ゲーム機全部買いました。
全部というのは、つまり全部という意味です。
これにより機種がどうの性能がどうのという話が私の中で完全に過去のものとなりました。何故ならば「ゲーム機は全てどこかがクソだから」「未だにHDDなんて石器時代のストレージを標準搭載して出荷しているやつらだから」「microSDの128GBすら使えない携帯機共だから」という、全てへの諦観が満ちたからです。
これは大げさな話なんかではありません。今年は2018年、IntelのX25-Mという傑作SSDが発売され、10年という月日がついに経過してしまうのです。自作PCやハイエンドノートにSSDが採用され始めてもう10年も経つのに、「ゲーム専用のコンピュータです」というツラで売っているやつらは、PS4だろうが、XboxOneだろうが、それらの最上位モデルだろうが、未だにHDDからゴリゴリデータを読むのが工場出荷時の前提なのです。まず、その時点で心底うんざりしました。
次に、結局のところ彼らはフルAMDのポンコツでしか無いからです。世間ではやれハイエンドだ4Kだとは言いますが、蓋を開けてみればかつて「スーパーコンピューター並」だのと争っていた家庭用ゲーム機の夢など何処にもありません。NVIDIA社のGPUに換算すればなんとXboxOneは750Tiだの、他のにしたって1060だの、良くて1070だのという、良くてミドルハイのパーツが載っているに過ぎないのです。もうその程度の話にどっちの性能がだの言うのがアホらしくて仕方ありません。確かに低価格でそれだけ動くのは驚くべきことですし、それを一般顧客にその価格で提供するのは素晴らしいことです。ですが、もうそこには夢など無いと私は思ってしまいました。
Enhanceだの最適化だのと言われた所で、そんなんSteamで良いじゃん。と言うのは、私が一昨年に1080を手に入れてから結局揺らぐ事は無いままです。それこそ独占タイトルがきれいになる、という話ならまだしも、せっかく買ったRez infiniteですら今やSteamで1800円で買えてしまい、しかもそれはOculus RiftやViveで遊べてしまうというのもショックが非常に大きかったです。
そして、最悪なのは「その小競り合いってiPhone XやiPad Pro 12.9インチひとつ買うカネで全部買えてしまうよね」という考えに至ってしまったところでした。ニンテンドースイッチでさえ現行のiPad(第5世代)よりやすく、例えXboxOneXとPS4Proを買ったとしてもたかがスマホのはずのiPhone Xよりも安く付く。なんなら入れ替え用のSSDを手配してもまだ届かない。未だにVitaも3DSも720p未満の低解像度な液晶のままで、幸せそうな未来はやってこない。スマートデバイスの刷新のスピードに慣れた目には、もうゲーム機への憧れや夢と言うものがついに蘇らなかったのです。
ゲーム機なんて全部買わなければ良かったのかもしれません。
コントローラだって沢山買ったけれど、去年一番触っていたのはスマホでした。
もうセールを覗いていても、何故かちっともワクワクしないのです。
中身が何で出来ているかなんて、知らなければ良かったんです。きっと。
買ったFFもドラクエも開けないまま、2018年が来てしまいました。
今年の僕はどうなってしまうのか。ゲームブログとしての「セラミックロケッツ!」は蘇るのか。生暖かく見守ってくれると幸いです。