「僕の核ボタンの方が大きい」 金委員長発言にトランプ氏反応
ドナルド・トランプ米大統領は2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が自分の机には常に核兵器発射のボタンがあると述べたことに対し、自分の核兵器ボタンの方が「はるかに大きく、強力だ」とツイッターに投稿した。
2日のツイートは、個人的な確執の様相が強まる2人の核保有国指導者間の対立の新たな材料となっている。
キム氏は1日に発表された「新年の辞」で、核兵器発射のボタンは「常に自分の机にある」と語っていた。
ソーシャルメディア上では予想された通り、トランプ氏の型破りな言葉に大きな反応があった。
2日には、トランプ氏は多数のツイートを投稿。一連のツイッターで、旅客機面で2017年が過去最も安全な年になったのは自分のおかげだとし、「腐敗したメディア」賞を発表すると明らかにし、「感謝や尊敬」を示さないパレスチナへの援助を停止すると警告した。
トランプ氏の最新のコメントは自明な事実とも言える。米国大統領は核兵器使用を命じる暗号を持っており、米国は世界最大の核兵器保有国だ。
北朝鮮は、核兵器を保有していて米国を攻撃できると主張している。専門家らは、北朝鮮政府が核兵器を持っていることで一致しているものの、実戦配備可能な技術を持っているかどうかは不明だという。
過去にもトランプ大統領の型破りなツイッター利用で多くの人がとまどったように、今回のツイートも外交的、あるいは大統領らしい発言の常識を塗り替えている。
インターネット上では多くの人が、核兵器の脅しを軽々しく口にする国家指導者たちへの懸念を述べた。
<マイケル・T・マーフィーさんは、「核戦争は冗談じゃない。『自分の机の上には、世界で核戦争を起こせるボタンがある!』と自慢はしないものだ」とツイートした>
一方で、トランプ氏支持者たちはトランプ氏を擁護し、同氏のコメントは事実通りで、米国の力と決意を表していると述べた。
<ルーアン・レッドフォードさんは、「トランプさん、私たちの大きなボタンを押してください!!!アメリカ合衆国がどんな国か北朝鮮に見せてやる時です」とコメントした>
(英語記事 Trump to Kim: My nuclear button is 'bigger and more powerful')