故郷帰れないけど 家や土地残されたまま
1989年からの視線(4)

社会
2018/1/2 20:04
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日本経済新聞 電子版
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 「もし体が2つあったなら、故郷にも住みたいけれど……」。千葉県船橋市の加藤忠道さん(76)は香川県三豊市にある実家の庭木の剪定(せんてい)費用約7万3000円の請求書を見つめつぶやいた。

 大学進学で上京し、就職。転勤を繰り返した後、40代で船橋市に一戸建てを建てた。「母は長男の私がいずれ故郷に戻ると信じていた」。母親は1996年に死去。約300坪の敷地に母屋、納屋など4棟を擁する実家は空き家にな…

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