住宅ローン利用額は、マンションと戸建ての平均で約2,300万円です。平均の借り入れ2,300万円の例でちょっと考えてみます。細かいと難しいのでざっくり計算しますね。年収は30代の平均年収450万円で考えてみましょう。
- 年収:額面450万円→控除後課税対象額約200万円
- 借入額2,300万円
- 35年ローン
- 35歳で契約し完済は70歳の予定
- フラット35金利:35年固定約1.3%
- 月々の返済:約60,000円
- ボーナス月の加算:約50,000円
- 総支払額:約2,800万円
- 1年間の支払額:約80万円
複利ですから支払いの後半になるほど元金の減る割合が多くなっていくのですけれども、ちょっと説明が難しくなるので1年間の支払額で均等割りします。
定年時に10年間分支払いを残しているわけですから、約800万円残っているはずです。この800万円を仮想通貨投資の売却の目安にするのです。
ただし、一度に800万円仮想通貨を売却し利益確定させてしまうと、給与の控除後課税額200万円と合わせて、1,000万円の年収となり、所得税が30%以上もかかってしまいます(;^_^Aちょっともったいないですよね。
会社からの給与と合算で計算されるところがポイントです。さらに住民税もかかってくるので仮想通貨投資の収益分以上に余力が必要となってきます。
数年で分割して繰り上げ返済
そこで、繰り上げ返済したい800万円を、数年かけて狙うのが経済的です。仮想通貨の投資はまだ不透明な部分もあるので、出来れば短期決戦したいですよね。そうなると3~5年くらいが現実的かなと思います。目標収益の額を下げられれば投資する金額も抑えられます。
計算しやすいように割り切れる4年間で考えます。800万を4年で割ると200万円です。200万の投資収益であれば、給与の控除後課税額と合計して年収約400万円で収まります。400万円であれば所得税率20%です。住民税は10%です。
確認のため所得税と住民税を再計算してみましょう。所得税と住民税も払って200万円残すためには投資収益が約280万円必要になります。
280万円と額面年収450万円の控除後課税額200万円を合わせると、480万円です。税率が変わるのは年収650万円以上からなので、所得税20%、住民税10%で変わりません。
以上のような計算から、先ほどのモデルケースの場合では1年間の仮想通貨投資収益の目標は約280万円となります。
280万円であれば10万円の投資で28倍で実現できます。28倍と言うとちょっと大きな数字に感じますが、ビットコインは2017年1月時点より約20倍、リップルは270倍、イーサリアムは約86倍となっています。仮想通貨投資の値上がりの仕方を考えると、28倍という数字は充分現実的な数字だと思います。リップルだったら1万円とちょっとの投資で実現できますね。
目標収益額まで仮想通貨を持ち続ける
また、仮想通貨は値動きが激しいので暴落するときもあります。しかし、しばらく待つと値上がりし、元の値段以上になることが多いです。初心者で失敗するパターンでで多いのが暴騰したときに買いう高掴みをして、暴落したときに慌てて売ってしまい、いわゆる損切をしてしまうことだそうです。暴落したときは逆に買い時と言えるでしょう。瞬間的な動きよりも全体的な動きを見て平均右肩上がりかどうかの判断をすることが大切になってくるでしょう。
収益目標額が決まっていて、仮想通貨の値動きの特徴をある程度知っていれば暴落しても慌てて売ることを回避できるかと思います。よく言われるガチホですね。
定期的な利益確定でリスクの回避
以上のパターンで運用していくと、最低でも1年に1回は利益確定することになると思います。値動きの激しい仮想通貨ですから、ある程度定期的に利益確定はしておいた方がリスク回避になるでしょう。
今話題の億り人になりたいのであれば、複利の利点を最大に活用して、収益をすべて仮想通貨に再投入し続けるかガチホし続けることになると思うのですが、住宅ローンの繰り上げ返済を狙うのであれば、そこまでする必要はないと思います。
また、相場によっては、先ほどのモデルケースの280万円に収益が達しないかもしれません。でも、繰り上げ返済を1年に1回できるだけでも十分ですよね。数年間ローンの期間が短縮するだけでも、十分家計に余裕が出るはずです。
仮想通貨投資で住宅ローン繰り上げ返済をするときの注意
最初の返済計画は変更しない
住宅ローンを組んだ時点で、しっかり返済計画を立てているはずですから、その予定は崩さないほうがいいと思います。仮想通貨投資の収益をあてにして返済計画を変更してしまうと、万が一仮想通貨投資で思うような収益があげられなかったときに、リスクが高まります。
先ほども書きましたが億り人を目指すわけではないのです。冷静な視点を持ち続けましょう。
完済は目指さない、あくまでも余剰資金で運用する
私も今回少額を仮想通貨に投資してみましたが、あくまでも余剰資金で運用しています。「完済を目指して一発逆転!」なんてことを目指すのはリスクが高過ぎますよ!完済を目指すと、投入資金が膨れ上がります。そうなると万が一投資が上手くいかなかったときに、住宅ローンの返済さえ滞ることになりかねません。無理は禁物です。
繰り上げ返済のためにコツコツ貯めている資金を投入するのもやめましょう。仮想通貨の収益が目標額に行かなくても、繰り上げ返済資金と合算すれば十分返済期間を短縮できるはずです。
あくまでも補助的な扱いで仮想通貨投資をするほうがいいと思います。
FXには絶対に手を出さない!
仮想通貨も最近FXが出来るようになりました。しかしFXはレバレッジという仕組みで手持ちの資金以上の買いが出来てしまいます。
手持ちの資金以上で買いを行った場合、損失が出たときには借金となります。人生棒に振りますよ!
手持ちの資金の現物のみで取引すれば、損失があったとしても投入した金額を失うところで歯止めがかかります。また、手持ちの資金以上で運用すると収益が出たとしても、それにかかる税金が予想より高額になってしまったりすることもあります。収益が出たはいいけど、使ってしまって予想より高額の税金が払えないなんてことになりかねません。
身の丈以上の取引はやはりリスクが高過ぎますので、避けておいた方が無難です。
迷っているなら口座だけでも持っておくべき!
価格が大きく変動する可能性のある仮想通貨ですから、「買いたい!」と思たらすぐに買えるように準備はしておいた方がいいですよ。値動きのチャートだけ様子見していて「安くなってきたから買いたいな」というときが来るかもしれません。
仮想通貨を買うためには取引所に口座を開設する必要があります。口座開設し実際に取引を開始するためには、本人確認の書類(免許証などの写し)のネット経由での送付などの手続きが必要です。
数日間~数週間は待たされることもあります。
私も口座を作って少額の投資をしてみましたが、意外と時間がかかりました。「買いたい!」と思ったときにすぐに動けるように、口座開設だけはして様子を見るというのもいい手だと思います。
現在有名な取引所としては…
などがあげられると思います。取引所は大事なお金を預けるのですから、信頼性の高いところを選びましょう。
ちなみに上記の取引所の詳細をまとめた記事がありますので、よかったら参考にしてください。
さて、今日は住宅ローンの繰り上げ返済をビットコイン・仮想通貨投資で目指すというご提案をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
先ほどからしつこく言っていますが、無理は禁物です。しかし、超低金利時代ですから銀行に預けるだけの資産運用も、ちょっともったいない気がしますしね。
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。