新年早々つらいが、事実に直面しなくてはいけない。
昨年末の紅白歌合戦。
とても輝いていたのは、欅坂46.私が中学生なら、総合司会者と同じように彼女たちのファンになっただろう。
一方、われらがPerfume。私は、一昨年秋、個人的な事情からコアファンを引退したが、もちろんいまでも彼女たちを愛している。
そのPerfumeはまったく輝きを失ってしまった。なぜだろう。
年齢ではない。彼女たちが驕ったからでもない。彼女たち自身は何も変わっていない。
変わったのは、距離感だ。
彼女たちは、我々のPerfumeではなくなり、彼女たち自身が一番のPerfumefanであり、fanと一体化していたところが、Perfumeの最大の、いや唯一の魅力だった。
それが失われた。
彼女たちはアイドルからスターになってしまったのである。
それは仕方がない。
しかし、いまやかっこよすぎるのだ。いや、正確に言えば、遠い存在になったしまったのだ。
その犯人は、プロジェクションマッピングに始まる一連の技術とのコラボレーションである。VR、AR、なんだかしらないが、彼女たちはリアルと映像を行き来し、我々にとっては、遠くなってしまったのだ。
会えるアイドルといわれるアイドルたちよりも、本質的にもっともっと近い、ファンと一体化していた彼女たちが、ヴァーチャルになってしまっては、もっとも大事なところを失ってしまったのである。
なぜ、あんなくだらないことをやり続けるのか。
彼女たちをファンから遠くに位置づけるためだけにやっているのか。
あまりに悲しすぎる。
オリンピックのせいか、国策のせいか、事務所のせいか。
誰が犯人であろうが、ともかく、彼女たちは遠くへ行ってしまったのだ。
彼女たちは、広島の女の子立ちからTokyo girlsになってしまったのだ。
だから、僕は、Hifimanで音だけを聴き続ける。
If you wanna
彼女たちは僕らに問いかけ続けている。
その声に対して、僕らは目をつぶって答える。
Yes, we do and will.