行政書士開業までの流れと手順
①行政書士登録申請書や入会届等を入手し、必要書類を集める
②事務所の場所を決める
③事務所の名前を決める
④電話等の通信設備を整える
⑤パソコンやデスクなど必要な備品を揃える
⑥職印を作る
⑦ホームページを用意する
⑧行政書士会登録申請書類等に記入し、必要書類と共に提出する
⑨名刺を作る
⑩事務所調査
⑪登録通知
⑫新入会員登録証交付式
⑬表札を作る
⑭開業届を税務署に提出する
⑮事業用口座を銀行に開設する
上記がおおまかな開業までの流れです。
意外と時間がかかりますので、希望する開業日があれば早めに動き出したほうが良いです。
特に平日仕事がある人は時間がかかります。
余裕をもったスケジュールで進めていきましょう。
開業の手順
開業の手順は上記の流れの通りに準備して頂いて問題ないと思います。
前半の①~⑧までは登録申請までの手順
後半の⑨~⑮までは申請後の手順となっています。
①行政書士登録申請書や入会届等を入手し、必要書類を集める
まずは所属を希望する単位会(都道府県の行政書士会)の登録申請書や入会届を入手しましょう。
そして申請書や手引きを見て、具体的な要件や必要書類などを確認します。
②事務所の場所を決める
事務所の場所を決めます。
自宅で開業するのか、賃貸オフィスで開業するのかといったことです。
この時も単位会の申請書や手引きを見て、希望する場所が要件として認められるか確認してください。
登録申請書に事務所の所在地などを記入する必要がありますし、事務所が決まらないと進まない作業もあるので早めに決めるべき事項です。
関連ページ 行政書士を開業するのは自宅?賃貸?
③事務所の名前を決める
事務所の名前を決めます。
○○行政書士事務所
行政書士○○事務所
といった事務所名です。
事務所名も登録申請書の記入事項です。
開業において一番大事な事柄だと思いますので、じっくりと考えてください。
関連ページ 【行政書士開業】事務所名の付け方
④電話等の通信設備を整える
電話やFAX、インターネットなどの通信設備を整えます。
行政書士業務に必須の環境ですね。
これらも登録申請書の記入事項です。
メールアドレスの記入欄もあるのでアドレスも入手しておきましょう。
関連ページ 【行政書士開業に必要なもの】通信設備
⑤パソコンやデスクなど必要な備品を揃える
パソコンやデスクなども開業に必要です。
その他にもプリンター、書庫、応接セットなどなど。
関連ページ 【行政書士開業の備品】準備すべきものとは?
⑥職印を作る
職印とは行政書士の印鑑のことです。
これも必ず作らなければなりません。
職印の大きさや作成する時期は各単位会によって違いますので必ず確認してください。
関連ページ 【行政書士の職印(印鑑)】作成方法
⑦ホームページを用意する
ホームページは必ず用意しなければならないものではありません。
しかし、入会届にURLの記入欄がある単位会もあります。
ホームページを用意しようと考えている人で、所属する単位会の入会届にURLの記入欄がある場合は早めに作成した方がいいです。
関連ページ 行政書士開業のホームページ作成
⑧行政書士会登録申請書類等に記入し必要書類と共に提出する
①~⑦までの準備が出来たら登録申請書などに記入します。
事務所の案内図や平面図などが必要な場合もあります。
登録申請書に記入したら必要書類と一緒に単位会へ提出します。
登録は申請書を提出してから1~3ヶ月ほどで完了します。
関連ページ 行政書士会に登録申請しよう
⑨名刺を作る
登録申請書を提出したら次は名刺を作ります。
登録申請してから登録までは時間があるので、その間に作成してしまいましょう。
関連ページ 成功する行政書士の名刺
⑩事務所調査
登録申請をしてから、しばらくすると所属する単位会の支部から事務所調査を受けます。
登録申請書の記入事項と一致しているか
行政書士事務所として適しているか
といったことが調査されます。
関連ページ 行政書士開業の事務所調査とは
⑪登録通知
登録申請書を提出してから1~3ヶ月ほどで登録通知がきます。
通知書と一緒に新入会員登録証交付式と研修会の案内が届きます。
⑫新入会員登録証交付式
新入会員登録証交付式では登録証や徽章(バッジ)などが交付されます。
これで晴れて行政書士となります。
関連ページ 行政書士の新入会員登録証交付式
⑬表札を作る
事務所に設置する表札を作ります。
表札を掲示することは「行政書士法施行規則」にも記載されています。
関連ページ 【行政書士開業】事務所の表札を作ろう
⑭開業届を税務署に提出する
事務所の地域を所轄する税務署に開業届を提出します。
同時に青色申告の承認申請もしましょう。
関連ページ 行政書士事務所の開業届
⑮事業用口座を銀行に開設する
プライベート用の銀行口座とは別に事務所用の口座を作りましょう。
開業すると顧客との金銭のやりとりが多くなりますので分けておいた方が良いです。
関連ページ 【行政書士開業】銀行口座を開設しよう
準備と並行して実務の勉強をする
上記の開業準備と並行して、行政書士業務の実務についても勉強を始めましょう。
行政書士試験は実務とはかけ離れた試験内容となっているので、試験に合格したからといってすぐに実務をこなせるわけではありません。
司法試験のように研修時期があるわけでもないです。
実務については自分で学んでいかなければなりません。
どうやって学んでいくかというと、本や専門書を読んだりセミナーに参加したり色々ありますが、1番効率よくレベルアップできるのは予備校が実施している実務講座です。
体系的に一般的な行政書士業務が一気に学べます。
開業してから実務の勉強を始めるのではなく、開業後すぐに実務がこなせるように今から準備していきましょう。
収集した情報をもとに戦略を立てる
開業・登録手続きの準備、実務の勉強とともに、開業の戦略を立てます。
収集してきた情報をもとに、どうやって事務所運営していくか、戦略を練りましょう。
最初は大雑把な戦略でも構いません。
何度も見直して実践的な戦略へと落とし込んでいきます。
具体的には営業や宣伝方法、事務所の名称や場所、ブランディング、ライバルとの差別化、報酬額、専門分野についてなどです。
その戦略をもとに、開業への準備を進めていきましょう。
事務所におすすめのネットと電話回線は
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開業スタートダッシュにおすすめの実務講座
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